レッドブルF1代表 マクラーレンの“タイヤ用の水”ボトルラベル挑発に反応

ザク・ブラウンは「タイヤ用の水」とラベルが貼られたボトルをピットウォールに持ち込み、レッドブルが注目しているマクラーレンの優れたタイヤマネジメントを皮肉った。
このジョークは、マクラーレンがタイヤを従来とは異なる方法で冷却しているのではないかというパドック内の憶測を踏まえたものだ。特にレッドブルは、マクラーレンのロングランでの高いパフォーマンスの秘密を探ろうとしているとされる。
実際、マイアミではマクラーレンの速さが際立っていた。オスカー・ピアストリとランド・ノリスは、気温の高いコンディションの中でもハイペースを維持しながら、タイヤの摩耗を最小限に抑えて走り切っていた。
ホーナーはこの皮肉に笑顔を見せることはなかったが、先頭を走るチームが常に注目と疑念の目にさらされるのはF1ではよくあることだと認めている。
「F1では常に何かしらの疑念が持ち上がる」とホーナーは語った。「昨年も我々のフロントサスペンションに関して、さまざまな憶測が飛び交った」
「ここ数年、我々が先頭に立ってきたことで、常により厳しい注目と精査を受けてきた。それもF1の一部であり、避けられないことだ」
さらにホーナーは次のように続けた。
「FIAにとってもそうだが、実際にはほとんどの調査や分析は各チームが行っている。なにしろ彼らのリソースは非常に豊富だし、どのチームも常にライバルの動向を分析しているのだから」

“マクラーレンの謎”とその強さ
そしてホーナーは、マクラーレンが現在、特にタイヤの摩耗管理においては明らかに“基準”となっていると認めた。
「今のF1で最も際立ったクルマはマクラーレンだ」とホーナーは述べた。「彼らは数年前の我々のように大きな優位性を持っており、温度管理が非常にうまくいっている。特にミディアムタイヤのスティント終盤では、その強さが最もはっきりと表れていた」
レッドブルはマイアミでブレーキトラブルに見舞われたが、ホーナーはそれとは別に、マクラーレンの効率性そのものを評価すべきだと強調する。
「我々が注目すべきはまさにそこだ」と彼は語った。「たしかにブレーキの問題がレースをさらに難しくしたが、それも含めて原因をきちんと分析しなければならない」
2026年にはF1の大規模なレギュレーション変更が控えている中、レッドブルはマクラーレンの現状の強さを解析し、再びタイトル争いの主導権を握ろうとしている。
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