レッドブルF1 クリスチャン・ホーナーを告発した女性従業員を停職処分
レッドブルは、最近の調査結果を受けて、F1チーム代表クリスチャン・ホーナーに対する疑惑の中心人物である女性従業員を停職処分とした。

その女性従業員による不適切な行為を受けたとの告発で、ホーナーはレッドブルが任命した独立弁護士による8週間にわたる調査に直面した。

問題の中心となった証拠の分析に加え、チームの主要人物との面談を経て、今季開幕戦バーレーンGPの前夜にホーナーの嫌疑は晴れた。

当時のレッドブルの声明には「ホーナー氏に対する申し立てに対する独立調査は完了し、レッドブルは苦情が却下されたことを確認できる。苦情を申し立てた者には不服申し立ての権利がある」と記された。

調査結果の詳細は明らかにされていないが、この問題の中心人物である従業員に対して処分を下したとAutosportは報道。

彼女は今週までミルトン・キーンズに本拠を置くF1チームに雇用されていたが、現在は停職処分を受けている。

この件に関してチームから公式な声明は出ておらず、広報担当者は「内部の問題なので、コメントすることはできない」と詳細を確認することを拒否した。

レッドブルがこのスタッフを出場停止処分にしたことで、ここ数週間F1を騒がせてきたストーリーにさらなる展開が加わった。

調査によって不正行為の疑いは晴れたものの、そのわずか24時間後、匿名の情報源からチーム代表やメディアを含むF1関係者に証拠とされるメールが送信されたことで、ホーナーの状況は改善されなかった。

また、バーレーンGPの後、マックス・フェルスタッペンの父であるヨス・フェルスタッペンがメディアでホーナーに対する批判を口にしたことで、ホーナーは強い批判を受ける側にも立たされた。

これまでのところ、ホーナーはこの件について公には語っていないが、彼への公開攻撃は、不特定多数の理由によって彼を失脚させようとする陰謀の疑いを煽っている。

バーレーンでは、ホーナーはレッドブルのタイ人オーナーであるチャレーム・ヨービディヤから明確な支持を受けた。2人はレース前のグリッドで写真を撮り、パルクフェルメでフェルスタッペンの勝利を祝った。

レッドブルのマネジングディレクターであるオリバー・ミンツラフが今週末のサウジアラビアGPに出席する見込みだが、この件に関してオーストリア側から不安の声が上がっているとの憶測がある中、彼がコメントを出すかどうかが注目される。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1サウジアラビアGP