レッドブル・ホンダF1 「メルセデスはDASによって0.2秒前にいる」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダと王者メルセデスとの差は0.2秒あり、その差は話題のDASシステムによってもたらされていると語る。

メルセデスが導入したDAS(デュアル・アクシス・システム)は、F1バルセロナテスト1週目の話題をさらった。DASはコーナー進入時やストレートに入った際にステアリングを前後させることでフロントタイヤのトー角を変更することで、タイヤマネジメントと空力パフォーマンスの両方で効果を発揮すると考えられている。

F1バルセロナテストのデータは、2020年にレッドブル・ホンダがメルセデスに挑戦するメインチームになることを示しているが、DASシステムにとってメルセデスはわずかにアドバンテージを得ることになると考えられている。

ヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダの計算によると、DASがメルセデスにもたらすアドバンテージは0.2秒だと語る。

「彼らはタイトなコーナーでコーナリングするときにアンダーステア​​が出ないので、彼らは私たちに対してタイムを勝ち取っている」とヘルムート・マルコは語る。

その一方で、ヘルムート・マルコは、エンジンパートナーであるホンダF1への称賛しを惜しまない。ヘルムート・マルコは、アルファタウリのペースが示すように、冬にホンダのF1エンジンが大きなゲインを得たと語る。

「アルファタウリは、レーシング・ポイントからそれほど話されていない。ホンダのF1パワーユニットはあらゆる点で改善した。エンジンのパワーは増し、燃費が少なくなり、ドライバビリティが向上した」

一方、3強チームの一角であるフェラーリは、2020年F1マシン『SF1000』での苦戦が報じられている。ヘルムート・マルコもフェラーリ陣営から聞こえてくる声はポジティブなものではないと同意する。

「フェラーリは重い燃料と適度なエンジンセッティングで運転していたが、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールの両方の声明は、テストの最初の週で彼らが望んでいた場所にはいなかったことを示している」とヘルムート・マルコは語る。

自分のチームのテストスケジュールと今後の活動への期待について、ヘルムート・マルコはテスト第2週の金曜日にメルボルン仕様のパッケージを走らせ、後半にはホンダのF1エンジンのエンジン設定もより出力を上げたモードで走らせると語る。

「水曜日から始まる最後のテストでのみ、より明確な全体像が得られる。特に金曜日には我々はメルボルン仕様を走らせる。他の人も同じことをすると思う。だが、我々はメルセデスの主要な競争相手であると確信している」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1