レッドブルF1内部が告白 ホーナー“技術介入の限界” メキース体制との落差

ローラン・メキースはエンジニア出身。一方ホーナーは元レーサーで、メディア露出を厭わない“悪役”のような存在感で知られた。
だが、このスタイルが、グラウンドエフェクト時代に入って優勢を失ったレッドブルのオーナーシップと嚙み合わなくなっていたという指摘がある。
ホーナーは最終局面で“技術会議に介入しすぎた”と内部証言
ESPN記者ネイト・ソンダースは『Nailing the Apex』ポッドキャストで、ホーナーが晩年に“権限を広げようとし過ぎた”と語った。
「ホーナーについて最後に言われていた大きな批判は、少し権力を取りに行き過ぎていたということだ」とソンダースは語った。
チーム関係者の話として、ソンダースは次のように述べている。
「彼には技術的なバックグラウンドがなかった。長年、彼の長所は“自分より詳しいスタッフに任せる”という姿勢だった」
「最後の方では、経験が十分ではない領域にまで口を出し過ぎていた」
この点で比較されるのが現代表ローラン・メキースだ。メキースは技術議論を尊重し、エンジニアリング手法の磨き込みを進めていると社内では高く評価されている。
エイドリアン・ニューウェイが2024年春に退職を申し入れて以来、レッドブル内部の力学に変化が生じていた可能性も示唆されている。

メキースはアップグレード継続を主張 ホーナーは“開発停止”を望んでいた
ホーナーは、フェルスタッペンの流れを一変させたモンツァのフロアアップグレードを承認した人物でもある。モンツァ以降、フェルスタッペンは4戦中3勝を挙げ、タイトル争いへ復帰した。
しかしホーナーは、そこで2025年型マシンの開発を止めたがっていたという。一方でメキースはアップグレード投入を継続しており、それが来季への悪影響を及ぼすことはないと確信していると伝えられる。
ホーナーは巨額の和解で離脱 来春に“投資家”としてF1復帰の噂も
ホーナーは7月に解任され、現在は多額の和解金によって来春からF1復帰が可能な状況にある。
最新のパドックの“噂話”によれば、彼は次にアルピーヌへ戻ってくる可能性があるという。ただし、今度はチーム代表ではなく“投資家”の立場になるとされ、実現するとしても2027年以降になる見通しだ。
Source: F1 OVERSTEER
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング
