レッドブル F1
レッドブルは、2017年の新F1レギュレーションでのスロースタートの原因は、大型化した新世代のF1マシンが風洞のパフォーマンスに影響を与えたためだと考えている。

空力を重視したレギュレーションは、レッドブルに有利に働き、2013年以来となるタイトル獲得を可能にすると考えられていたが、レッドブルはプレシーズンテストからメルセデスとフェラーリに対して遅れをとった。

レッドブルは、製造したパーツがファクトリーでシミュレーションしたパフォーマンスをコース上で発揮できていないことを発見。

6月、チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはその問題は解決されたが、その問題によってチームのプログラムがかなり後退していることを認めていた。

「実際、我々は劣勢に立たされていた。ツールはコース上で見たものと相関がなかった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「我々は少し迷わせたのは主に風洞だった。風洞でのモデルのサイズ、タイヤのサイズは偽の結果を生んでいた。以前は特定のエリアで非常に信頼性が高かったが、突然、トラック、風洞、CFDとの間で相違が出た」

「我々が見舞われた大きな問題は、クルマが突然ワイドになり、かなり大きくなったことで、風洞で多くの阻害が生じたことだ。我々の一部の風洞は、以前に見られなかった問題にかなりセンシティブだった」

「それによって、元に戻すのにおそらく2ヵ月から2ヵ月半が卑賤になった」

「もちろん、常に補うための作業はしてはいるが、他チームのすべてが立ち止まっているわけではない」

以前のレッドブルは、コーナーに重点を置いたためにストレートでのパフォーマンスが不足していた。そのため、今年はロードラックのデザイン哲学を選択している。

クリスチャン・ホーナーは、相関問題が診断され、開発フェーズに変更が加えられたなかでも、そのコンセプトを継続していると述べた。

「ホイールベース、マシンの基本的なコンセプトは同じだ。それは進化にすぎない。進化の方向性は変わり、クルマに良いパフォーマンスをもたらしている。

波乱に富んだF1アゼルバジャンGPでは、ダニエル・リカルドが勝利を手にしたものの、レッドブルはコンストラクターズ選手権でメルセデスに173ポイント差をつけられた状態で夏休みを迎えた。

クリスチャン・ホーナーは、残りのシーズンのレッドブルははるかに強くなるだろうと楽観的に捉えている。

「バルセロナ以降、グランプリ毎に我々はさらに多くのパフォーマンスをクルマから引き出すことができている」

「我々はシーズン前半に非常に良い進歩を果たした。我々は早い段階で多くのポジションを失ったが、シーズン後半はさらに競争力をつけられることを願っている」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング