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ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、フェラーリのF1エンジンの進歩は特に印象的であり、ギャップを縮めることができていないと認める。

ルノーは、F1カナダGPでエンジンに大幅なアップグレードを投入したが、メルセデスやフェラーリとの差は縮まっていない。シルバーストンではその差は顕著に現れ、レッドブルはライバルに対してペースを保つことができず、ワークスルノーとカスタマーのマクラーレンはQ3に進出することができなかった。

シリル・アビテブールは「自分たちがやっていることには感銘を受けているが、我々のライバルがやっていることにも感心している。なぜなら、ギャップはあまり縮まっていないからだ。我々がやっていることはただそのギャップを維持しているだけだ」とコメント。
「特にフェラーリは過去数戦で大幅なステップを果たしている。ワークスチームだけでなく、カスタマーチームも含めてね。それは目に見えてわかることであり、我々は自分たちがやっていることを細かく分析し、そこに優先順位をつけていかなければならない」

「我々は届けられると仮定しているパワーを届け続けていく必要がある」

レッドブル・レーシングのドライバーを務めるマックス・フェルスタッペンは、ルノーのF1エンジンは“70~80馬力”を足りないと感じており、全開のコーナーが多くなったサーキットで苦しんでいると述べている。

シリル・アビテブールは、シルバーストンでは前年と比較してダウンフォースレベルとタイヤのグリップが増加した結果、フルスロットルで走る時間が増えたことに加え、路面が再舗装されてパワーセンシティブなトラックに変貌を遂げたこともライバルとの差は悪化させたと述べた。

「トラックの変化の度合いには本当に驚いている。特に今年は通常の空力開発による効果とタイヤのグリップ力が増しただけでなく、トラックの多くが再舗装されている」とシリル・アビテブールはコメント。

「このような再舗装をどのように予測すればいいかはわからないものだし、今回の新しいシルバーストンが提供するグリップ量とトラックのフルスロットルで走る部分のパーセンテージには本当に驚いた。これまで見たきた中でも最もパワーセンシティブなトラックになっている」

「数年前はみんなの心の中ではモントリオールのようなトラックが最もセンシティブだった。だが、今では実際にオーストリアやシルバーストンと比較すれば、それはまるでジョークだ」

「いくつかのドライバーの発言はトラックの進化の度合いも関連付けて話す必要がある」

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム / スクーデリア・フェラーリ