F1第3戦中国GP決勝 (ドライバーコメント)
2009 FORMULA 1 CHINESE GRAND PRIX
1位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「信じられない、本当に嬉しい。最後の10周は後ろのクルマとの距離をコントロールしながら、自分のペースもコントロールしようとしていた。全てをコントロールしようとしていたが、それは難しいことだった。フィニッシュラインを目指していたら、ある時点で集中力が切れてしまったので、その後は先のことを考えるのではなく、コーナーのひとつずつに集中するようにした。最後の2周は少しスピードを落とした。コースの端の水たまりでアクアプレーニング現象を起こしたくなかったからだ。その後は…ただ最高の結果が待っていただけだ。トロロッソで1回、レッドブルでも1回の優勝を果たすことができて最高にハッピーだ。この方向で今後も努力を続けていけることを願うよ!本当に誇りを感じているし、ハッピーだ。レースに優勝できて本当に嬉しい。レッドブルの全員が素晴らしい仕事をしてくれたおかげだ。みんなに心から感謝する。みんな本当に頑張ってくれた。チーム、そしてレッドブルにありがとうと言いたい。オーストリアのみんな、やったよ!」
2位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「チームにとって本当に素晴らしい日だった。昨夜のメカニックたちがどんな大変だったか、みんなには想像もできないと思う。昨日は走るたびにクルマがストップしていたので、絶対にレースはフィニッシュできないとビクビクしてたんだ。だから、完走できて、こんなにポイントを獲得できたのは驚くべきことだ。オーストラリアではセバスチャンが、マレーシアではぼくがニアミスしているので、なおさら嬉しい。ミルトンキーンズのファクトリーのメンバーにとっても最高の日になった。彼らにも感謝したいし、オーストリアのレッドブルのみんなにも感謝したい。レースの最中には難しいこともあった。最初は水しぶきで前のクルマについていくのが難しかったが、レースが進行するに従ってそれは少しおさまった。2回目のセイフティカー導入の後にはジェンソンと良い戦いができた。トップを走った時には視界が信じられないほど良くて、最高にきれいだと思ったよ!それからは、できるだけ時間の遅れを取り戻すために死ぬほどプッシュした。最高だった。ジェンソンに抜き返された時はレース優勝を狙っていたので、ターン7で抜き返した。彼の意表を突く動きだったと思う。レース人生で最高のオーバーテイクだったね。今日はハッピーだよ!」
3位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「とても難しいレースだったし、両方のマシンが56周を終えられて、できるだけ多くのポイントを獲れたことに満足している。サーキット中が川になっていて、出くわすたびに変化して、コンディションはかなりクレイジーだったよ。特に最終コーナーは湖のようだったし、コーナーのためにブレーキすることができなかった。マシンのアクアプレーニングに苦労していたし、タイヤを適切に働く温度まで上げることができなかったので振動していた。マーク・ウェバーと僕は数ラップで良い戦いをしていたけど、彼に付いていくことはできなかった。でも、今日はレースをフィニッシュできたこと自体が業績だと思うし、表彰台は素晴らしいよ。僕たちはレッドブルを打ち負かすことはできなかった。セバスチャンとマークの素晴らしい結果におめでとうと言いたい」
4位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「今日は非常にチャレンジングなコンディションの中でタフなレースだった。最初の19周でマシンの3つのブレーキディスクしか働いていなくて、マシンをコース上に留めることさえ難しかった。ありがたいことに、最初のピットストップでブレーキが過熱したとき、問題は解決された。そこからは良いペースだったけど、残念なことにあまりに遅すぎた。でも、困難な状況の中でレースの終わりまでマシンを走らせて、可能な限り多くのポイントを獲れたので、満足しなければならないね」
5位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「視界は、特にセーフティカーが出たあとの最初の数ラップで信じられないくらい悪かった。でも、僕たちのペースは良かったし、レースの最後の数ラップではルーベンスに迫ることができた。ただ攻撃を開始するには十分ではなかった。戦略はうまくはまったね。今日は5位以上でフィニッシュするのは不可能だったし、1回のミスもなく4ポイントを獲れたことはとても嬉しく思う。いくつかとても危ない場面はあったけどね!」
6位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「今日はあまりにミスをし過ぎてしまった。とても滑りやすかったし、左フロントタイヤはずっと前に終わっていた。それでもベストは尽くしたよ。今日の午後は本当に苦しかったけど、チームのためにポイントを獲れて嬉しく思う」
7位 ティモ・グロック (トヨタ)
「ピットレーンからのスタートになったが、最後にはポイントを稼ぐことができて嬉しい。特にスタート直後が厳しいレースだった。後方で走っていると、何も見えず、まるで目隠しして運転しているようだった。数台を追い越したが、ニック・ハイドフェルトと接触したとき、フロントウィングにダメージを負ってしまった。視界が悪く、ブレーキングポイントをミスして、彼のクルマの後ろにぶつかってしまった。フロントウィングの修理のため、数周早くピットに入った。その後、前方にクルマがいない状態での5、6周は、とても早く走ったが、キミ・ライコネンの後方につけたときには、追い抜けずにペースダウンした。また、オ−バーテイクポイントの水たまりが見えず、苦労した。最終的には7位まで追い上げることができた。」
8位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「とてもハッピーだ。チームが非常に良い仕事をしてくれたおかげで、1ポイントを獲得することができた。開幕3戦で2回ポイントを獲得できたので嬉しく思っている。もう少し上のポジションも可能だったかもしれないが、それでもハッピーなのに変わりはない。序盤は非常にコンペティティブでライコネンとハミルトンを抜いたが、その後は少し苦しんだ。これまで経験した中でも一番むずかしいレースだったと思う。ベッテルとのアクシデントはセイフティカー導入時の出来事だ。彼のことは見えていなくて、右に避けようとしたが、それでは十分ではなく接触してしまった。僕はクルマのウィングを交換した。僕が彼のレースを台無しにするようなことがなくて良かったよ」
9位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「多くのポテンシャルを示していたので、期待はずれな週末の終わりになってしまった。チームはマシンを改善するために素晴らしい仕事をしたし、特に昨日は予選でフロントローを獲得してとてもコンペティティブだった。でも、今日は不運だった。決定はうまくいかなかったし、すべてが僕たちに背を向けていたような一日だったよ。セーフティカーがあと10〜15周は留まると思っていたので、燃料を積むためにピットインしたけど、同時にセーフティカーが戻ってしまい、最後尾でレースをスタートすることになってしまった。グリッドの最前列にいたのに、突然、最後尾になってしまって、僕たちのレースは終わってしまった。バーレーンは、再度大きなテストになるだろうし、そのあとはバルセロナなので、改善し続ける必要がある」
10位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「序盤は悪くなかったけど、ピットストップのあと、タイヤがグリップしなくなって、望んだようにハードにプッシュすることができなかった。特に他のマシンの後ろに近づいたときに、エンジンのパワーが失われたと思うことが何度かあった。でも、問題はそのうちなくなった。チャンピオンシップの状況は明らかに非常に困難だと思う。僕たちはミスをしたし、十分に速くない。バルセロナでは、新しいエアロパーツを持ち込むだろうし、現在不足しているグリップを拾うことができるかもしれない。僕たちが再び勝つために十分な競争力を取り戻すと確信しているけど、この作業には時間がかかるだろう。チームのモチベーションは高いし、それには自信がある。僕たちみんながやるべきことをしている。今、批するのは簡単だけど、僕たちは物事を変える方法を知っている。」
11位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「15番手グリッドからのスタートで、何回かスピンもあったが11位でフィニッシュすることができた。いろんな気持ちが交錯している。アクアプレーニング現象がひどかったので、レースは開催すべきではなかったと思う。今年はクルマのダウンフォースも大幅に減っており、路面にクルマを押さえ付けるのが難しいので、これが状況を悪化させる心配があった。15回や20回はスピンしてもおかしくないようなレースだった。スーティルのクラッシュは誰にでも起こりうることだった。でもひとつ良いことがあるとしたら観戦しているファンにとってはおもしろかっただろうね」
12位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「もちろん、今日のレースの結果には失望しているけど、同時にフィニッシュできたことを感謝すべきだと感じている。視界とアクアプレーニングに関してコンディションは悲惨なものだった。序盤、セーフティカーが去ったあと、タイヤの圧力が低過ぎて、とても苦労した。13周目にティモ・グロックが僕に接触して、それが原因でマシンにダメージを負ってしまった。でも、レース終盤には1〜2ポイント獲れるチャンスがあったけど、そのあとスティルの事故でトラックにはホイールを含め、たくさんのデブリがあった。避けようとしたけど、どっちに行くかは予測不可能で、当たってしまった。その後、マシンは変な感じになってしまって、4つ順位を失ってしまった」
13位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「今日、ドライブすることは非常に危険だった。至る所がアクアプレーニングだったし、視界不足は酷かった。何も見えないときに、かなり多くの状況があった。こういったこと全てが、ヤルノ・トゥルーリとの大事故の原因になったんだ。ヤルノがコーナーでブレーキを踏んだ時、僕は水たまりに行ってしまった。とても激しくブレーキを踏んだけど、マシンはまだ加速していた。彼のリアタイアにヒットしたあと、空中にかなり高く上がったけど、幸運にも誰も怪我はしなかった。バイブレーションとグリップが大きく失われたと感じたので、ピットに入って、2度フロントウイングを変えなければならなかった。それでレースは台無しになってしまった」
14位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「難しいレースだった。序盤、雨は本当に激しかったけど、僕の主な問題はタイヤのグレイニングだった。両方のセットで消耗が多かったし、マシンは多くのコーナーで4輪がスライドしていた。マシンをコース上に留めるのは本当に難しかったし、危ない瞬間が何度もあった。でも、戦略は良かったし、今日のパフォーマンスは満足できるものだと思う。エイドリアンがチーム初ポイントを獲得しそうだったので残念だけど、僕たちはみんな、どれくらい厳しい状況だったかはわかっているよ」
15位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「今日の主な問題は、水滴がバイザーにくっついてしまって、実質的に見ることが不可能だったことだ。過去にもあったけど解決することはできなかったバイザーのくもり防止システムの問題だった。レース終了まで15周の時点でポジションが良くなかったので、何かしなければならないと思って、インターミディエイトに変えたいと頼んだんだ。最初の数周は良かった。うまくいきそうだったので、かなり嬉しかったけど、そのあと残念ながら雨が強くなって、再び終わってしまった。バーレーンまではわずか1週間だ。チームのみんなが値する良い結果は機が熟しきっているよ」
16位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「視界が本当に悪くて難しいコンディションだったし、アクアプレーニングでマシンをコース上に留めておくのは簡単ではなかった。レース中、危ない場面が何度かあって、なんとかマシンを留める続けることができたけど、多くのタイムを失って、集団の後ろに落ちてしまった。期待はずれな週末だったけど、ドライレースが期待できて、マシンにいくつか開発がなされるバーレーンを楽しみにしているよ」
17位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「厳しいレースを覚悟していたし、まさにそうなった。とても早くにピットインするという戦略でのリスクをとって、1セットのタイヤでの長い道のりになった。そのあと、再び雨が強くなって、サーキットをマシンに留めることはとても難しかった。4〜5速のストレートでさえアクアプレーニングに苦しんでいたし、長い間サーキットに留まれたのはとても運が良かった。ほんとうに集中していたし、やれると思っていたけど、あと少しのところでマシンを制御できなかった。モナコと同じような気持ちだよ。残念だ。マシンの中では信じられなかったよ。突然コントロールを失って、素晴らしいポジションにいたのに終わってしまったんだ。でも、乗り越えなければならないし、今日の僕たちのパフォーマンスは素晴らしかった。チームにとって良いことだし、僕たちはポイントに値すると思うので、ここのみんなに本当に申し訳ない気持ちだ。とても良い戦略だったけど、リスクを冒さなければならなかったんだ」
--位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「トランスミッションに問題が出てしまい、残念ながらレースを続けることができませんでした。本当に視界が悪くて難しかったです。水溜りが多くて、特に最終コーナーの出口はマシンをトラック上に留めるのが難しかったです。いくつかミスをしましたが、それは誰にとっても同じでした」
--位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「間違いなく、とても失望しているし、少し動揺しているけど、モチベーションはまだ変わっていない。僕たちみんなが状況から抜け出すために一緒に取り組まなければならない。チームは一丸としているし、できるだけ早く状況を変えようというリアルな意志がある。すぐに重要なクエアロ開発をすべきだけど、当然、勝ちたいならレースをフィニッシュしなければならないので、信頼性の問題もできるだけ早く解決しなければならない。今日は表彰台を獲得できる良いチャンスだった。僕は3番手で、十分にワンストップで行ける燃料を積んだ状態で、先頭と同じタイムで周回していた。セーフティカーの後ろで走っている時以外は、マシンはうまくいっていた。パワーが低下しているように思えるときが何度かあって、そのあとなんの警告もなしにアクセルが動かなくなって、マシンが止まってしまった。困難な状況だけど、チャンピオンシップはまだ長いので、僕たちのファンには、僕たちを見限らないでと言いたい」
--位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「ついていない日だった。水たまりがたくさんでき、タイヤが浮いてクルマの操作がきかず、難しいコンディションのレースだった。セーフティカーに先導されたスタートはうまく行き、初めの数周はペースも良かった。だんだんグリップを得るのに苦労するようになり、ペースがつかめず、走れば走るほど、路面をつかめなくなった。17週目で後ろから衝撃を感じ、リアウィングがなくなってしまった。ピットに戻ったが、レースを続けるにはダメージが大きすぎた。昨日までの状況から分かるとおり、我々のクルマは先頭集団の中にいるので、次のバーレーンに期待したい。」
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