レッドブルF1代表 「フェルスタッペンのリタイアには大きな苛立ち」 / F1イタリアGP 決勝
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2021年F1イタリアGPの決勝を振り返った。

F1イタリアGPで、レッドブル・ホンダは、マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンとレース中盤で接触して両者リタイアとなった。また、セルジオ・ペレスは5位でフィニッシュし、チームに10ポイントを持ち帰った。

マックス・フェルスタッペンは、予選スプリントレースを1位でフィニッシュしてポールを獲得していたが、スタートでダニエル・リカルド(マクラーレン)に抜かれて2位に下がると、その後のピットインでミスがあり暫定9位まで転落。一方、ライバルのハミルトンも暫定首位に立ったあと同じくピットインで手間取り、周回を終えてきたフェルスタッペンと重なるタイミングでピットアウトになる。

これがドライバーズランキングで首位争いを繰り広げている2人の闘争心に火をつけることになり、両者譲らないままバリアンテ・レティフィーロへ突入すると、ハミルトンに寄せられて縁石に乗り上げたフェルスタッペンのマシンがハミルトンのマシンに飛び乗るようにクラッシュ。コースアウトした2人はそのまま揃ってリタイアとなった。この結果、前日のスプリントレース首位で2ポイントを獲得していたフェルスタッペンは、タイトル争いでリードを僅かに広げることに成功した。

“チェコ” ことセルジオ・ペレスは、フェルスタッペンとハミルトンのクラッシュによるセーフティカー導入後、4位からレースを再開。すぐにシャルル・ルクレール(フェラーリ)を捉えて3位に浮上するが、このオーバーテイクがコース外からと判断され、5秒ペナルティを受けてしまう。結果、3位でチェッカーを受けたが、5位でレースを終えた。

「今日は良いマシンを準備できていたので、少なくとも表彰台フィニッシュ、またはダニエルにチャレンジできるポジションが得られていたはずだった」とクリスチャン・ホーナーは語った。

「両者が無傷に終わって良かったが、リタイアになってしまったことには大きな苛立ちを感じている。あのインシデントがどちらのせいなのかということについては回答が難しい」

「2人は闘争心の塊で、今シーズンはタイトルを争っているが、突き詰めれば、お互いをリスペクトしている。2人は次のレースに向けて切り替えて、残りのシーズンの大半を横並びでスタートするだろう。激しいレースを繰り広げていくはずだ」

「チェコについては、非常に良いレースをしていた分、厳しい結果になってしまった。カルロス(・サインツ)を抜いてシャルル(・ルクレール)に迫ったのは勇敢だった。あそこで彼はアドバンテージを得た。そしてそれを手放せと頼まれてもいなかった。それだけの話だ」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1イタリアGP