レッドブル・ホンダF1分析:アルボン基準で測るべきシビアなマシン特性 / F1イギリスGP 初日
レッドブル・ホンダF1は、シルバーストンにむけてRB16に多数の新しいパーツを持ち込んだ。開幕3戦と比較すれば、タイムも出ており、両ドライバーも好感触のコメントを残しているが、FP2でのアレクサンダー・アルボンのクラッシュを見る限りではまだまだシビアなマシン特性であることは変わりはない。

開幕3戦ではRB16が空力的に問題を抱えることが明らかになった。

レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは“予測不能な空力的な誤作動”と表現し、シルバーストンまでのインターバル期間にデータ検証と新パーツの導入を急いだ。

FP1ではマックス・フェルスタッペンが2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)に0.474差をつけてトップタイムをマーク。チームメイトのアレクサンダー・アルボンはレーシング・ポイントのランス・ストロールを挟んで、トップから0.707秒差の4番手だった。

マックス・フェルスタッペンは、マシンの実力以上を引き出せるドライバーであり、“ハマれば速い”RB16への順応もアレクサンダー・アルボンよりも高い。メルセデスは通常通りスローなスタートをしており、アルボンのレーシング・ポイントから0.125秒差というのは現実的な数字かもしれない。

両ドライバーともにマシンの改善には手応えを掴んでいるようだが、走行中にはアンダーステアを訴えている。また、コーナーのエントリーでは逆にオーバーステア傾向にあることが見て取れた。

それが最も表れてしまったのが、FP2でのアレクサンダー・アルボンのターン15(ストウ)でのクラッシュだ。アルボンは「リアが流れてしまい、マシンを制御することができなかった。持ち直したと思ったが、リアの挙動を失ってしまった」と振り返る。

金曜日のシルバーストンは非常に風が強く、さらに風向きに変化があった。空力バランスがピーキーなRB16にとって厳しいコンディションであり、シビアなマシン特性が顔を出した瞬間だった。レッドブル・ホンダは新型のリアウイングを含めた空力アップデートを持ち込んだが、“リア抜け”の症状はまだ収まっていないことがわかった。

クリスチャン・ホーナーはまだデータ分析を続けているとし、予選と日曜日では状況は変わってくるはずだと警戒する。

「シャシーからのデータを得るためにマシンには60個以上のセンサーをつけた。ピットウォールだけでなく、ミルトンキーンズのファクトリーにも送られる」とコメント。

「現時点でマシンは明日や日曜日と比較して少しパワーを落としている。とにかく全開の多くのストレッチがある本当にパワーセンシティブなサーキットだ」

マックス・フェルスタッペンは「改善を重ねた新しいマシンパーツをテストしたが、いい方向に作用しているようなので安心している。もちろんまだ多くの改善点は残されているし、レースウイークの金曜日は他のチームが何をしているのかは分からない。マシンにいい手応えは感じているが、引き続き改善に努めていく」と締めくくった。

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カテゴリー: F1 / レッドブル / ホンダF1 / F1イギリスGP