レッドブルF1マルコ、ローソンに辛口採点「ハジャーに勝ったが一貫性がない」

ローソンはインテルラゴスで7位フィニッシュし、チームメイトのハジャーをわずか1秒以内で抑えて先着。しかしマルコは自身のSpeedweekコラムで、両者への評価を語る中でローソンの弱点を改めて名指ししている。
ローソン7位、ハジャー8位 レーシングブルズが“週末最強の中団チーム”に
レーシングブルズはサンパウロGPでライバル勢を上回る好成績を残し、コンストラクターズ選手権で大量ポイントを獲得。両ドライバーは予選からトップ10入りし、決勝でも揃って入賞した。
ローソンはこの結果によりドライバーズ選手権14位に浮上。ハジャーもルーキーとして安定感を示した。
しかし、来季の去就が不透明なローソンにとって重要なのは、チームではなくレッドブル首脳陣、特にマルコを納得させることだ。
マルコはハジャーを絶賛、一方ローソンには「まだ不安定」
マルコはコラムで、レーシングブルズ勢を次のように評価した。
「レーシングブルズにとって強いチーム結果だった。ローソンは7位、ハジャーは8位。2人とも予選からトップ10に入った」
そのうえで個別評価に触れる。
「ローソンはレーシングブルズで落ち着きを取り戻したが、彼のパフォーマンスは依然として不安定だ」
対照的に、ハジャーについては手放しで賞賛した。
「ハジャーは今季の“発見”だ。ランキング10位よりも上にいるべきだが、4度のPUトラブルに苦しんでいる。マシンさえ機能すれば、常にトップ10争いができる。彼の将来にとって非常に良い兆候だ」
成績表に見るローソンの課題:ポイント連続獲得が難しい
ローソンは2025年シーズン序盤、レッドブルでの起用に失敗し3戦でレーシングブルズへ降格。モナコGPでようやく初入賞を挙げたが、ポイント獲得の連続性に欠けている。
シーズン全体を見ても、連続入賞はベルギーGPとハンガリーGPのわずか2戦のみ。これは中団勢全体に共通する課題ではあるものの、ハジャーが2度も「3戦連続入賞」を記録していることを踏まえると、比較の上で弱点として浮かび上がる。
さらに、ハジャーは失敗も多いが速さは常に示しており、潜在能力の高さは首脳陣の評価に強く影響している。

2026年シート争い:ローソンは角田裕毅に対しても優位に
2026年のF1シート争いでまだ去就が決まっていない3名のうち、レーシングブルズ勢はローソンと角田裕毅の2人。今回のサンパウロGPではローソンがポイントを獲得した一方、角田裕毅は最下位で終え、強烈な対照を見せた。
テッド・クラビッツは「ローソンはおそらく残留するだろう」と予測しているが、レッドブルは最終戦まで判断を保留する見通しだ。
しかし、ハジャーを評価しながらもローソンに改善を求めるマルコの言葉からは、“首脳陣の心象”にまだ余地があることがうかがえる。
ローソンはここにきて角田裕毅を再び上回り、チーム内の直接比較でも優位な材料を積み重ねている。
2026年の最後のレーシングブルズ1枠を争う“ローソン vs 角田裕毅”の構図は、シーズン最終盤に向けてさらに緊張感を増している。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / リアム・ローソン / ビザ・キャッシュアップRB / アイザック・ハジャー
