レッドブルF1 「空力テストの短縮は他チームが考えているよりも影響大」
レッドブルF1のテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェは、チームに課されたコストキャップペナルティの影響はは、他チームが考えているよりも大きいと考えている。

レッドブル・レーシングが2022年にダブルタイトルの成功を収める前に、注目はすでに2023年のマシンに向けられており、チームは今シーズンのマシンよりもさらに大きな課題に直面する恐れがある。

レッドブル・レーシングは、2021年シーズンの支出調査に対して課されたコストキャップペナルティという追加のハードルに直面している。

罰金に加えて、チームは風洞実験とCFDシミュレーションの時間を10%削減するという罰を受けた。

F1パドックの多くの主要人物がこの罰の影響を軽視しており、それが不満を引き起こしている。

しかし、レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェはそれは間違いだと語る。

「それは、1年間の我々の開発の主なツールだ。大きなペナルティではないと言うコメントを目にすると少し腹が立つ」とピエール・ワシェはRacingNews365.comに語った。

「ルールがどのように行われているかを見ると、ハンディキャップの引き上げはすでに我々に影響を与えている」

ピエール・ワシェは、より成功したチームが次のシーズンに風洞の時間を短縮し、チャンピオンシップの勝者レッドブルが最小の割り当てを受けるという現在のシステムを指摘した。

「それはFIAが導入したものであり、チームはそれに同意した。しかし、それが効率的でなければ、彼らはそれをしないだろう」とピエール・ワシェは語る。

「2つの異なるチャンピオンシップポジションの間で、1位と2位の間は5%だ。5%は大きい。そして現在、それよりも7%少なくなる。それはチャンピオンシップで2つのポジションを失うことに近しい」

「他のチームと比較したこの種の風洞時間の短縮は、我々にとって非常に大きなものだ」

ピエール・ワシェは、開発時間の短縮をサッカーの試合で選手が退場することと比較し、チームにマックス・フェルスタッペンやエイドリアン・ニューウェイなどのスーパースターの名前があったにもかかわらず、チームが成功するのはますます困難になったと説明した。

「サッカーチームのようなものだと思う。10人対11人でプレーしている場合、チームにメッシがいたとしても、試合に勝つのはかなり難しいです」とピエール・ワシェは続けた。

「我々には非常に優れた空力部門もある。それは技術レベルの各レベルでの競争であり、チーム間のすべてのレベルでの競争だ」

「確かに我々にはエイドリアン(ニューウェイ)がいる。彼はチームの大部分を占めているが、彼らのチームには非常に優秀な人材もいる」

「このクルマの仕事は一人ではなく、チームの多くの人々によるものだ。我々全員がもっと一生懸命働くことができるのは確かだが、それは他の人もそうだ」

それにもかかわらず、ピエール・ワシェは、ペナルティは悲観論の理由ではなく、モチベーションのツールとしてのみ使用していると断言する。

「風洞実験の時間が減ったことで得た感情は、この決定に少し腹を立てていることだ。それを補うためのモチベーションは非常に高い」とピエール・ワシェはコメント。

RacingNews365.comとの別の独占インタビューで、マックス・フェルスタッペンはペナルティについて意見を述べたが、それがチームにどれほどの影響を与えると考えているかについては言及したがらなかった。

「現時点で判断するのは難しいけど、うまくやるためのモチベーションはおそらくさらに高い」とマックス・フェルスタッペンは語った。

「僕たちがしたことに対して、それは非常に厳しいペナルティだったとまだ思っているけど、それについて何ができるだろう? もう決まったことだ。でも、来年がそれが実際に僕たちにどんな影響を与えるかを教えてくれると思う」

順位チーム風洞稼働数
1レッドブル63202
2フェラーリ75240
3メルセデス80256
4アルピーヌ85272
5マクラーレン90288
6アルファロメオ95304
7アルトンマーティン100320
8ハース105336
9アルファタウリ110352
10ウィリアムズ115368


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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング