レッドブル・ホンダF1 「最後まで走り切る以外に対抗手段はなかった」
レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2021年のF1世界選手権 第4戦 F1スペインGPの決勝レースを振り返った。

2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、スタートでルイス・ハミルトン(メルセデス)からリードを奪い、第1スティントでレースをリードした。

しかし、ルイス・ハミルトンがミディアムを1セット残りしてたに対し、マックス・フェルスタッペンはソフトしか残っていなかった。

そのため、ルイス・ハミルトンが42周目に2ストップを敢行した時点で、マックス・フェルスタッペンはミディアムでリードを維持することを試みるしか方法はなかった。

残り7周時点でルイス・ハミルトンにオーバーテイクを許し、2番手に後退したことでファステストラップを獲得する戦略に切り替えてピットインを決断。ソフトタイヤに交換し、2位表彰台に加えてファステストラップによる1ポイントを獲得した。

「マックスは素晴らしいスタートを切り、ターン1に完全にコミットし、リードする機会を掴み取った。完全なマックス・フェルスタッペン仕様だった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「マシンの位置取りは素晴らしかったし、ブレーキを遅らせて、レースをリードするためにマシンをワイドに走らせた。残念ながら、ミスコミニュケーションによってピットストップが遅くなってしまった。マックスが我々が予想していたよりも早くにピットに入ってきた。だが、幸いにも、ピットウオールとピットクルーの素晴らしい思考と反応によって、失う時間を最小限に留め、信じられないほどうまくリカバーした」

「今日は他に成す術はなかった。ルイスとメルセデスは我々よりも速く、タイヤを傷つけることなく、マックスにしっかりと追いかけることができた。我々はトラックポジションを維持することができたが、後続との差がある程度まで開いたことで、ルイスはフリーピットストップを獲得した。それにより、トラックポジションを犠牲にすることなく最後まで走りきる度胸を試されるというレースリーダーとして最悪の状況に陥った。ルイスに追いつかれ、パスされてしまうと、我々がマックスにしてやれるのはファステストラップを取らせることだけだった」

「チェコ(ペレス)は昨日の予選の8番手から5位まで巻き返してくれた。ターン1のアウトからダニエルを大胆にかわし、着実にチームにポイントをもたらした。今はモナコに集中し、ファクトリーではさらなるパフォーマンスを求め、メルセデスに追いつくよう努力を続けていく」

2021年 F1スペインGP 決勝 結果
1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
3.バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
5.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
6.ダニエル・リカルド(マクラーレン)
7.カルロス・サインツ(フェラーリ)
8.ランド・ノリス(マクラーレン)
9.エステバン・オコン(アルピーヌ)
10.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
11.ランス・ストロール(アストンマーティン)
12.キミ・ライコネン(アルファロメオ)
13.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
14.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
15.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
16.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
17.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
18.ミック・シューマッハ(ハース)
19.ニキータ・マゼピン(ハース)
DNF.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)


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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1