レッドブルF1代表 「罰金はフェルスタッペンのポールスタートで相殺」 F1ブラジルGP スプリント予選
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、パルクフェルメでルイス・ハミルトンのマシンに触れたことでマックス・フェルスタッペンに科せられた罰金は、スプリント予選をポールポジションからスタートするというボーナスによって相殺されたとジョークで語った。

マックス・フェルスタッペンは、F1ブラジルGPの予選の終了後、メルセデスW12のリアウィングを触ったことでFIA(国際自動車連盟)から50,000ユーロ(約650万円)の罰金を科された。

土曜日の午前の公聴会で、FIAは、パルクフェルメ規制のこの違反は「危害を引き起こす重大な可能性がある」と述べたが、今回のケースはそうではなかったと述べた。

しかし、皮肉なことに、ルイス・ハミルトンのマシンのリアウイングは、スプリント予選でマックス・フェルスタッペンがポールポジションからスタートするというボーナスを獲得する理由となった。

ルイス・ハミルトンは、予選Q3でマックス・フェルスタッペンよりも0.438秒は速く、スプリント予選を1番手からスタートする予定だった。しかし、ルイス・ハミルトンは、アクティブ化されたときにマシンのDRSフラップのギャップが広すぎることが判明したため、後に予選から失格となった。

公式のポールポジションではなかったが、スプリント予選では1番手スタートであり、レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンのそのボーナスが彼の罰金をカバーしてくれたと冗談交じりにまたった。

「彼が罰金を科せられるのは皮肉なことだが、ポールポジションというボーナスを獲得した。おそらくそれでも安いくらいだ!」とクリスチャン・ホーナーは Sky F1 に語った。

マックス・フェルスタッペンは何を見ていたのか、そしてその理由を尋ねられたクリスチャン・ホーナーは「メルセデスは過去3、4レースで驚異的な直線速度を誇っている」とコメント。

「すべてのレースドライバーは好奇心旺盛だ。我々はドライバーにクラッチパドルを引いてもらっている。セバスチャン(ベッテル)はそのエリアでのあれこれ詮索することの王様であり、すべてのドライバーの習慣になっていると思う」

「我々はルイスにもそれを見てきた。彼ら全員が彼らの競争相手のマシンを見回している」

ルイス・ハミルトンが予選から失格となり、最後尾からスプリント予選をスタートしなければならなかったことについて、クリスチャン・ホーナーは「実際にスチュワードが到達できる唯一の結論だったと思いう。彼らにとっては難しい決断だったと思うが、あの状況では黒か白かだ」

また、クリスチャン・ホーナーは、それが意図的な侵害ではなく、DRSフラップの何かが「うまくいかなかった」というメルセデスの見解に同意した。

「明らかに違法であるため、人々はレギュレーションを破るために意図的に物事を設計することはない」とクリスチャン・ホーナーは述べた。

「エンジニアは常に限界に挑戦している。レギュレーションを見れば、それは百科事典のようなものだ。そのため、翻訳して解釈しようと試みる。エンジニアは常に限界を押し広げるし、今年それを目にしてきた。我々は挑戦されてきたし、メルセデスは挑戦されてきた。そして、それはFIAにそれを取り締まらなければならないという頭痛を与えている」

「そのような状況にいるのが我々ではないことを嬉しく思う」

「ギャップが最大許容をどれだけ超えていかは分からない。大規模ではなかっただろう。微増だったはずだ。だが、合格しなければならないテストがある。それが昨日ポールを獲得するかどうかの違いではなかったと思う」

マックス・フェルスタッペンは最終的にスプリント予選を2位で終え、ルイス・ハミルトンは5位まで挽回した。これにより、マックス・フェルスタッペンは日曜日の決勝に先んじてドライバーズ選手権のリードを21ポイントに伸ばした。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1ブラジルGP / マックス・フェルスタッペン