F1 ベルギーGP決勝 ドライバーコメント
2009 FORMULA 1 ING BELGIAN GRAND PRIX

1位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「僕とチームとって素晴らしい勝利だ。表彰台のどこにいてもシャンパンの味はおなじだけど、勝ったときの気分は明らかに異なる。このトラックにはドライバーが望む全てがあるし、ここで運転するのは楽しい。でも、なぜ僕がここで4回も勝っているかに特別な秘密はないよ。少なくとも1レースは勝ちたかったし、僕たちはそれを成し遂げた。クルマは集団の中でベストではないけど、僕たちは全てをまとめることができたし、この結果はチームのあらゆる努力によるものだ。うまく逃げたけど、ルーベンスが僕の前でスタックして、彼を避けなければならなかった。そのあと1コーナーとストレートエンドでなんとか順位を2位にあげることができた。セーフティカーの後ろで、リスタートでフィジケラに仕掛けるために主にタイヤとブレーキの温度を保つことを考えていた。それで彼をかなり簡単に追い抜くことができた。最初のピットストップでソフトタイヤのままでいた方が良かったかもしれないけど、後から言うのは簡単なことだ。最後の部分で、ジャンカルロを退けられないかもしれないと思ったので、スタヴロのストレートで身を守るためにKERSの使い方を少し変えたて、なんとか前に留まることができた。僕たちのクルマは特に縁石で良くないのでモンツァは難しくなるだろうけど、全力を尽くすつもりだ」

2位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「再び素晴らしい日になったし、今日は驚くべき結果だ。スパに来る前、あなたが全チームに8位でフィニッシュできたら満足かと聞いたなら、僕たちは素晴らしい結果だと言っただろう。2位は夢のようだし、本当に素晴らしい。実際、正直に言えば、僕たちはレースに勝てると感じていたので少し落ち込んでいる。リスタートでキミが僕を追い越していったセーフティカーは不運だったし、KERSで僕をオーバーテイクした。実際、彼の後ろで僕の方が速かったけど、KERSによってロングストレートで速くなるのは不可能だったので追い抜くことができなかった。でも、トラックとファクトリーにいるみんなからこのファンタスティックな結果を取り上げることは出来ない。昨日のあと、僕はポイントを獲る自信があったし、それはチャンピオンシップと来るべきレースに向けてポジティブなことだ。みんなにとても感謝している」

3位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「チャンピオンシップのポイント表を見れば、今日は良いリザルトだった。もちろん、グリッドの真ん中からのスタートは楽ではなかったが、良いスタートを切ることができた。1周目の真ん中でニック(ハイドフェルド)のコースアウトを見たとき ― スピンしてコースに戻ってくることも良くあるので ― 保守的になりすぎて、ニコ・ロズベルグにポジションをゆずってしまった。再スタートの後は、彼を抜き返さなければならなかった。第1スティントでトップグループとの差が広がりすぎてしまったが、第2と第3スティントはクルマも最高だったし、ミスを犯すこともなく、予選ラップのような勢いでプッシュし続けることができた。クルマの運転も楽しかったし、前を走るクルマよりも速かった。今日はブラウンからポイントを奪うことができたので、チームにとっても良かったし、ジェンソン(バトン)とルーベンス(バリチェロ)よりも多くポイントを獲得できたので、ドライバーズ・チャンピオンシップに関しても良かった。チームに心から感謝する。ルノーも良く頑張ってくれた。ここ数レースはトラブル続きだったので、再びレースが完走できて嬉しい。僕たちが再び戻ってきたことを証明することができた」

4位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「良いスタートができたし、1コーナーのあとは2番手だった。キミがオー・ルージュで隣を通り抜けていくのを見て驚いたよ。5コーナーのアプローチで彼はブレーキをとても遅らせて、コースオスした。とてもトリッキーな場所なんだ。彼は僕の目の前でトラックに戻ってきた。週末そこで多くの事故を見ていたので、僕は安全を期したんだ。僕たちはちょっとだけ接触したけど、続けることができた。ときどき少しスピードが不足していたけど、もちろん再び表彰台を争えたのは素晴らしいことだ。リザルトは多くのポイントをチームにもたらしたし、良いことだね。残念ながら、これ以上の結果を成し遂げるチャンスはなかった。リザルトは、僕たちはローダウンフォースのトラックでかなり競争力があることを証明したし、それはモンツァのためにポジティブな兆候だ。でも、なぜクルマがコンペティティで昨日の予選より感覚が良かったかを分析しなければならない」

5位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「チームにとって良い結果だったけど、僕は失望していることは認めなければならない。3番グリッドからなので、もっと高い期待を抱いていたけど、1周目でレースを失ってしまった。レース前に僕の思想パターンは、スタートでハード側を履くか、ソフト側を履くかで行ったり来たりしていた。ハード側は速かったけど、もちろんすぐには温まってくれない。太陽が出ていたので、ハード側のコンパウンドで行ったけど、それが失敗だった。スタートのあと、ラ・ソースのインサイドでヤルノをブレーキで抜こうとしたけど、タイヤは十分に温まっていなかったので、後退してしまった。丘をあがったターン5で僕を含めた何台かがグラベルにいて、そこでもっとポジションを失った。後半、最初のピットストップでマークとの背触を避けるためにピットレーンでブレーキを踏まなければならなかった。最終スティントで僕のペースは本当に良かったし、ロバートとのギャップを縮められた。でも、彼より速かったけど、他のクルマの2秒以内にいるとすぐにスライドしはじめてしまい、ダーティエアーではダウンフォースを失ってしまうので、オーバーテイクすることはできなかった」

6位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「僕にとっては良いレースだった。全体的なペースは前の2レースほど良くはなかったけど、戦略が完璧に働いて、僕の前のたくさんのドライバーをピットストップでオーバーテイクできた。ウォーキング、ブリックワース、シュトゥットガルトのみんなの努力にありがとうと言いたい。今日の6位は力強く安定したマシン、素晴らしい戦略、素晴らしいエンジン、そして一級品のKERSの結果だ。そのすべてが、今日僕が9番手もポジションをあげる助けになった。僕たちはまだミディアムダウンフォースのトラックで完全にコンペティティブになるためにやるべき仕事があるけど、モンツァはとてもローダウンフォースなサーキットだし、伝統的に僕たちはそこでかなり良いので、異なるストーリーになるだろう。キミのために本当に嬉しく思う。彼は素晴らしいレースをしたし、彼が今回の場所を勝ち取るタフガイなことはわかっていたよ」

7位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「このような波乱のレースでの7位と2ポイントに満足しなければならないね。今日はもっと多くをもたらさなければならなかったけど、スタートでクラッチに問題があって、表彰台のチャンスを逃してしまったのは、僕とチームにとって期待外れだった。1周目のあとに第1スティントの燃料を長くするように戦略を変更したけど、それがうまくいって、ポイントを獲得するチャンスを与えてくれた。そこからのレースは楽しかったし、ブランシモンでマーク・ウェバーを抜いたのは、間違いなくハイライトのひとつだったね。オイル漏れで心配なラップになったけど、なんとかペースを管理することができたし、マシンを安全にホームに持ち込めてとても安心したよ」

8位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「間違いなく今日の最大限を引き出せたんで、結果はそれほど不満ではない。マシンは金曜日にまったく良くなかったけど、僕たちはそれを前進させて、それなりの予選ができた。良いレーススタートでそれを膨らませて、8位でフィニッシュして再びポイントを勝ち取ることができた。週末の初めてに期待できた以上の結果だ。クルマは今日、運転すのが難しかったし、タイヤも大変だった。太陽が出たとき、特にソフトタイヤでの最終スティントではタイヤはうまく働いていた。その状況ではよりプシュすることができた」

9位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「1周目は好調で大量得点獲得の土台を築くことができたと思うが、1回目のピットストップでニック・ハイドフェルドの前にリリースされてしまったため、それのドライブスルー・ペナルティを科せられることになった。その後はダメージを出来るだけ抑えようと思って戦った。ポイント圏内へ戻ろうとしていた。前が空いている時は良いペースだったが、そんなチャンスも少なかったし、それだけでは追いつけなかった。ポイントが獲得できなかったのは悔しい。今日のドライビングならばポイント獲得も可能だったが、ドライブスルー・ペナルティで台無しになってしまった。でも、言い訳を聞きたい人なんていないだろう。これが現実なので、次のレースの事だけを考えたいと思う」

10位 ティモ・グロック (トヨタ)
「力強いスタートを決め、セーフティーカーが導入された時には、4番手で走行していたので、ポイント獲得のチャンスが大いにあった。しかし、1回目のピットストップで、燃料リグに問題が起き、時間をロスし、ポジションを下げた。ピットクルーは予備の燃料リグへの交換を非常に素早くしてくれたが、それでもやはり、時間はロスした。明らかに、燃料リグに問題があり、何が起きたのか分析して、今後、同じようなトラブルを防がなければならない。僕はベストを尽くしたし、クルマはとても速かった。ただ、結果に繋がらなかった」

11位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「チームにとって、特にジャンカルロにとって素晴らしい週末だった。彼は今日、素晴らしいレースをしたし、2位はみんなにとって大きな業績だ。僕たちは明らかに非常に良いステップを遂げたし、今日はどんなことも可能だったと思う。僕たちは次のレースを楽しみすることができる。個人的には、彼かが僕に接触して、その時点でレースが終わってしまったので、少し期待外れだった。アロンソだと思うけど、彼は僕のリアにぶつかってきて、僕の向きを変えて、フロントウイングが壊れてしまった。最終的にクルマはスピードがあったので期待外れだったし、レースで取り戻そうとしたけど、がっかりだったよ。それでもクルマにはとても満足しているし、チームにとって2位は非常に素晴らしいポジションだ。モンツァでは僕が同じような結果を出せることを期待している」

12位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「安定したレースを走ることができた。ミスもなく、クルマも全てが順調だった。コヴァライネンよりも僕の方が速かったのに、彼を抜けなかったのは残念だった。でも、トライはした。1ストップ戦略の方が僕には良かったかもしれない。1周目のアクシデントには巻きこまれなかったが、たぶん、破片を拾っていたのだと思う。その後の数周はフロントウィングがおかしかった。縁石に乗り上げて振り落とそうとしたが、最終的には良くなった。全体的に良いレースだったと思う。低ダウンフォースのセットアップで走るモンツァでも、また良いレースが戦えることを期待している」

13位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「週末全体を通して、ここではペースに苦労しいてましたし、予選は特に厳しくて、もちろんそれはレースでも僕たちの可能性に影響を及ぼしました。バランスに関しては、レースは土曜日より少しは良かったですが、2週間後のイタリアでしっかり良い結果を出すために何ができるかに集中するつもりです」

14位 ルカ・バドエル (フェラーリ)
「今日は全力を尽くした。残念なことに、スタート後の1コーナーでフロントタイヤにフラットスポットを作ってしまい、第1スティントでは常に強いバイブレーションがあった。タイヤを変更したら状況は改善されたけど、ハード側のコンパウンドでのパフォーマンスは、ソフトほど良くなかった。僕は再びパフォーマンスレベルを上げたし、フィオラノやムジェロとともに最も知っているトラックのひとつであるモンツァで本当にレースがしたい。キミとチームにとってとても嬉しく思う。素晴らしい勝利だし、シーズンのこの段階で僕たちに本当に必要なことだった」

--位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「どれほど決勝にがっかりしているか言い表せない。予選後、僕たちの調子はとても良かったので、今日は素晴らしい結果を収められると心から期待していた。しかし、第1コーナーで、僕はハイドフェルドのすぐ後ろを走っていて、コーナーの出口で現実よりも、速く行くと予測していた。彼が問題を抱えていたかどうか分からないが、わずかに彼に接触して、フロントウイングを壊してしまった。クルマが大きく振動していたので、ピットに入るしか選択肢がなかった。その後、僕ができることは何もなく、結局、ブレーキがすり切れる問題が見つかり、走行を止める方が安全だという判断になった」

--位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「今日は表彰台のチャンスを逃した。スタートはうまく行って、いくつかポジションをあげたし、戦略も良さそうだった。クルマは期待以上に良かったし、最初のピットストップに入ったときは3番手だった。そして、左フロントタイヤのなにかがおかしいことが明らかになり、チームはリタイアするよう僕に告げた。レース序盤の1コーナーでダメージを負ったんだと思う。なんとしても2週間後のモンツァでは今日の失望を埋め合わせたいと思う」

--位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「スタートは本当にうまくいったし、最初の数コーナーでいくつかポジションをあげてルースとルーベンスの前に出ることができた。オー・ルージュのあとターン5へ向けて良い走行をしていた。僕はヘイキの外側にいて、コーナーに入って行ったけど、かなり率直に言えば、ロマンが勝手に暴走して、僕のリアホイールにヒットした。それが今日の僕のレースだ。いくつかポジションをあげられる悪くないポジションにいたし、多くの燃料を積んでいたのでかなりフラストレーションを感じているけど、初リタイアが上位で走っている時より競争力がなかったここで良かったよ。次のレースでは復活するつもりだし、僕たちのクルマにかなり良いトラックなのでもっと競争力があると思う」

--位 ロマン・グロージャン (ルノー)
「とても良いスタートをして、13番手まであがって良いペースをキープしていたけど、そのあとターン5でバトンが僕を押し出して、僕のレースは終わった。レースを完走して、この特別なサーキットでもっとマシンを学びたかったので、とてもフラストレーションを感じている。モンツァではもっとうまくやれることを期待している」

--位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「なにもかもがうまくいかいない時がある。今日はとんだ厄日だった。スタートは良くなかった。アンチ・ストールが効いて、リカバーしようとしたけど、1コーナーで挟まれてしまい、フロントウイングを少し失った。ロマン・グロージャンがターン5でジェンソンをスピンさせたとき、みんなが彼らを避けようとしたので、僕はスローダウンして、ダメージを避けようとしたけど、後ろのドライバーに押し出されたしまった。彼も事故を避けようとしていた。期待外れな一日だったけど、来年は勝つためにこのレースに戻ってくるよ」

--位 ハイメ・アルグエルスアリ (トロ・ロッソ)
「僕のレースはすぐに終わってしまった。レースでは良くあることなので、受け入れるしかない。スタートは悪くなかったし、クルマも調子が良かった。ターン2でジェンソンがスピンし、それを左へ避けたハミルトンと接触した。レースを継続できないほどのダメージを負ってしまった。今後のレースに期待したい」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果