F1第15戦シンガポールGP決勝 (ドライバーコメント)
2008 FORMULA 1 SingTel Singapore Grand Prix
1位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「素晴らしい勝利だ!今シーズン初めての表彰台で初勝利だ。とてもうれしい。でも、この結果を実感するには数日かかるかもしれない。ここで勝つのは、ほとんど不可能だと思っていた。なぜなら、昨日の予選で(上位に行ける)チャンスを失してしまったからだ。でも今日はとても幸運に恵まれ、すばらしい結果になった。我々は、とても積極的な作戦をとり、そして運も味方した。でも、マシン自体も速く、このレースウィークを通して良い感触だった。」
2位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「僕にとって、とても浮き沈みの多いレースだった。スタートは酷かった。重いヤルノ・トゥルーリの後ろになってしまった。戦略がうまくいくには、絶対に彼を追い抜かなければならなかった。追い越すときは、かなり身の毛のよだつ瞬間だったよ。追い越すことが可能なわずか2つの場所で、ターン7はとてもバンピーだし、ターン10では近づけなかったからね。いずれにしろ、やっと彼をクリアして、チームが僕のピットストップを伝えたあとにセーフティカーが入ってくるのを見た時は信じられなかったし、もう終わったかと思った。ストップ&ゴー・ペナルティの前に、狂ったようにプッシュし、予選のあとに予選ラップをしなければならなかった。僕はなんとか2回目のピットストップを完了するために十分なギャップを作ることができ、2位を守ることができた。手に余るほどだったし、今年最も体力のいるレースでミラーの中のクルマがいる中でのラップは、驚くほど時間がゆっくり進んだよ。でも、今度だけは全てがうまくいった。フランクは再び幸運のタータンチェックズボンを履かなければならないだろうね!」
3位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「素晴らしいサーキットだ。今週末は完調とは言えなかったが、ポジティブな結果が得られて良かった。スタートは悪くなかったが、すぐにリアタイヤがタレてしまった。いいペースで走れてはいたが、首位のフェリペ(マッサ)にアタックできるほどではなかった。初回ストップでは、ピットレーンが混雑して若干タイムをロスしてしまった。その後はデイビッド(クルサード)に行く手を阻まれた。自分の方が速いのは明らかだったが、なかなかオーバーテイクできなかった。2度目のセーフティカー・ピリオドの後、ニコ(ロズベルグ)の背後をマークし続けたが、フェラーリがほぼノーポイントだと分かったので、敢えてリスクを冒そうとは思わなかったし、簡単にオーバーテイクができるサーキットでもなかった。F1史上初のナイトレースは本当に面白かった。日本と中国のダブルヘッダーでも全力を尽くす」
4位 ティモ・グロック (トヨタ)
「今日自分が行った仕事に満足している。何のミスもしなかったし、4位入賞は良い結果だよ。このようなコンディションの中でのレースはとても厳しかったし、あんなにバンピーな路面では、クルマをドライブするのはあまり快適ではなかった。明日になったら、今日の影響が自分に出てくるだろうね。今年始めの目標が、今シーズンの間に20ポイントを獲得することだったから、3レースを残して達成できて非常に満足している。しかしながら、私はチームがコンストラクターズ選手権で4位を獲得してシーズンを終えるのを手助けするべく戦っており、我々は今日少し不運だった。けれど、素晴らしい仕事をしたフェルナンドにお祝いを述べたい。我々は、富士に向かい、巻き返しを図る。」
5位 セバスチャン・ベッテル (トロ・ロッソ)
「セイフティカー導入は助けにはならなかったが、総合的にはぼくたちにとって良いレースだったと思う。誰にとっても今回は難しいレースだったが、重要なことはぼくたちが再びポイントを獲得できたということだ。レースで一番大変だったのは、暑さとミスを犯さないように集中力を保つことだった。簡単に縁石に乗り上げてしまうコースだからね。コースから外れないようにしながらも、全力でプッシュした。今シーズン最もタフなレースのひとつに数えられると思うが、色々とあった中でも、ぼくたちに可能な最高のリザルトを達成できたと思う。ブレーキングポイントをミスしたことでティモ(グロック)にポジションを譲らなければ4位だったかも知れない。でも、5位だって満足できるポジションだ」
6位 ニック・ハイドフェルド (BMW)
「9番手からスタートして6位でフィニッシュしたことにつていは不満はないけど、今日ペースを示せなかったことは残念だと言わなければならないね。マシンはとても良かったし、ずっとトラフィックにはまることがなかったら、もっと速かっただろう。他がタイヤを殺して、あとからアタックできることを期待して、燃料とタイヤをセーブしてさえいた。何人かはラバーを駄目にしたと思うけど、オーバーテイクのためにアドバンテージを得るには十分ではなかった。良いスタートを切って、なんとかニコ・ロズベルグを追い抜くことができた。でも、僕のためのレースにはならず、ほとんど汗もかかなかったよ。」
7位 デビッド・クルサード (レッドブル)
「今年2回目のポイント獲得となったので、今日のリザルトには満足するべきだろう。2回目のピットストップに関してだが、メカニックたちは今年も本当に良く頑張ってくれていて、土曜日の午前中の仕事ぶりも素晴らしかった。だから、ぼくは彼らのせいにするつもりはない。レースには良くあることだ。メカニックの間に誤解があってロリポップが出たのでぼくはスタートしてしまったが、こういうこともあるんだ。幸い今日はポイントを獲得することができた。驚くほどバンピーなコースだった。ターン7へのブレーキングは視界が悪く、死ぬほど暑かった」
8位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「調子が戻ったし、チームのために素晴らしい一日だった。もちろんニコにおめでとうと言いたい。僕のレースに関する限り、セーフティカーのタイミングは少し不運だった。でも、何があろうとレースペッスでプッシュして、他のマシンをオーバーテイクしなければならなかった。最終的に久しぶりにポイントを獲得できたのは素晴らしかった。残りシーズンも今日の示したポテンシャルを維持したい。」
9位 ジェンソン・バトン (ホンダ)
「確かに、セイフティカーのタイミングや運が勝負を決めたレースだった。残念ながら、僕らには運がなく、2回のセイフティカー導入のタイミングも2ストップ作戦には有利にならなかった。それに加えて、僕らには戦闘力や速さが足りず、レースを通じてバランスに苦戦していた。ポイントまであとわずかの9位フィニッシュは悔しい。」
10位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「スタート良く飛び出して、第1、第2コーナーでクビカのアウト側から攻めて、前に出ることができた。だが、彼にヒットされて危うくスピンするところだった。アンダーフロアに若干ダメージを受けてしまった。接触のせいでスピードが落ちて、2台にパスされた。セーフティカー出動後、2周ほどしてピットレーンがオープンになった。ルイスと僕が同時に入ったため、ちょっと待たされる羽目になった。その後は、ちょっと不思議なレースだったね。なぜか集団の中ばかり走っているようで、しかもオーバーテイクのチャンスはほとんどなかった。レース半ばを過ぎた頃からブレーキが消耗して、チェッカーまでブレーキをいたわりながら走行した。ルイスがリードを拡大して、チームもコンストラクター部門の首位に立ったことが嬉しい。残り3戦も全力を尽くして、両タイトル争いをリードしたまま終えられるよう自分のできることをやり遂げたい」
11位 ロバート・クビサ (BMW)
「レースは体力的にとてもハードだった。とても多くのバンプがあったし、来年は主催者が路面を作業してくれることを期待している。それに加えて、疲れてくれにつれ、視界がどんどん悪くなった。最後の15周は、驚くほどの頭痛がしていた。セーフティカーはのため、ピットレーンがクローズになった最初のラップでピットに入らないという決定は不運だったし、僕の後ろのマシンがギャップを縮めてしまい、良いレース結果を犠牲にしてしまった。チームはピットレーンがすぐに再開になると思ったけど、そうはならなかった。でもそれがレーシングだ。」
12位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「厳しいレースだった。走っている時はブレーキバランスに問題はなかったが、渋滞にはまってしまうとブレーキバイアスをリア側にしてもフロントエンドが流れてしまった。このコースでのオーバーテイクが難しいのは分かっているが、他のクルマについていくのさえ難しかった。自分の限界が分からなかったんだ。距離も長く、コックピットに空気が入ってこなかったので、肉体的にも厳しいレースだった。最終スティントが長かったが、重い燃料で走っていたので最後はタイヤが厳しかった」
13位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「ほんとに望んでいたクルマで、僕たちの手の中にあった今回のレースを失ったことに対処するのは難しい。僕たちは良い戦略があったし、僕たちが1-2フィニッシュできるあらゆる兆候があった。でも、物事は一瞬で変わるものだし、今日はそれが起こってしまった。ピットストップで一人がミスをした。でも、僕たちは人間だ。僕たちは各自、常にベストを尽くそうとしているし、これらのことは起こりうることだ。セーフチーカーがまだトラックにいて、僕はラップを失わなかった。でも、そのあと僕はドライブスルーペナルティを受け、またその後に左リアがパンクしていることに気づいた。このトラックはオーバーテイクがほぼ不可能だし、後方dえもどることはポイントを獲得するチャンスがないことを意味した。3レースで7ポイント?それは多くもあるし、少なくもある。今日目にしたように、僕たちにはうまくやるためのポテンシャルがあるし、全力を尽くすつもりだ。諦めてはいけないし、僕たちは諦めないと確信している。」
14位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「長く、ハードなレースだった。でも、本当に可能な限りの最大限のレースをしたと言わなければならないね。昨日の事故のあと、再びマシンにこんなに素晴らしい仕事をしてくれて、僕にレースができるクルマを与えてくれたチームのみんなに本当に感謝している。再びレースができて最高だったし、いくつか順位をあげる素晴らしい戦略だったと思う。最後の数ラップで小さな問題があったけど、フィニッシュできたことを本当に嬉しく思っている。」
--位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「彼がミスするかもしれない場合に備えて、グロックにアタックしようとしていた。でも、僕はシケインでわずかに膨らんでしまい、縁石で飛び越えた。マシンが着地したとき、コントロールを失って、バリアで終わってしまった。チャンピオンシップの僕の状況はすでに危うかったので、大きな違いはないけれど、チームはコンストラクダーズチャンピオンシップで大切なポイントを失ってしまったので良いことではない。オープニングラップでクルマは少し難しかったけど、そのあととても良くなって、ハミルトンにぴったり近づくことができるまでになった。セーフティカーが入ったとき、フェリペの後ろでピットに入らなければらなかったので、レースを妥協しなかればならないことがわかった。5位に戻ることができたけど、そのあとに説明した事故が起こった。明らかに今日は士気が高くなかった。でも、諦めることには慣れていないし、チームが目標に到達すつのを助けれるようにベストを尽くすつもりだ。」
--位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「レースペースは良かったので、良いレースだったと思う。マシンに自信を感じていた。最初のセーフティカー期間で僕たちはピットに入るのが少し遅すぎて、順位を少し失ってしまった。でも、その後はプッシュすることができて最高だった。フェリペが僕の前でスピンして、そのあと突然離れたのは、とても不運だった。僕のラインは妨害された。彼とのクラッシュだけは避けたけど、自分自身がバリアに突っ込んでしまった。僕たちは今年すでに多くの不運にあっているので、本当に期待はずれだった。でも、次の富士が本当に楽しみだし、うまくやれると思っている。」
--位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「レースはかなりうまく行っていた。私は、ワンストップ戦略だったが、好調なスタートを切ることができた。セーフティカーの後、私はコース上で最も速いドライバーのひとりだったし、何周かの間はレースをリードしていた。しかし最終的に、かなり悪い状態で始まった週末は、さらにひどい形で終わってしまったよ。5位でレースを終えられそうだったときに、油圧系の問題が生じてしまった。私にとってかなり困難だった週末から思えば、良いポイントにつながるはずだったんだけどね。かなり失望しているから、今は疲れ果てているよ。本当に一生懸命戦って、良い仕事をしていても、不運に見舞われてしまったら、何もできないんだ。今後は、多くの幸運が私に味方すると思っているよ。」
--位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「7速のギヤがダメになって、その後、5速がダメになった。ぼくはフェルナンド(アロンソ)よりも遅い2回目のピットインで、素晴らしい結果を出せるところだったので残念だ。アロンソが優勝、ぼくが2位で表彰台に上れれば素晴らしかったのにね。セイフティカーはラッキーだったが、最終的にはうまくいかなかった。第2スティントのペースが良く、好調だった。今回のグランプリはとても良かったと思う。もっとナイトレースを増やすべきだと思う」
--位 ルーベンス・バリチェロ (ホンダ)
「18番手からのスタートで、何かが起こってポジションを上げられることを願っていた。その機会は14周目に訪れ、ピケJr.がクラッシュしたときに、僕のエンジニアが絶妙のタイミングで僕をピットに呼んだ。セイフティカーが入る直前にピットに入り、いいポジションでコースに戻ることができた。しかし、そんな時にエンジンが止まってしまった。僕は燃料をたくさん積んでいて、いい位置につけ、前の集団についていけるだけのペースもあった。だから、すばらしいレースになったはずだった。今日は絶好の機会を逃してしまい、とても残念だ。」
--位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「レースのスタート時点から、いろいろなことが起っていた。タイヤには、多くのグレイニングが発生し、状況は悪くなるばかりだった。チームはもっと攻めた走りをするよう要求してきたのでそうし続けたが、とうとうリアが滑ってしまって壁に激しく激突してしまった。体は大丈夫。レース結果は残念だったが、チームにとっては最高の夜だった。」
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