レッドブルF1 RB20で示した相手を「完膚なきまでに叩きのめす」精神
レッドブル・レーシングが2024年F1マシン『RB20』で打ち出したアグレッシブなデザインは、チームがいかに相手を「完膚なきまでに叩きのめす」ことを望んでいるかを証明しているとダニエル・リカルドは語った。

レッドブルは昨年のRB19を進化させるのではなく、目を見張るようなサイドポッドソリューションやエンジンカバーのメルセデススタイルの溝など、大胆なコンセプトの転換を選択した。

レッドブル・RB20は先週バーレーンで行われたテストで本格的に始動し、そのパフォーマンスはレッドブル・レーシングがシーズン開幕に向けてライバルを引き離すものと広く考えられている。

レッドブルファミリーの一員であるRBドライバーのリカルドは、既に支配的なRB19をさらに改良するというこの冬に示された決意は、チームが持つキラーマインドの完全な証拠であると語る。

レッドブル・レーシングがこの冬にRB20で行ったことに驚いたかと尋ねられたリカルドは「驚いているから笑っているんだけどね。でも、そうではない」と答えた。

「勝っているときに最高のパフォーマンスを発揮するチームだと感じている。彼らが勝っているときは、競争相手を完膚なきまでに叩きのめしたいと思っているような気がする。『よし、勝ったぞ。休暇に入ろう。そうだ』という感じではない。『地に足をつけたままにしておくぞ』という感じだ」

「だから、今年の彼らはそこから出てきたんだと思う。23年の圧倒的なシーズンの後、彼らは 『すごい』とさえ思えるようなマシンで現れたんだ」。

レッドブル・レーシング

2014年から2018年にかけてレッドブル・レーシングでレースをし、来年は復帰の可能性があるリカルドは、レッドブルのテクニカルリーダーシップ、特にチーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイの考え方に敬意を表している。

「彼らはある意味で誰よりも最もアップデートを重ねてきたと思う。それは本当に何かを物語っている」とリカルドは語った。

「僕はエイドリアンがクルマの近くにいるのを見るのが大好きなんだ。エイドリアンを特別視するのは悪いことだとは思わない。エイドリアンだけではなく、明らかに彼が重要な役割を果たしているのはわかっているからね。見ていてとてもクールだよ」

「僕がファミリーの一員であろうとなかろうと、ファンとして、このような強い年に対するある意味で執拗なアプローチや反応を見るのは大好きだ。ある意味、賞賛しなければならないようなものだ。ソファーで見ているファンにとっては、『今年はレッドブルに挑戦してほしい』って感じだろうけど。でも、彼らのアプローチには感服せざるを得ない」

テストでのRB20の印象的なフォームから、レッドブルが2023年に達成できなかったこと全レース優勝を今年達成する手助けになるのではないかという声もすでに上がっている。しかし、リカルドはその可能性を完全には確信していない。

「それは不可能に近い。レース数が多いし、雨のレースになるかどうかもある」とリカルドは語った。

「彼らはシーズンに新しいマシンを導入したし、それがレースに勝つクルマであることは間違いないけど、それは分からない。それが昨年と同じように支配的になるかどうかを確信するには時期尚早だ」

「彼らはレースに勝つだろう。そうだろうね。でも、無敵になるとまではまだ言えない」

「レッドブルが無敵になるには、F1は予測不可能すぎる。彼らはとてもうまくやってくれると思うけど、その自信を持つにはまだ早すぎる」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ダニエル・リカルド