ポルシェ、2023年の参戦にむけてLMDh車両の走行テストを開始
ポルシェは、2023年にWEC(FIA 世界耐久選手権)とIMSウェザーテックスポーツカー選手権に参戦するLMPhの走行テストを開始した。

まだマシン名が発表されていないポルシェの新しいLMDh車両は、ドイツのヴァイザッハにあるテストコースでシェイクダウンを完了。フレデリック・マコヴィッキィがマシンのステアリングを握り、複数のラップを完了した。

9月にポルシェのモータースポーツ責任者に就任したトーマス・ローデンバッハは、LMDh車両のシェイクダウンを2021年中に実施する予定だと語っていたが、パーツが遅れによって計画は延期された。

919ハイブリッドのLMP1プログラムでリザーブドライバーを務めていたポルシェのファクトリードライバーであるフレデリック・マコヴィッキィは「とてもポジティブなロールアウトだった。何周か走ることができたし、マシンは予想通りに機能していた」とTwitterに投稿した。

「僕たちは前進するための良いスタート地点に立つことができた。まず考えたのは、ポルシェLMDhを完成させるために何ヵ月も働いてきたすべての人たちのことだ。彼らを代表することが許されたのはとてもエモーショナルな瞬間だった」

フレデリック・マコヴィッキィは、テストハ「2023年に向けた我々の新しいWEC /IMSA車両の開発プロセスにおいて非常に重要なステップだ」と表現した。

Porsche LMDh

ポルシェのLMDh車両はカナダのマルチマチックが開発した次世代LMP2マシンがベースとなっており、今後1週間から10日間かけてヴァイザッハでさらなるテストを行われ、1月末までに本格的なレースサーキットに移動するという。

ポルシェのLMDh車両の開発は、昨年12月にポルシェのファクトリードライバーとして発表された元F1ドライバーのフェリペ・ナッセ、デイン・キャメロンが主導する。彼らは2023年にはチーム・ペンスキーが運営するファクトリーチームのラインナップの一員となる。

当初、ポルシェ LMDhのテストの一部として計画されていたアメリカでのテストは中止となり、初期開発はヨーロッパでのみ行われる。

アウディもLMDh車両の開発を進めており、ポルシェとマシン構造やエンジンなどを共有するが、技術的な詳細は本格的なサーキット走行の際に発表される可能性がある。

新しいポルシェとアウディが搭載するエンジンの構成はまだ明らかになっていない。フォルクスワーゲン・グループは2026年からF1参戦が噂されており、何らかの関連性がもたれる可能性もある。



このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ポルシェ / WEC (FIA世界耐久選手権) / IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権