F1ドイツGP 決勝 (ドライバーコメント)
FORMULA 1 GROSSER PREIS SANTANDER VON DEUTSCHLAND 2009
1位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「最高の日だった。シルバーストンでも優勝の可能性も高かったので、その後は優勝を切望していた。昨日、ポールポジションを達成できたので、今日のレースは優勝を狙える良いポジションだと言うことも分かっていた。唯一の試練は雨だろうと考えていたが、雨も降らなかった。今日の優勝は難しかった。スタートでルーベンスを完全に見失ってしまった。彼が左に少しそれたと思ったので、右へ寄ったらば衝突してしまった。いつものぼくのスタイルじゃないけれど、それでドライブスルー・ペナルティを科せられたので、遅れを取り返さなければならなかった。しかし、担当エンジニアのおかげで冷静さを保つことができ、必用な場面では全力でプッシュすることができたので最高の日だった。今年の冬は大変だったが、冬期テストでセバスチャンがクルマのポテンシャルを証明してくれたおかげで、ひどい痛みに耐えながらのリハビリ中もぼくはモチベーションをとても高くキープすることができた。怪我から立ち直れたのも、周囲の人々がサポートしてくれたおかげだ。チームも非常に辛抱強く見守ってくれた。この冬ぼくを支えてくれたデートリッヒ・マシテッツ、レッドブル、そしてレッドブル・レーシングのみんなに感謝したい。そして、これまでぼくを応援してくれたオーストリアのみんなにも感謝する。ぼくに対して懐疑的だった人も少しいたので、彼らにもハローと言っておこう。ぼくの今日までの道程を支えてくれた人々全員にとって、今日は最高の日だ」
2位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「マーク、おめでとう。今日の彼は無敵だった。誰よりも速かったので、この勝利は当然だと思う。ぼくも最終的にはポジションを取り戻すことができたので、今日のリザルトにはとても満足している。スタートで失敗した上にKERS搭載車に囲まれていた ― マクラーレンの2台とフィリペ(マッサ)までに抜かれてしまった。4番手グリッドからのスタートで、第1コーナーでは8位ぐらいだったので、かなり難しかった。そして、第1スティントはソフトタイヤ で苦労した上に、ひどい渋滞の中にいた。もっと速く走ることはできたが、フィリペはぼくが近づくたびにあの特別なボタンを使ったので、彼を抜くのは不可能だった。しかし、正しい戦略のおかげで、2位までポジションを取り戻すことができてラッキーだった。でも、フィリペもプッシュし続けていたので、最後まで厳しいレースだった。戦わなければならなかったが、今回もチームは1−2フィニッシュを達成することができたので、ぼくはハッピーだ。もちろん優勝したかったので2位で満足なんて言ったらば嘘になるが、昨日のマークはぼくよりも良い仕事をしたので、彼が優勝したのは当然だ。お互いが切磋琢磨している関係なので、今後のレースが楽しみだ」
3位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「最後に表彰台に上ってから本当に長かったよ!非常に難しいシーズン前半のあとで、本当に表彰台を望んでいたんだ。ほんの少しだけど、僕たちは改善しているし、今シーズン勝利を取り戻すためにできることは全てやるつもりだ。できる限り、イタリア国歌とブラジル国歌を聞けるようになりたいね!スタートは素晴らしかったし、この結果は戦略が鍵となった。最初の15周は、後ろのベッテルを抑えるのに苦労したけど、そおあとは彼も少しタイヤに苦労していたと思う。僕もタイヤに苦しんでいたし、もう少し先にピットストップできていたら、もう1つ順位が高かったかもしれないね。でも、後からこのようなことを言うのは簡単さ。でも、レース前は表彰台で追われるとは思っていなかった。トップ5でも十分すぎると思っていたからね。でも、理論的には僕たちより早いマシンが僕たちより後ろで終わっているで、チャンスがあることがわかった。この方向を続けなければならない」
4位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「素晴らしい結果だ。15番手スタートだったので、正直あまり期待していなかったけど、オープニングラップではチャンスを利用して、9番手まであがったんだ!他のみんなより燃料を積んでいたけど、懸命にプッシュを続けた。ヘイキ・コバライネンが後ろにトラフィックを作ってくれたのも幸運だったし、助けになったよ。燃料システムに問題もあったので、かなり波乱に富んでいたし、レース結果をいっそう良くしてくれた。僕たちはクルマをコンスタントに改善させているし、開発も良さそうだ。僕たちのペースは間違いなく上がっているからね。今はハンガリーを楽しみにしている。再び良い結果を出せるレースだと思うからね」
5位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「ポイントはすべて貴重なものだけど、レースはひどい始まりだったし、調子は良くならなかった。スタートが悪くて、ターン1のあとで5位に後退してしまい、2周目のはじめにマッサの前にでることができたけど、コバライネンを追い抜くことができなかった。彼のペースはその時点での僕たちのペースとはかけ離れていたけど、最後まで言う抜けなかった。僕たちはグレニングに苦しんでいたし、両方のタイヤにずっとデグラーデションが出ていて、うまく働かなかった。ルーベンスの2回目のピットストップでの給油リグの問題もレースに影響を与えた。僕たちはトラックでとても接近していたし、彼はプライムタイヤに苦しんでいた。全体的にタフだったし、チームには期待はずれな一日だった。マークの初勝利におめでとうと言いたいし、それがどれくらい素晴らしいことかはわかっているので、本当に嬉しく思う。2週間後のハンガリーが待ちきれない。新しいパーツを持ち込む予定だし、レッドブルと戦うためにも、もっと暖かい天候になることを願っている」
6位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「スタートは素晴らしかったし、接触はあったけど、1コーナーでマークの前に出られた本当に嬉しかった。1周目でリードして、6位でフィニッシュすることは、もちろんかなり期待外れだよ。物事の組み合わせだったし、チームと話さなければならない。優勝するには、レッドブルと比べて十分なペースがなかったけど、2回目のピットストップで給油リグに問題が生じて、リグを交換しなければならなかったことが表彰台を犠牲にした。そのせいでロズベルグの後ろに落ちてしまい、その数周は最後のピットストップでジェンソンが僕の前に出るのに十分なものだった。今回のレースは忘れて、ハンガリーに向けて懸命に作業をして、レッドブルに追いつかなければならない。マークの初勝利におめでとうと言いたい」
7位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「スタートが良くなくて、1コーナーまでにたくさんのポジションを失ってしまったので、難しいレースだった。そのあとのレースはタフだったし、トラフィックに捕まってしまった。でも、ファステストラップを出したし、数ポイント獲得できたので、マシンは明らかに改善した。週末から得た最も重要なことは、僕たちがコンペティティブで、次のレースに向けて楽観的になれるということだ」
8位 ヘイキ・コバライネン (フェラーリ)
「金曜日に僕が今日ポイントを獲れると言われていても、信じられんかっただろうね。今週末は難しかった。タイヤを働かせて、グリップを見い出すのが難しかったけど、全てのセッションでプッシュを続け、物事がうまく回り始めた。予選はうまくいったし、KERSがスタートで6番手から3番手まで上がるのに役立った。そこからは防戦一方だった。ずっとプッシュしていたし、ポイントを稼ぐことは厳しい道のりだったので、満足していいと思う。KERSがレースをさせてくれたのは間違いないし、完全なエアロパッケージが得られるハンガリーGPを楽しみにしている。再び前進しているように思えるので、チーム全体にとって良いことだと思う」
9位 ティモ・グロック (トヨタ)
「オーバーテイクが難しいトラックのレースで、ピットレーンからスタートし、9位でフィニッシュしたので、今日のパフォーマンスにはおおむね満足している。天候の影響を受けた昨日の予選の経験を生かした今日の戦略は良かった。しかし、第1スティントで渋滞にあい、それがタイムに響いたのは残念だ。レース中、渋滞なしで走行できたのはわずか4周ほどだったが、周りにクルマがいない時は、僕はとても速かった。もし渋滞がなければ、ポイント圏内に入賞するチャンスは十分にあった。ピットストップ後、僕は(ヘイキ・)コバライネンよりも速かったものの、抜くことはできなかった。一生懸命走り、2回、オーバーテイクを試みたが、上手く行かなかった。予選でもっと良いポジションを取り、決勝に臨む必要がある。次のGPでは、そうしたい」
10位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「今日はポイントを獲れるスピードがあったので、とてもがっかりしている。今年あまりないことだからね。いくつかのことがうまくいかなかった。スタートは最初の数メートルは良かったし、ポジションを上げようとした。でも、エイドリアン・スーティルに抑えられて、とても厳しかった。そのあとの第1スティントは重い燃料だったので簡単ではなかった。でもミドルスティントでは、ロバートを含めた遅いクルマの後ろでタイムを失うまでは、追い上げることができた。そのあとのピットストップは不運だった。ピットを離れる準備ができていたのに、ルノーが入ってきて、待たなければならなかったんだ。ロリポップが上がるまでの間、年を取っていくようさえに感じたよ」
11位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「昨日の予選のあと、難しいレースになると思っていたけど、本当に楽しかったし、再びポイントに近づくことができた。スタートは良かったし、オープニングタップでたくさんのクルマをオーバーテイクした。第1スティントの終わりごとはソフトタイヤに多くのグレイニングが出始めていたけど、かなり簡単に追いついて、追い越すことができた。第2スティントもかなり良かったし、レース終盤は前のグループに本当に近づいていた。もう数周あったら、何台か追い抜いて、11位のためにコバライネンにチャレンジできたかもしれない。ポイントは獲れなかったけど、今週末にはかなり満足していいと思う。僕たちは前進しているし、もっと多くの開発が届けば、もっと素晴らしいレースができると思う」
12位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「最初のラップでレースは決まってしまいました。ヤルノに当てられて、オースオフしかけてしまい、その過程で後方に落ちてしまいました。そこでレースが台無しになってしまったので残念です。でも、ペースは良かったと思うし、間違いなくポイントに近づいていると思います。戦略もうまく働いていたけど、今となっては、あまり重要なことではないですね」
13位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「簡単なレースではなかったし、良い結果が出せなくて落ち込んでいる。タイヤのウォームアップに音大があって、スタートで後退してしまった。そのあとトラフィックに捕まってしまい、レースの後半に巻き返すのが難しくなった。午後ずっと本当に懸命にプッシュしていたけど、新しいパーツを装着しているフェルナンドのペースに対抗することはできなかった」
14位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「スタートはとてもうまくいったし、1周目にたくさんポジションを上げられた。タイヤのデグラデーションが多かったけど、第1スティントはかなり良かった。僕の前のニコ・ロズベルグは、プライムを履いていて本当に速かったね。第2スティントでプライムに変更して、その数周後にタイヤの内圧が正しくないことに気付いた。残念なことに、それによって多くのラップタイムを失ったし、まだ残り20周もあったんだ。チームのみんなはとても一生懸命働いているし、週末ごとに少しずつ良くなっているけど、上位とのギャップはまだ大きいね」
15位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「良い週末だったし、次のレースはすぐにやって来るので、今回の結果に落ち込むべきではない。全ての開発がうまくいることを示しているし、僕たちはずっとコンペティティブになった。僕にとっては良いレースだったよ。スタートは少し難しくて1つポジションを失った。第1スティントは本当にうまくいったし、1回目のピットストップ前には2番手に上がっていて、とても有望に思えた。ピットレーンを出た時、キミがコーナーの外側にいるのが見えたので、ラインを守ろうとした。でも、彼は外側にいって、彼と接触してしまい、フロントウイングの一部を失ってしまった。ピットインしなければならなかったので、そのときにレースは終わったと思ったよ。でも、何が起こるかわからないので、懸命にプッシュを続けた。全体として、僕たちは多くのことを学んだと思う。トップ10でスタートするのは初めてだったし、そこには違ったレースがあったよ! チームのみんながもっと多くの開発を届けるためにプッシュしているので、きっとポイントを獲れると思う」
16位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「良いスタートだったし、オープニングタップもうまく行ったけど、難しいレースだった。ピットストップでソフトタイヤを履いた時、タイヤの温度を上げるのが難しくて、グリップ不足に苦労したし、スライドし続けていた。最終スティントも同じだったよ。ポジティブな結果ではないけど、次のレースでは新しいアップデートがあるし、もっとコンペティティブになれるだろう」
17位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「第1コーナーで、僕のレースの大勢が決ってしまった。複数のクルマがポジション取りのために競い合うなか、突然、僕を追い抜き、フロントウィングに乗ってきたクルマがいた。ぶつけられたウィングの個所は見えなかったけど、何かがおかしいと感じ、ピットに入り、フロントウィングを交換した。その後、クルマは調子良かったが、残念なことに、相手に追いつけば、渋滞にはまってしまい、何もできなかった。レースの後半、前を走るクルマがいない時には、速いラップを何周か刻み、レース全体で、2番目に速いラップを記録したが遅すぎた」
18位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「僕のレースは、事実上ターン1で終わってしまった。ターン1まではかなり良い出だしだった。ブレーキング時に後ろがタップしたように感じて、まっすぐ行ってしまった。空気の抜けたタイヤが、リアにダメージを与えたんだと思う。氷の上をドライブしているような感じだった。今週末の前に予想していたより、僕たちの先には多くの可能性があるから、今後のためにエンジンとギアボックスをセーブするように提案したんだ。でも、それがレースだし、僕たちは進み続ける。今週末で最高のことは、アップグレードが成功したことだ。チームはここ数週間にわたって素晴らしい仕事をしてくれたし、次のレースをすでに楽しみにしているよ」
--位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「ドイツは間違いなく運がないね。僕にはどうすることもできない問題でよって何度リタイアを強いられたかわからないし、今回は破片まであった。良い結果が出せると思っていたので残念だ。スタートではマシンをドライブするのが少し難しかったけど、それは誰にとっても同じだと思う。14周くらいで、何が正しくないかが分かり始めて、状況を管理しようとした。そのあと、多くのパワーが失われはじめて、どうすることもできないのでチームは僕をピットに招いた。スーティルとの事故? あのようなことはレースでは起こるものだし、お互いに話したけど、彼もそう思っていると思う。あとはスチュワードがすることさ」
--位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「暖かいラップでは、オプションタイヤはそれほど良くなかったので、プライムでスタートすることに決めた。それは良い判断だったと思う。でも、そのあとハイドロリックの圧力が失われはじめて、パワーステアリング、クラッチがおかしくなって、遂には全てを失ってリタイアしなければならなかった。僕たちは後方で戦っていたけど、重い燃料を積んでいて、良い戦略があったと思うので、もちろん残念だ。プライムでさえ、前のドライバーとのギャップを保つことができていたからね」
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