F1シンガポールGP 予選 (ドライバーコメント)
2009 FORMULA 1 SINGTEL SINGAPORE GRAND PRIX
1位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「本当に素晴らしい結果だ。僕たちはいくつかのテクニカルアップデートをここに持ち込んだけど、効果があるかはわからなかった。特に金曜のプラクティスは僕にとって良くはなかったからね。ポールポジションのラップは、とてもリラックスしていた。クルマはトラックが進化するにつれてだんだん良くなっていたし、セッションが中断にならなかったらポールを獲れたかはわからないけど、僕たちのペースは本当に良かった。他のみんながどんな燃料量で走っていたか見てみる必要があるけど、僕たちが行っていることにはかなり自信があるし、明日のレースのためには最高のポジションだ」
2位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「レッドフラッグが出たとき、運悪く、僕は新しいタイヤでの1回目の走行を行っていた。それまではユーズド・タイヤだったので、フライイングラップは通常よりも難しかったし、リラックスできなかった。でも、最終的には再び上位予選通過できた。特にストリートサーキットなので良かった。レッドブフラッグが出たのは残念だったが、明日もプッシュし続ける。長く厳しいレースになると思うが、条件は揃っているので楽しみだ」
3位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「良い一日だった。プラクティスやQ1でさえクルマのセットアップを変更して適応させるために素晴らしい仕事をした結果だ。予選に向けて、Q2ではその全てが生きたし、スーパーラップができた。Q3は重い燃料を積んでいたので簡単ではなかったけど、マシンに施した多くの開発作業が成果を挙げたと思うし、表彰台フィニッシュに向けてまた前進できたことはチーム全体にとって本当に嬉しいことだ。もうすぐ優勝だって争えるかもしれない。明日スタートするには3番手は素晴らしい場所だ。トラックのクリーンな側なのは重要になるかもしれないね」
4位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「1回目の走行はグリッド順位は考えないので、みんな少し余裕を持って走ると思う。僕は古いタイヤで、2回目の走行に賭けていた。誰が新しいタイヤを履いていたのかは分からないが、4位という結果だ。もっと良くない結果の可能性もあった。今週末はメカニックたちがスパースターだ。昨日のことがあり、その後、非常に厳しいコンディションの中、彼らはクルマを直してくれた。明日は、彼らのためにも是非頑張りたい」
5位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「今日は僕にとって波乱に富んだ予選セッションだった。でも、それでもグリッドの10番手からスタートすることをポジティブに感じている。起こったすべてのことを考えると、かなり良い結果だと思う。縁石にあまりにハードに当たり過ぎて、Q2のあとマシンに問題が生じた。たぶんフロアにダメージを負ってしまい、セッションの終盤はクルマの感覚が良くなかった。僕たちはペースに苦労していたので、Q3に進出したラップは素晴らしいラップだったし、ダメージに関係なくプッシュしなければならないことはわかっていた。Q3の最後の走行は本気で頑張るつもりだったけど、残念なことにクルマの底を打ってしまい、コントロールを失って壁にぶつかって終わってしまった。残念だけど、クルマは問題なさそうだし、明日のレースを楽しみにしていいと思う」
6位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「レースを5番手からスタートするのは僕たちにとって良いポジションだ。明日、表彰台を争うのは難しいかもしれないけど、トップ5で確実にフィニッシュすることが僕たちの主な目標だ。プラクティスでのレースペースは良くなかったので、明日のためにもう少し改善させる必要がある。そうでなければ、この5番手を守る決意で守りのレースをするかもしれない」
7位 ティモ・グロック (トヨタ)
「再びトップ10入りすることができて、満足している。シンガポールのトラックは好きで、ここでのクルマのセットアップには自信を持つことができる。概して、今日のセッションは上手く行った。特に、第1セッションより1秒も速くなった第2セッションは良かった。クルマは非常に好調で、第3セッションに進むことができて嬉しかった。第3セッションでもラップタイムは良かったが、使用済のスーパーソフトタイヤでの走行だった。そのため、新しいスーパーソフトタイヤを履いた最後のアタックを楽しみにしていたが、赤旗で台無しになった。アタックをかけていたら、ラップタイムを縮められ、ポジションを上げられたと思う。しかし、結局、決勝では6番グリッドからスタートすることになったので、明日に期待できる。渋滞に巻き込まれることなく最初のラップを走行し、トップ6でフィニッシュしたい。できる限りポイントを多く稼ぎたい」
8位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「再びトップ10に入れて素晴らしく見えるかもしれないけど、今シーズンではそれほど良くない結果なので、実際は落ち込んでいる。クルマは改善したし、Q1とQ2は全てが良さそうだった。でも、Q3では赤旗のせいで、ソフト側のタイヤのアドバンテージを使うことができなかった。ちょうど最速ラップをスタートしてところだったし、序盤のコーナーから大きく改善ができることは明白だった。でも、ルーベンス・バリチェロがクラッシュして、セッションは赤旗中断になってしまった。後から考えれば、ソフト側のタイヤをもっと早く使っておけば良かったけど、もちろんセッションのラスト数分のベストな時点でのトラックのアドバンテージを犠牲にしたくはない。不運だったよ」
9位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「当然のことだけど、僕たちの予選パフォーマンスは、ルーベンス・バリチェロの事故による赤旗に影響を受けてしまった。ドライバーのほとんどが似たような状況だったと思う。Q3の最初の走行でハード側のタイヤを使った。それがラップタイムの多くを犠牲にしてしまった。プライムタイヤはソフト側のコンパウンドに比べて最初の2つのコーナーだけで約2秒遅かった。トラックはとてもチャレンジングだ。多くのトラクションとブレーキング時のスタビリティが必要だ。コーナーが多いので体力的にも非常に厳しいサーキットだし、永久的にマシンと戦う。明日はタイヤのたれとオーバーヒートの可能性に多くが決まるだろう」
10位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「僕にとってはとても期待外れな結果だ。最初の2つのセッションでは、ラップタイムは期待していたほど競争的ではなかったけど、物事はスムーズに進んでいた。Q3に関しては、最初の走行はハード側のタイヤだったので、十分なラップができなかったし、十分な速さがなかった。いくつかミスもしたけど、新品のオプションタイヤを履く2回目の走行に集中していたんだ。明日はタフなレースになるだろう。10番手からのスタートは物事を難しくするだろうけど、今それについて出来ることは何もないので、明日全力を尽くすだけだ」
11位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「Q3進出をほんの少しで逃しての11番手はフラストレーションが溜まりますね。ウォームアップでタイヤからもう少し引き出せたら、マシンにはもっとポテンシャルがあったと思うけどでも、1周のかなり多くの地点で苦労していました。そうは言っても、明日はここから何ポイントか獲得できるチャンスがあると思っています」
12位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「今日は僕たちにとってフラストレーションが溜まるセッションだった。Q1ではクルマの感覚はかなり良かったし、2番手タイムはポジティブだった。少しアンダーステアだったので、Q2のためにいくつか変更したけど、残念ながらブレーキング時にクルマはとても難しくなってしまった。ターン7の進入で左フロントタイヤをロックさせて、多くのタイムを失ってしまった。そのあとタイヤにフラットスポットができてしまい、タイムをあげることは不可能だったし、僕の予選は終わった。もちろん明日は全力を尽くすけど、12番グリッドからのスタートはタフなレースになるだろう」
13位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「残念ながら、今日は単にQ3に進むために十分な速さがなかったし、それに関してできることはほとんどなかった。他のクルマはレースごとに改善しているので論理的なことだ。僕たちはF60の開発をストップするという決定に高い代償を払っている。ここではオーバーテイクがとても難しいので、明日はタフなレースになると思う。このようなサーキットではどんなことでも起こる可能性があるのは事実だし、あらゆるチャンスを最大限に生かせるように全力を尽くすつもりだ。ここ数レースで僕たちは常に良いスタートができているので、いくらか助けになるかもしれない。タイヤに関しては、たとえレース中に状況がかわったとしても明日はソフトタイヤのたれが問題になると思う」
14位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「ミスもなくスムーズなセッションだったので、かなり満足している。クルマの性能を最大限に活かすことができたし、トゥルーリが抜けたので満足だ。再びQ2進出を果たすことができて嬉しい。久しぶりだからね。今からレース戦略を考え、良いスタートを切り、うまくピットストップをこなしたいと思う」
15位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「今日の最大の課題はグリップ不足。トラックの状況は向上したようだが、ラップタイムを昨日から伸ばすことができなかった。ティモの走行は力強かったので、僕のグリップ不足の理由はよく分からないが、ただグリップが全く感じられなかった。クルマ本来の調子を引き出せず、残念ながら、今日は上手く結果につなげることができなかった。15番グリッドからスタートしてポイントを獲得するのは容易いことではないが、明日の決勝では何が起きるか分からないので、精一杯頑張る」
16位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「わかったように、僕たちはまだストレートやスパやモンツァのような高速サーキットでは非常に速いけど、ここではダウンフォースが全てだ。モンテカルロと非常によく似た構成だけど、コーナーが2倍で約2倍長いので、それが僕たちが1周で多くを失ってしまった理由だ。僕たちは週末ずっとグリップに問題を抱えている。もう少し競争力があると期待していたけど、フィールドはとてもタイトだし、少しでもトラフィックに捕まれば、突然後方だ。最速ラップのミドルセクターでジャンカルロ(フィジケラ)が僕の前にいて、多くのタイムを失ってしまい、僕は16番手でフィニッシュした。難しくなるだろうけど、何ができるか考えてみるよ。長いレースだし、どんなことだって可能だ。全力を尽くすつもりだよ」
17位 ハイメ・アルグエルスアリ (トロ・ロッソ)
「かなり良い予選だった。だんだん速くなっている。これ以上のタイムは難しかったと思うが、クルマに乗る度にコースにも慣れてきている。マカオを除けば、このコースが今までで一番難しい。ストリートサーキットなので、明日も何が起きるか分からない。良いレースを戦いたい」
18位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「もちろん、この結果は期待外れだ。うまくやりたかったのは確かだけど、まだこのマシンに適切な信頼レベルを見い出せていない。ドライブするにあたっては、他のことよりもそれがほとんどだ。特にこのようなトラックでは、限界まで攻めるための信頼が持てていない。当然、18番グリッドからのスタートは非常に難しいレースになると予想できる。スタートで順位をあげて、レースペースを最大限に生かすつもりだ。ポイント圏内に入るために全力を尽くすけど、そこに到達することさえ非常に厳しい目標だね」
19位 ロマン・グロージャン (ルノー)
「ブレーキに問題を抱えていて、チームはそれを解決するためにとても一生懸命試みたけど、結局は難しいセッションになってしまった。19番グリッドがクルマの本当のペースを示しているとは思わないので、レースではうまくいけば前進できると楽しみにしている。ポジティブな気持ちのままだし、このような厳しいトラックで価値ある経験を積みたいと思っている」
20位 ヴィタントニオ・リウッツィ (フォース・インディア)
「スパやモンツァのような低ダウンフォースのダウンフォースと比べて、このようなサーキットではもっと苦労するだろうことはわかっていた。でも、こんなに大変だとは予想していなかったよ。トラクション不足に苦しんでいたし、正しいバランスを見つけることができなかった。アイドリアンと僕は同じ問題を抱えていたと思う。僕の最速ラップはかなりクリーンだったし、もうコンマ数秒は出せたかもしれないけど、このタイムではQ2に進出するのはかなり難しかっただろう。僕たちは燃料を積んだ状態ではかなり競争力があるけど、グリッドのこの地点からではタフになるだろう。でも、このようなサーキットはどんなことでも起こり得るし、レースで良いペースとバランスが得られれば、まだポイントを獲れる可能性だってある。ストリート・サーキットは常に少しクレイジーなので、まだ諦めるつもりはないよ」
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