レッドブルF1 リアム・ローソンのレースエンジニアにリチャード・ウッドを任命
レッドブル・レーシングは、2025年にF1ドライバーとして加入するリアム・ローソンの新しいレースエンジニアに、セルジオ・ペレスの元パフォーマンスエンジニアであるリチャード・ウッドを任命した。

リチャード・ウッドは、ペレスの通常のレースエンジニアであるヒュー・バードが育児休暇を取得していた2024年に、レッドブルのピットウォールで何度か経験を積んだ。

レッドブルの長期従業員であるリチャード・ウッドは、ストラテジストとしてチームに加わり、レースサポートとシミュレーターエンジニアリングを経てトラックサイドチームに移籍し、今回、リアム・ローソンがレッドブル・レーシングに昇格するにあたり、ローソンのレースエンジニアとなった。

これは、ジョナサン・ウィートリーの離脱に伴うレッドブルのトラックサイド業務の再編成に続くものである。マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼは、より大きな役割を担うことになった。

ジョナサン・ウィートリーは当初の予定よりも早く、4月1日よりザウバーで新たな挑戦をスタートさせることになり、レッドブル・レーシングでの勤務は終了した。彼は現在、義務付けられている休職期間中である。

レッドブル・レーシングは、ウィートリーと1対1で交代するのではなく、彼の仕事を複数のチームメンバーに分担している。その一例として、ランビアーゼはレースの責任者としてより大きな役割を担っている。

ランビアーゼは引き続きマックス・フェルスタッペンのレースエンジニアを務めるが、チーム全体に関わるより大きな責任を任されることになった。 ランビアーゼは、毎日の「レースオペレーション」の指揮を執り、戦略の一部も担当する。

戦略に関しては、ウィル・コートネイは昨年マクラーレンと契約したにもかかわらず、今年もレッドブルのピットウォールに残る。 チーフストラテジストは2026年半ばにマクラーレンに移籍するが、レッドブルはそれより早く彼を放出することはない。

ウィートリーの担当業務の一部は、スティーブ・ノウェルズが引き継ぐ。彼は新しい体制におけるスポーツ部門のトップであり、レースコントロールとのコミュニケーションもその職務に含まれる。

ランビアーゼの昇進にもかかわらず、マックス・フェルスタッペンを囲むエンジニアリングチームはそのまま維持される。これは、別のポジションを希望していることを社内で表明しているシニアコントロールシステムエンジニアのマイケル・マニングにも当てはまる。

マニングと彼のシステムチームは、現代のF1でますます複雑化しているフェルスタッペンのスタートにおいて重要な役割を担っている。

アイルランド人のマニングがチームを離れるという報道もあるが、レッドブルは、マニングが2025年シーズンを現在の役職で終え、他のチームに移籍することはないと確認した。

レッドブル・レーシングヒュー・バード(左)はレースエンジニアからレッドブルの工場勤務に異動する。

リアム・ローソン、フェルスタッペンに対する期待は「現実的に」
12月にPlanetF1のインタビューに応じたリアム・ローソンは、4年連続で世界タイトルを獲得し、F1の現代の偉人の一人としての地位を固めつつあるフェルスタッペンに対する自身のパフォーマンスについて、現実的な目標を設定した。

リアム・ローソンは、ペレス以前にピエール・ガスリーとアレックス・アルボンがレッドブルのマシンに慣れるのに苦労し、フェルスタッペンがチームのナンバーワンドライバーとしての地位を確立し、最終的に2人ともチームから締め出されたことを認めた。

「彼ら(ガスリーとアルボン)がそこにいたときに何を思ったのかはわからない」とローソンは語った。

「常に部外者として見て、『彼らはそう感じていたようだ』と思うことはできる。でも、彼らにとってどんな感じだったかはわからない」

「誰であれマックスと対峙するには、現実的になる必要がある。そして、彼が今グリッド上で最速の男であり、予選で彼をコンマ5秒上回ることはできないということを理解しなければならない」

「そんなことは実際には起こりえない。僕にとっては、最高のドライバーから学べるチャンスだ」

「ドライバーとして、4度の世界チャンピオンに輝き、経験豊富な彼と対戦できるのは、僕にとって素晴らしい機会だ。彼は長い間、あのマシンに乗っている」

「あのマシンはほぼ...彼に合わせて開発されたものではないが、彼はそのマシンの開発に大きく関わっており、そのマシンをよく理解している」

「運転方法に関しては、すべてが紙の上に書かれている」

「彼が持ち込むすべてのデータを見ると、ドライバーである僕が彼と肩を並べ、彼から学べるし、すべてにアクセスできる。それがこの機会に僕がワクワクしている理由だ。」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / リアム・ローソン