レッドブルF1 17歳リンドブラッドのスーパーライセンス年齢制限に特例申請

現在、マックス・フェルスタッペンが抱える11点のペナルティポイントにより、レッドブルのリザーブドライバーやジュニアドライバーたちが注目を集めているが、リンドブラッドに関するこのリクエストは直接的にフェルスタッペンの状況とは無関係であり、かなり前に提出されたものであると、ヘルムート・マルコも明言している。
オートスポーツ誌が得た情報によれば、この申請は来週マカオで開催されるFIA世界モータースポーツ評議会の会合で協議される予定だ。
現在F2に参戦しているリンドブラッドは、スーパーライセンス取得に必要な他の条件はすべて満たしている。ジュニアカテゴリーで十分なポイントを獲得済みだが、正式にライセンスを受け取るには通常18歳の誕生日を迎える必要がある。
この規定は、フェルスタッペンが17歳で異例のF1デビューを果たし、当時まだ普通運転免許すら取得していなかったことを受けて導入されたもので、同様のケースを防ぐため、FIAはスーパーライセンス制度に最低年齢を設定した。
アントネッリに続く形となるか?
しかし昨年、アンドレア・キミ・アントネッリの件で状況がやや変化した。メルセデスは当時、アントネッリへの例外措置をFIAに申請し、今回のレッドブルの動きと類似している。
この動きを受け、FIA国際スポーティングコードが改訂され、付則Lの第13.1.2条には以下のような文言が加えられた:
「FIAの裁量により、近年一貫して際立った能力と成熟度を示していると判断されるドライバーに対し、17歳でスーパーライセンスが付与される場合がある」
リンドブラッドは現在、18歳になる前の時点ですでに必要なライセンスポイントを獲得しており、F2ではルーキーながらランキング3位につけている。バルセロナでのフィーチャーレースを含む2勝を挙げており、この条項の適用資格を満たしていると見られる。
FIAは来週、マカオでの会合にてレッドブルの申請を協議する予定だ。承認されれば、リンドブラッドはF1のフリープラクティスにも参加でき、正ドライバーの代役を務める可能性も開かれることになる。

フェルスタッペン不在時の代役候補として?
この例外措置は、レッドブルにとって現在の状況における追加オプションとなる可能性がある。仮にフェルスタッペンが出場停止処分を受け、レッドブルがレーシングブルズのドライバーを昇格させることを決断した場合、リンドブラッドがアイザック・ハジャーやリアム・ローソンの代役として姉妹チームに乗ることも理論上は可能になる。
なお、リンドブラッド以外にも、レッドブルには岩佐歩夢が引き続きリザーブドライバーとして控えている。
リンドブラッドは8月8日に18歳の誕生日を迎える。これはハンガリーGPの数日後で、ちょうどF1のサマーブレイク期間中となる。つまり、仮にFIAが今回の申請を却下したとしても、夏休み明けにはスーパーライセンスを正式に取得できる見通しだ。
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