クリスチャン・ホーナー フェラーリF1接触報道一蹴「レッドブルに100%コミット」
クリスチャン・ホーナーは、フェラーリが将来的にチーム代表としての招聘を検討しているとの報道を否定し、「自分の居場所はレッドブルだけだ」と強調した。

ドイツ紙『Bild』は今週、「数週間前にフェラーリがホーナーへ正式に接触した」と報じ、2023年からフェラーリを率いるフレデリック・バスールの体制に対するプレッシャーが強まる中、ホーナー招聘の可能性を示唆していた。

これに対し、ホーナーはバルセロナで行われたF1チーム代表記者会見で次のように述べた。

「もちろん、他のチームと名前が結びつけられるのは光栄なことだが、私のコミットメントは100%レッドブルにある。それはこれまでもそうだったし、これからも長期的に変わらない」

「この業界では常に憶測が飛び交っている。誰かがここに来る、誰かがあそこに行く、そういう話ばかりだ。ただ、チーム内の人間は誰もが現状を正確に理解している」

この発言は、アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレ、ピレリのマリオ・イゾラとともに登壇した金曜の会見中に飛び出したもので、ホーナーはイタリア語についての話題に冗談交じりでこう続けた。

「僕のイタリア語は、フラビオの英語よりひどい。そんな状態でどうやって(フェラーリで)やれるっていうんだい?」

加えてBild紙の取材では、ホーナーはさらに踏み込んで次のように語っている。

「噂話はF1の一部だ。しかし、チームの中より外での話の方が多い。私はこのレースチームをゼロから築き上げた。私の実績がすべてを物語っている」

「私はチームに、そして2,000人のスタッフ、株主に全面的にコミットしている。彼らからの完全な信頼も感じているし、自分がほかのどこかに行く姿は想像できない」

「来年から始まる新しいエンジン時代に向けて、未来が楽しみだ」

そして、改めてフェラーリからのアプローチについて問われると、次のように断言した。

「もう一度言おう。私はチームからの信頼を感じているし、他のどこで働きたいとは思っていない」

「私が今もここにいるという事実こそがその証拠だ。これまで、ほぼすべてのレーシングチームから一度や二度は打診があった。それは光栄なことだが、レッドブルが私のホームだ」

「もし望めば、明日にでも辞められる。私は他のどのチーム代表よりも多くのレースに勝ち、14の世界タイトルを獲得してきた。もはや誰にも証明する必要はない」

「だが、まだ辞めたいとは思っていない。私にとってこの仕事は、単なる仕事以上のものなんだ」

クリスチャン・ホーナー レッドブル・レーシング F1ホーナーはアルピーヌのフラビオ・ブリアトーレと冗談を交わした

バルセロナのパドックではこの他にも、マックス・フェルスタッペンの契約に関する別の憶測も飛び交っている。報道によれば、6月末のオーストリアGP終了時点でフェルスタッペンがドライバーズランキング3位以内にとどまっていれば、現在の契約に含まれる離脱条項が無効になるという。

この件についてもホーナーは強気の姿勢を崩していない。

「私たちはまったく心配していない」とホーナーはコメント。

「マックスはチーム内で自分の立場を非常に明確にしてくれている。彼はこのチームで居心地の良さを感じており、我々との仕事を楽しんでいる。彼のメンタリティは我々と一致している。我々は常に勝ちたいと思っている」

「私は、彼が近い将来にレッドブル以外のチームで走るとはまったく思っていない」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / スクーデリア・フェラーリ