F1 ルノー
ルノーは、F1エンジン開発のために来月から新しいエンジンテストベンチを導入。これにより、優れた信頼性の検証が可能となるだけでなく、よりパワフルなエンジンとの互換性を得られることになる。

2014年にF1がV6ターボハイブリッド時代に投入して以来、ルノーはメルセデスとフェラーリに遅れをとってきたが、パワーと信頼性で追いつくためにフランスのヴィリー=シャティヨンの施設で新しいテストベンチに投資を行い、過去18か月間にわたって構築してきた。

2月から使用可能になる予定のルノーの新しいエンジンテストベンチは、実際のトラックで走行したときにしか発見できないであろう問題を識別することを可能にする。

ルノーのエンジンテストベンチは、自然吸気、ターボ、電気エンジンといったあらゆるパワートレインのテストに対応しており、フォーミュラEカーが十分に収まる大きさとなる。

ルノーのテスト機器開発の責任者を務めるローレン・デ・バイユールは「アイデアは、クルマが実際に走行する直前に最終的にコース上で走る可能な限り多くのコンポーネントでの検証においてもう一歩前進するためのものだ」と Autosport にいコメント。

「この検証の最終段階では、最初のテスト前に準備を改善することができる。それはリアルなポテンシャルだ。できるだけ多くのエレメントによってより多くの描写ができる。クルマを実際にスタートさせて、確実に数周走ることができるようにファクトリーですでにエンジンをスタートさせている方法と比較してもうひとつのステップだ」

「現時点でコース上に出たときにいは“エンジンとシャシー”の問題しかわからない。今後、我々はそのような問題をヴィリー=シャティヨンで数週間前に確認できるようになり、最初のテストに向けてより良い準備ができるだろう。問題に遭遇するのではなく、走行して、マイレージを稼ぐことができるはずだ」

「それらは非常に基本的なことではあるが、コース上で解決するのは時間がかかり、走行時間を奪われることもある。一日のテスト時間は限られており、年間のテスト日数も限られている」

ルノーは、1970年代後半にF1に参入して以来、F1エンジンに使用してきたヴィリー=シャティヨンの4000平方メートルの施設を19000平方メートルまで拡張する準備を進めている。その拡張により、エンジン組み立て部門が移動することになる。

また、新しいテストベンチはルノーのより大きな全体像の一部を形成するものとなる。2021年のエンジンレギュレーションでF1がより大きなパワーのエンジンを追求した場合にそれを扱う能力を備えている。

ローレン・デ・バイユールは「テストベンチの平均寿命は約10年であり、この特殊なテストベンチは終わりを迎えていたため、装置の老朽化を予想していた。このプロジェクトを立ち上げる良い機会だった」とコメント。

「また、我々は2021年のレギュレーション変更に先駆けて着手したかった。このベンチはより強力になり、潜在的な2021年の新しいルールに合わせてより強力なエンジンをテストできるようになる。潜在的と言ったのは、まだ彼らが確認していないからだ」

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム