角田裕毅の後釜？ レッドブルがリンドブラッドの2026年のF1昇格を準備
リアム・ローソンがレッドブル・レーシングに昇格したことが発表された後、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、角田裕毅をレーシングブルズに留める必要性について疑問を呈した。
レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、アルヴィド・リンドブラッドをジュニアプログラムの次期F1ドライバーズチャンピオンに指名した。
マルコはレッドブルに所属する間、ジュニア・ドライバー・プログラムの才能の発掘と育成に多くの時間を費やしている。
17歳のリンドブラッドは、シングルシーターのジュニア時代に急速に頭角を現し、2023年のイタリア・フォーミュラ4選手権では3位でシーズンを終え、2024年のFIAフォーミュラ3世界選手権ではルーキー・キャンペーン中に4勝を挙げ、ランキング4位となった。
スウェーデン人の父とインド人の母を持つイギリス人ドライバーは、来季はカンポスからフォーミュラ2シリーズに参戦する予定で、マルコはリンドブラッドがマックス・フェルスタッペンの神聖な足跡をたどるだろうと予言している。
「マックスと一緒に仕事をするのはとても楽しく、喜びでもあるが、マックスがいつまでも運転するわけではない」とマルコはInside Line F1ポッドキャストで語った。
「特に（フェルナンド）アロンソや（ルイス）ハミルトンほど長くは続かないだろう。」
フェルスタッペンはレッドブルと2028年まで契約を結んでおり、それ以降F1に残るために契約を結ぶ可能性は低いと示唆している。
その結果、レッドブルはフェルスタッペンのタイトル獲得の穴を埋める新たな才能を見つける必要があるだろう。
「ジュニアチームの展望は、新しい才能を見つけることだ」とマルコは語った。「そして我々は新しいマックスを探しているのではない。新しいチャンピオンを探しているのだ」
マックス・フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約「次に本当に有望なのはリンドブラッドだと思う」
「そして、最初の年、つまり常にフォーミュラ4では、たとえ選手権で優勝できなかったとしても、F3でも同じことが言えるが、彼はチャンピオンシップで優勝できたはずだった。しかし、状況などさまざまな要因が重なり、それを逃した。しかし、彼を際立たせているのは、その純粋なスピードだ」
「（シルバーストーンでの）F3レースのひとつで、彼は1周で、10人か14人の他のドライバーを追い抜いた」
「彼は、雨天や乾燥など、難しいコンディションの中で最後尾からレースに勝利した」
「振り返ってみると、私が最初に彼に会ったのはポルティマオだった。彼と彼の父親に会ったのだが、12歳ほどのアルヴィドが会話をリードしていた」
「それもまた普通ではなかった！」
「しかし、彼には明確なビジョンと、それを実現する明確な方法があった。そしてそれ以来、彼は着実に前進してきた」
レッドブル、リンドブラッドのFIAスーパーライセンス取得を計画
リンドブラッドは2025年にF2に進出するため、レッドブルのジュニアドライバーはF1まであと一歩のところにいる。
当然ながら、レッドブルは、これまでのリアム・ローソン、アイザック・ハジャーらと同様に、リンドブラッドができるだけ早くFP1セッションに出場することを望んでいるだろう。
そのためには、リンドブラッドは来年8月に18歳という規定年齢に達するまでにFIAスーパーライセンスを取得する必要がある。
マルコは、レッドブルがこれを達成するためにリンドブラッドをニュージーランドに派遣し、フォーミュラ・リージョナル・シリーズで優勝して必要なスーパーライセンスポイントを獲得することを計画していることを明らかにした。
マルコがリンドブラッドに感銘を受けた理由は？
マルコは明らかにリンドブラッドに感銘を受けている。そして、彼が最初に注目したのは「彼の純粋なスピード」だった。
「彼はゴーカートやジュニアカテゴリーですべて証明してきた」とマルコは付け加えた。
さらにマルコは、リンドブラッドは「非常に賢く、自分に正直だ」と語った。
「彼がミスを犯したとき、言い訳をせず、前を向いている」
「彼は常に一歩先を行っている。それは彼の肉体的な側面からも言えることだ」
「精神面での準備については、彼は新しいカテゴリーに参戦する際、F4からF3に直接参戦した数少ないドライバーの一人だ。彼は自分の意見を持ち、準備の方法も心得ており、一歩一歩確実にそれを実行していく」
ヘルムート・マルコはレッドブルの次期F1チャンピオンを探している。「だから、メンタル面とドライビングスキルの組み合わせは非常に良いと言えるだろう。」
さらに、マルコは、アブダビで行われたシーズン後のF2テストでリンドブラッドが示した進歩に感銘を受けた。このテストで、経験豊富なチームメイトのペペ・マルティよりも速いタイムで走り抜けたのだ。
「F2テストの最初の3日間はアブダビで行われたが、彼は日を追うごとにタイムを更新していった。」とマルコは語った。
「当初は、すでにフルシーズンを戦ったチームメイトのマルティにコンマ3秒ほど遅れていたが、最終日の予選走行では、すでに彼を追い抜いていた」
「つまり、彼はチームメイトの走りを観察し、何をすべきかを理解しているということだ」
「だから、最初のステップはまあまあだったが、ただチームメイトより先を行ければいいというわけではない。我々は彼に優勝してほしいし、選手権でトップクラスの選手になりたいと思っている」
「そしてそれが彼の献身だ。他のドライバーが何をしているか、彼らの長所と短所を知っているので、全体像を把握している。そして、それが将来の大きな成功の基盤となるのだと思う」
カテゴリー： F1 / レッドブル・レーシング
