F1 ルノーF1
ルノーは、ワークスチームとしてF1プロジェクトを再開した際、ライバルのF1チームから10年遅れていたとマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは語る。

2016年、ルノーは一度は手放していたエンストンのF1チームをロータスから買い戻し、ワークスチームとしての活動を再開した。

2000年にベネトンが所有していたチームを買収してワークス参戦したルノーは、2005年と2006年にF1ワールドチャンピオンを獲得し、2008年にはレースを勝利を挙げていた。

しかし、2010年にジェニー・キャピタルに売却した後、エンストンのチームは投資不足によって低迷していった。

「以前のオーナーシップの下では明らかに投資が不足していた」とシリル・アビテブールは Autosport にコメント。

「しかし、ルノーのオーナーシップが終わった際に以前のサイクルでも、実際には我々はチームを近代化する機会を失っていた」

「2007/2008/2009の期間には、素晴らしいとは言い難く、エンストンへの投資不足は始まっていた」

「そのため、我々はほぼ2007/2008年からキャッチアップする必要があったし、F1回が完全に変わる10年だ」

シリル・アビテブールは、ルノーが直面している課題の規模は大きいものの、再びライバルと同等の規模を持つことからは“それほどかけ離れてはいない”と考えている。

「実現するための大きな仕事があるが、私が見た限りでは、我々はそれに匹敵してきている」とシリル・アビテブールはコメント。

「インフラが整い、人材が整い、商業面も整ってきている。それが心から興奮できるようなことではないはわかっているが、そこに資金を投入できることも重要なことだ」

「我々は新しいパトナーを獲得する上で非常に成功した年月を過ごしてきたし、彼らはプロジェクトを信じ、ファクトリーだけでなく、コース上でも改善を目にできると信じている」

ルノーは、2016年にF1スタッフを400名から500名に増強、ルノーのシャシー・テクニカルディレクターを務めるニック・チェスターは、2018年末までにはスタッフ数は700名に達するだろうと語る。

「各部門がうまくコミニュケーションが取れていることを確実にするために、状況をしっかりと把握していなければならない」とニック・チェスターは語る。

「だが、実際、2015年末から我々が果たしてきた成長はかなりうまく機能していると言わなければならない」

「コミニュケーションは部門の大きな問題にはなっていないし、我々はより多くのことをできるようになった」

「部門内のレベルのバランスを取れていることを確認するだけでいい。図面オフィスは空力をキャチアップすることができ、生産部門は図面をキャッチアップすることができる」

「リソースを分割しようとする際は少し難しいが、我々がここまで増強した人材の数を考えれば、まったく痛みではない」

エンストンのファクトリーは、ライバルチームと同等のものになっているかと質問されたニック・チェスターは「まだまだだ。だが、うまく進んでいる」とコメント。

「建設作業の多くは最終段階に入っており、2月には終了するはずだ」

「他の多くのインフラ作業はすでに完了している。おそらく70%くらいだ」

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム