レッドブルF1代表、メルセデスの“セナプロ決着”発言に「失望した」
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフが、2021年のF1タイトル争いが“セナプロ”のようなクラッシュで決定する可能性があると考えていることに“失望”していると語る。

F1の象徴的なタイトル争いのいくつかはクラッシュで決着している。アラン・プロストとアイルトン・セナ(1989/90年)、ミハエル・シューマッハとデイモン・ヒル(1994年)、ミハエル・シューマッハとジャック・ヴィルヌーヴ(1997年)。

今シーズン、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンはすでに2回のクラッシュを喫しており、2回ともフェルスタッペンがリタイアに終わった。ハミルトンはシルバーストンでは生き残って優勝したものの、モンツァではリタイアしている。

最近、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、今年のシリリングなタイトル争いのクライマックスが過去のそういった事件と同じような結末を迎える可能性があると考えていると述べた。

トト・ヴォルフは「チャンピオンシップをかけてレースをしていて、他の男が自分を追い越して、それが消えていくのを目にすれば、追い越せないようにするツール以外にどのようなツールを手に入れられるだろう?」とモンツァでマックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンを巻き込んだクラッシュについて言及した。

シーズンを通してトト・ヴォルフと舌戦を繰り広げているクリスチャン・ホーナーは「そのコメントを読んで失望した」と返した。

レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンは、前戦F1アメリカGPで貴重な勝利を収めており、残り5戦でフェルスタッペンはルイス・ハミルトンに12ポイントのリードを築いている。

クリスチャン・ホーナーは「今からチャンピオンシップの終わりまで、本当にフェアな戦いを望んでいる。どんなドライバーもチャンピオンシップをコース上で決めたいと思うだろう」と語った。

「我々はレーサーのチームです。この偉業を成し遂げることができ、それが大規模なタスクであればあるほど、ドライバー間の衝突によってチャンピオンシップに勝ちたくはない。今年はクラッシュはもう十分だ」

「我々がオースティンで目にしたのは、絶交著のの2人のドライバー間の素晴らしい戦いだったと思う。そして、今からシーズン終了までの間にオースティンのようなレースがあれば、最大の勝者はF1だと思う」

「誰もグラベルトラップで決定するチャンピオンシップなど見たいとは思わない」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / メルセデスF1