レッドブルF1代表 「2022年以降もホンダと何らの形で関係を継続していく」
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダがF1から撤退した2022年以降も何らかの形で関係を継続していくことを目指していると語る。

昨年10月、ホンダは2015年にF1復帰してから7シーズンとなる2021年限りでF1から撤退することを発表。その後、レッドブルはF1がエンジン開発凍結に合意したことを受け、ホンダからF1エンジンの知的財産権を引き継いで2022年以降も走らせることを発表した。

F1は、2025年から完全に新しいエンジンレギュレーションが導入され、メルセデス、フェラーリ、ルノーとともに、レッドブルは独自のエンジンを製造することになる。

将来、姉妹チームのアルファタウリ以外にもレッドブル・パワートレインズ製のエンジンを供給することを想像できるかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「レッドブルはF1で唯一の独立したマニュファクチャラーになるので、なぜそうしてはいけないのかわからない」と Beyond the Grid で語った。

「オレンジジュースで走らせなければならないとか、V6やV4などにしろなどと命じられるわけではない。F1であり、適切なサウンド、必要な馬力を生成する必要がある」

「環境問題に対処する必要があるのは確かだが、OEM(相手先ブランド供給)から『エンジンはこうなければならない』などと前提条件を言われるわけではない」

「突然、ステファノ(ドメニカリ/F1 CEO)とロス(ブラウン)の耳にメーカーのOEMだけでは聞こえなかった音楽が届いたと思う」

F1撤退を発表し、2021年に向けて完全に新しいF1エンジンを開発して以降、ホンダは8戦中4勝を挙げており、レッドブル・ホンダが両方のタイトルをリードしている。

「彼らはそれを愛していると思う」と今シーズンのホンダのこれまでの気持ちについてクリスチャン・ホーナーは語った。

「彼らは彼らの決定を下した、彼らは年末に正式に撤退する。それは本当に残念なことだ」

「我々は彼らがもっと長く滞在することを望んでいた。今後3年間は凍結状態になるので、コストははるかに管理されている。彼らは競争力のあるポジションに立つために非常に一生懸命働いてきた」

「来年、何らかの形の関係を維持することを目指しているのは確かだ」

「当然、議論の詳細を詳しく語るつもりはないが、エンジンビルダーとしてゼロから始めることは非常に大きな挑戦であるため、できる限りソフトランディングを目指している」

レッドブルF1は、エンジンプログラムを主導するベン・ホジキンソンを含め、メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインズから多くのスタッフを引き抜き、新しいエンジン部門に参加させた。

「我々は組織に非常に深い力を持っており、この挑戦のための準備ができている」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。

「エキサイティングな挑戦であり、完全に受け入れられてきたのだ」

「エイドリアン(ニューウェイ)は興奮している。ピエール・ワシェ(レッドブル テクニカルディレクター)は、我々に加わるベン・ホジキンソンのパワートレインのテクニカルディレクターと並んで仕事をする。本当にエキサイティングだ」

「そして、もちろん、HR UKから100人以上を引き継ぐ予定だ。エンジンはホンダから英国のミルトンキーンズで運用されており、トラックの現場とそれらのエンジンを運用している才能のある人々の全員がレッドブルの従業員になるために移行することになる」

レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今シーズン末でF1から撤退した後、ホンダが2年間は有料でサポートすることを明らかにしている。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1