レッドブルF1代表 「シート喪失の場合アルボンは1年間ベンチで過ごす」…角田裕毅に朗報
レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンが現在のシートを失った場合、アルファタウリ・ホンダに降格させずに2021年を“ベンチ”で過ごすことを確認。これは角田裕毅にとっては朗報だ。

アレクサンダー・アルボンは、前戦F1バーレーンGPで2回目となる表彰台を獲得したが、それは3番手を快適に走行していたセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)がレース終了間際にエンジン故障でリタイアしたことによる棚ぼた的な表彰台だった。

皮肉なことに、セルジオ・ペレスは、2021年のレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンのチーム候補に挙げられているドライバーのひとりだ。

レッドブルF1は、2021年もアレクサンダー・アルボンを続投させることを望んではいるが、そのためには今週末のF1サヒールGP、そして、最終戦F1アブダビGPで結果を残し、セルジオ・ペレスやニコ・ヒュルケンベルグと交代させる必要がないことをチームに納得させる必要がある。

だが、レッドブル・ホンダF1がセルジオ・ペレスやニコ・ヒュルケンベルグを起用した場合、アレクサンダー・アルボンが姉妹チームのアルファタウリ・ホンダでレースをすることは計画されておらず、1年間ベンチでF1を見守ることになる。

このニュースは2021年にアルファタウリ・ホンダのドライバー候補である角田裕毅にとっては朗報ともいえる。角田裕毅は、FIA-F2最終戦バーレーンの予選でポールポジションを獲得してランキング4位につけており、その位置を維持できればF1スーパーライセンスを取得できる。

「彼が来年のフランツ(トースト/アルファタウリ チーム代表)の計画の一部を形成しているとは思わない」とクリスチャン・ホーナーはF1サヒールGPに先立って記者団に語った。

「したがって、レッドブルノシート、もしくはベンチでの1年を過ごすかのどちらかだ。焦点は彼にその機会を与えることにある」

「彼にはあと2レースある。彼は先週末にF1で2度目の表彰台を獲得し、良い仕事をした」

「彼は良い1回目のプラクティスをこなしたし、ここで良い週末のスタートを切った。来年のマックス(フェルスタッペン)と一緒にあのマシンに乗るのに完全に正しい男であることを示すためにあと2つの週末がある」

「我々は彼がその目標を達成するために可能な限りのサポートを提供していく」

クリスチャン・ホーナーは、2021年にアレクサンダー・アルボンを継続して乗せることが好ましい選択であるというスタンスを繰り返した。

アレクサンダー・アルボンをレースドライバーから外すことについてクリスチャン・ホーナーは「それは現在我々が考えていることではない」と語る。

「年末になったら、それらすべてのオプションを評価することになると思う。つまり、すべてのレッドブルドライバーがチームに加入した時と土曜に彼は長期契約を結んでいる」

「だから、我々の焦点は現在のレースシートにあり、先週末の表彰台とこ今回の序盤のプラクティスの状態を土台にして、彼が大きな進歩を遂げていることを示す機会を彼に与えている」

「過去数年でマックスがどのように進化してきたかを見る必要があると思う」

「彼のアベレージ(予選対戦成績)を見れば、アレックスのアベレージは、たとえばピエールの昨年の対マックスに比べるとまだ近い」

「そして、我々はマシンにいくつかの問題があり、特にそれが困難にしていることを知っている。我々はそれに対処するために懸命努力し、取り組んできた。だから、その状況が彼にとってうまくいくと確信している」

「しかし、マックスと対戦するのは難しい仕事だ。おそらく彼は現在F1で最もコンディションがいいドライバーだろう。現在、どのドライバーもマックスと対戦するのは難しいと思う」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / アレクサンダー・アルボン / スクーデリア・アルファタウリ / 角田裕毅