レッドブルF1首脳 「角田裕毅の例を見てもアルファタウリは機能している」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、期待外れのシーズンスタートとなったアルファタウリのF1将来に対する懸念を和らげた。

スクーデリ・アルファタウリは、角田裕毅によって開幕8レースでわずか2ポイントを獲得し、コンストラクターズチャンピオンシップの最下位に沈んでいる。

鳴り物入りでアルファタウリ加入を果たしたニック・デ・フリースは、ルーキーシーズンで苦戦しており、AT04のパフォーマンスはミッドフィールドの残りのフィールドに比べて冴えないものの、まだポイントを獲得できていない。

この成績不振により、レッドブルは一貫して否定しているもののチーム売却の噂が絶えない。

「我々はアルファタウリの現在のパフォーマンスに満足していないし、彼ら自身も満足していない」とヘルムート・マルコはF1 Insiderに語った。

「しかし、彼らの主な仕事は、若い才能が次のステップに進めるようにトレーニングすることだ。これは過去にもうまく機能してきたし、現在の角田裕毅の例を見ても、わずかなポイントしか獲得できていないにもかかわらず、今でもそれが機能していることを示している」

マルコは「アルファタウリが今年より向上することを期待しているし、将来的にはレッドブル・レーシングとの協力関係を拡大し、レギュレーションで認められている範囲内で、より多くのリソースを効率的に使用できるようにする予定だ」と親チームとの相乗効果の増大を示唆した。

「このために、チームの一部がイングランドに行くことが計画されている」

角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)とヘルムート・マルコ

F1の将来のスター候補に注目を集める中、トロロッソ(現アルファタウリ)の元共同オーナーであるゲルハルト・ベルガーは、レッドブルのジュニアプログラムの傑出した候補者を強調した。

「私は若きニュージーランド人のリアム・ローソンを高く評価している」とベルガーは語った。

「彼は現在、日本の非常にリスペクトされているスーパーフォーミュラで素晴らしい仕事をしている。2年前、レッドブルが後援するDTMでフェラーリを運転している彼は初めて私の注目を集めた」

「彼は当時のチームメイト、アレックス・アルボンよりも速かった。そして、ウィリアムズでF1に出場することで、アルボンが今どのような能力を発揮できるのかが分かる」

ベルガーは、リアム・ローソンがレッドブルの人材の中からF1を目指す次の人材であると固く信じており、そのような人材を育成する上でのジュニアチームの重要性を強調した

「彼はレッドブルのプールから次にF1に登場する選手だ。しかし、ジュニアチームなしではそれを達成するのは難しいだろう」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / スクーデリア・アルファタウリ / 角田裕毅