レッドブルF1幹部 「ベンディウイング負荷テストの対象は他にもいる」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、来月FIA(国際自動車連盟)によって導入される新しい“ベンディウイング”負荷テストの対象となるF1チームはレッドブル・ホンダだけではないと語る。

フレキシブルウイングは先週のバルセロナで話題の中心となった。メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、レッドブル・ホンダのRB16Bはリアの“ベンディウイング”のおかげでカタルニア・サーキットでストレートで速かったと主張した。

その後、FIAは来月ポール・リカールで開催されるF1フランスGPから実施される新しい一連の負荷テストを導入することにより、空力現象の精査を強化することを決定した。

ヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダのF1マシンはレギュレーションに完全に準拠していると確信しているが、新しい負荷テストの対象となるチームはレッドブル・ホンダだけではなく、アルピーヌとアルファロメオも高速で屈曲するリアウイングを走らせていると主張する。

「ウイングは負荷テストに合格している」とヘルムート・マルコはMotorsport-Total.comに語った。「それが非常に重要だ」

「現在、負荷に関して異なるガイドラインを持った新しい基準がある。新しいレギュレーションが導入され、F1チームがグレーな領域を発見するケースはよくあることだ」

「しかし、ターゲットにされているのはレッドブルだけではない。他のチームにも影響を及ぼす」

また、ヘルムート・マルコはレッドブル・ホンダの“ベンディウィング”がラップあたり0.3秒のアドバンテージをもたらしたというルイス・ハミルトンの主張を却下し、バルセロナで金曜日のフリープラクティスで使用したよりダウンフォースが高いウィングを装着したRB16Bと比較してゲインが高かったためだと主張した。

レッドブル・ホンダは、土曜日に、より小さく、より低いダウンフォースのリアウィングに戻している。

「リアウィングが小さかったのは、ストレートで遅すぎたからだ」とヘルムート・マルコは説明した。

「ハミルトンは、我々の後ろを運転しているときに、我々がストレートで比較的速く、そのウイングを搭載したのを目にした。そこで2つのことが一緒になったんだと思う」

ヘルムート・マルコは、FIAの新しい負荷テストに準拠するためウイング翼構造の今後の変更が、ライバルのメルセデスと比較したパフォーマンスに影響を与えるとは思っていない。

「世界選手権にとって決定的な不利益ではないのは確かだ」とヘルムート・マルコは言った

「成功を収めたワールドチャンピオンシップ期間中、我々はシーズンに2~3回フロントウィングを再調整する必要があった」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1マシン