ピレリ モンツァでの2026年F1タイヤ開発テストを終了 2日間で2705km走破

午後にはウィリアムズのカルロス・サインツとレーシングブルズのアイザック・ハジャーが走行し、まずは「チントゥラート・インターミディエイト」のバージョンを試した後、再びドライ用のソフト側コンパウンドへと切り替えた。
午前中に降った雨で路面は濡れており、フィオラノで散水設備を用いて人工的に湿らせた状態で既にテストされていたインターミディエイト用ソリューションを実走で試す機会となった。
2日目の作業はC4、C5、C6コンパウンドの最適解を評価することに加え、インターミディエイトからスリックへのクロスオーバーフェーズをより深く分析するものとなった。
カルロス・サインツは57周を走り、24周目に1分22秒108のベストタイムを記録。アイザック・ハジャーは56周を走行し、30周目に1分23秒825をマークした。気温は20〜25℃、路面温度は27〜32℃の範囲だった。
昨日は同じく両ドライバーに加え、レッドブルのマックス・フェルスタッペンと角田裕毅、さらにアストンマーティンのフェリペ・ドルゴビッチがスリックタイヤで走行しており、2日間合計で467周・2705kmのデータをピレリは収集した。

本日のテストは天候不良の予報により午後のみとなったが、2チームが乾燥路面での半日分の走行を前倒しで昨日に組み込むことで対応した。その結果、ピレリは来季用スリックコンパウンドの開発を進めるために必要なデータを確保できた。これらのタイヤは12月15日までにホモロゲーションされる必要がある。
ウィリアムズは現行FW47をベースにしたミュールカーを、レーシングブルズは2024年型VCARB01を改造した仕様を使用。プロトタイプタイヤは今年のものよりやや細く、直径は同じままにするために車体側の改造が必要となった。
スリックタイヤのテストは9月末にムジェロで再開され、その後メキシコシティGP後に2日間行われる予定。イタリアではレンジのハード側を、メキシコでは再びソフト側を評価する。これらの日程は2025年のピレリ開発カレンダー上の最後のもので、その後12月のアブダビでのシーズン末テストへと続く。
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