レッドブルF1代表とFIA会長、年間授賞式の壇上で険悪ムードなやり取り
シーズン序盤こそフェラーリが強力なパフォーマンスを見せたが、最終的にレッドブル・レーシングが2022年のF1世界選手権を支配した。
マックス・フェルスタッペンは、F1日本GPで4戦を残して2度目のドライバーズタイトルを獲得し、年間15勝という新記録を樹立。一方、レッドブル・レーシングは、2013年以来となるコンストラクターズタイトルを獲得し、シーズン全体の21レース中17レースで優勝した。
しかし、そのような支配的なシーズンは、レッドブル・レーシングにとってはスムーズなものではなかった。
彼らが直面しなければならなかった主な問題は、2021年のコストキャップの小さな違反だった。これにより、レッドブル・レーシングは700万ドルの罰金を科され。また、チームは設計上、制限を超えていないと判断したが、ライバルチームからの影響と反発は激しかった。
ある段階で、クリスチャン・ホーナーは特定のチームが声明を撤回しない場合、法的措置を取ると脅していた。
FIA会長のモハメド・ビン・スライエムとクリスチャン・ホーナーがコンストラクターズタイトルのトロフィーを手渡すためにステージ上で会ったとき、険悪ムードの最初の種を蒔いたのはこの問題だった。
「このカップはコストキャップとは関係ない」とクリスチャン・ホーナーにトロフィーを贈ったモハメド・ビン・スラエムは冗談めかして話し始めた。
「これはFIAからのものなので、コストキャップから差し引くつもりはない」
クリスチャン・ホーナーは「それはとても寛大だ。ありがとう」と答えた。
次のジョークは今度はクリスチャン・ホーナーからのもので、スピーチの中で彼はF1日本GPでのポイント配分に関する「混乱」について語った。
2021年のF1ベルギーGPのウォッシュアウトに対応して導入されたシステムによると、雨の影響を受けたレースで28周しか完了していなかったため、パドックではフルポイントが与えられないと信じられていた。
それは、F1日本GPのウィナーであるマックス・フェルスタッペンがそのレースでF1ワールドチャンピオンを確定させるのに十分なポイントを獲得しなかったことを意味していた。
だが、チーム、ドライバー、そしてほとんどの人が驚いたことに、マックス・フェルスタッペンはフルポイントを獲得してチャンピオンになっが。FIAは、ルールはレースが再開しなかった場合にのみ適用されると説明した。
この「混乱」に対するクリスチャン・ホーナーの陽気な言及は、FIA会長からの反応を引き出した。
「あなたが日本について言ったことの1つは、それが物議を醸した言った。それは違う」とモハメド・ビン・スライエムは語った。
「FIAはポイントの原因とされたが、ルールを作ったのはFIAではなく、ルールを作ったのはチームであり、我々はそれを実行しただけだ」
その後、F1のプレジデント兼CEOであるステファノ・ドメニカリが介入して、険悪なやりとりに終止符を打った。
「集中しましょう」とステファノ・ドメニカリからのメッセージがあった。
モハメド・ビン・スライエムは、マックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングを価値のあるチャンピオンとして認めたことで、この出会いは落ち着いた雰囲気で終わった。
「彼らは勝利に値する。勝った者は誰でもそれに値する。これがルールだ。よくやった。正直にそう言いたい。より多くの勝利もね」とモハメド・ビン・スライエムは締めくくった。
カテゴリー： F1 / レッドブル・レーシング / FIA（国際自動車連盟）
