2019年 F1 フランスGP 決勝 | ピレリ タイヤ戦略解説
ピレリが、2019年のF1世界選手権 第8戦 フランスGP 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。
ピレリがタイトルスポンサーを務めるフランスグランプリは、路面温度が54度に達する、シーズン中でも屈指の高温下で行われた。このエクストリームなコンディションの下、トップ7中の6名を含む大半のドライバーが、ミディアムからハードへと繋ぐ1ストップ戦略を採用した。
5位に入賞したフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ファステストラップポイントを狙って、レース終盤にソフトタイヤに交換する2ストップ戦略を採った。
■キーポイント
・南フランスの高温のコンディション下、摩耗とデグラデーションレートが予測通りの数値を示したなか、7名を除くドライバーがミディアムタイヤでスタートした。レッドブルのピエール・ガスリーが見せたように、ソフトタイヤによるスタートでも1ストッパーが可能だった。
・マシンスピードはこれまで以上に速くなり、レース中盤時点で、メルセデスのバルテリ・ボッタスが昨年のファステストラップを更新した。昨年と比較して、より燃料が多く残っている状態で、より硬いコンパウンドによるタイム更新だった。(2019年のC2コンパウンドは昨年のミディアムに相当し、2018年はスーパーソフトでのタイムだった)
・ハードタイヤで長いオープニングスティントを走行する戦略を採ったドライバーも見られた。レーシング・ポイントのランス・ストロールは、ハードタイヤで39周を走行後ミディアムへ交換した。
・フェラーリのセバスチャン・ベッテルがファステストラップポイントを獲得した。ベッテルは、終盤にソフトへ交換する2ストップ戦略を採った。ベッテルのタイムは、優勝したルイス・ハミルトンがハードタイヤで記録したタイムをわずかに更新するものだった。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハード C2:大半のドライバーが第2スティントで使用するなど、このレースでの不可欠な要素となった。路面の厳しさに十分に対応していたものの、終盤では一定のマネジメントが必要だった。
ミディアム C3:予測通り、大半のドライバー(トップ10グリッド中の8名、トップ10グリッドより下位では、5名を除く全ドライバー)がスタートタイヤとして使用した。
ソフト C4:2名のドライバーのみが、ソフトタイヤでスタートした。ソフトタイヤのライフは、ポール・リカールの厳しいコンディション下では限定的だった。燃料が軽くなったファイナルラップで、セバスチャン・ベッテルがソフトを使用してファステストラップを更新した。
マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)
「路面温度が今シーズンで最も高い部類に入るコンディションの下、フランスグランプリは、マシンスピードが昨年よりも速くなっていることを印象的に示すレースとなりました。厳しいコンディションにもかかわらず、多くのドライバーが、我々が最速と予測したミディアムからハードと繋ぐ1ストップ戦略を採りました。高温に加え、大幅な路面の改善など、エクストリームな厳しいコンディションに、タイヤは十分に対応していました。これから、今シーズン最初の連戦となるオーストリアのシュピールベルクへ向かいます」
カテゴリー: F1 / ピレリ / F1フランスGP
ピレリがタイトルスポンサーを務めるフランスグランプリは、路面温度が54度に達する、シーズン中でも屈指の高温下で行われた。このエクストリームなコンディションの下、トップ7中の6名を含む大半のドライバーが、ミディアムからハードへと繋ぐ1ストップ戦略を採用した。
5位に入賞したフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ファステストラップポイントを狙って、レース終盤にソフトタイヤに交換する2ストップ戦略を採った。
■キーポイント
・南フランスの高温のコンディション下、摩耗とデグラデーションレートが予測通りの数値を示したなか、7名を除くドライバーがミディアムタイヤでスタートした。レッドブルのピエール・ガスリーが見せたように、ソフトタイヤによるスタートでも1ストッパーが可能だった。
・マシンスピードはこれまで以上に速くなり、レース中盤時点で、メルセデスのバルテリ・ボッタスが昨年のファステストラップを更新した。昨年と比較して、より燃料が多く残っている状態で、より硬いコンパウンドによるタイム更新だった。(2019年のC2コンパウンドは昨年のミディアムに相当し、2018年はスーパーソフトでのタイムだった)
・ハードタイヤで長いオープニングスティントを走行する戦略を採ったドライバーも見られた。レーシング・ポイントのランス・ストロールは、ハードタイヤで39周を走行後ミディアムへ交換した。
・フェラーリのセバスチャン・ベッテルがファステストラップポイントを獲得した。ベッテルは、終盤にソフトへ交換する2ストップ戦略を採った。ベッテルのタイムは、優勝したルイス・ハミルトンがハードタイヤで記録したタイムをわずかに更新するものだった。
各コンパウンドのパフォーマンス
・ハード C2:大半のドライバーが第2スティントで使用するなど、このレースでの不可欠な要素となった。路面の厳しさに十分に対応していたものの、終盤では一定のマネジメントが必要だった。
ミディアム C3:予測通り、大半のドライバー(トップ10グリッド中の8名、トップ10グリッドより下位では、5名を除く全ドライバー)がスタートタイヤとして使用した。
ソフト C4:2名のドライバーのみが、ソフトタイヤでスタートした。ソフトタイヤのライフは、ポール・リカールの厳しいコンディション下では限定的だった。燃料が軽くなったファイナルラップで、セバスチャン・ベッテルがソフトを使用してファステストラップを更新した。
マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)
「路面温度が今シーズンで最も高い部類に入るコンディションの下、フランスグランプリは、マシンスピードが昨年よりも速くなっていることを印象的に示すレースとなりました。厳しいコンディションにもかかわらず、多くのドライバーが、我々が最速と予測したミディアムからハードと繋ぐ1ストップ戦略を採りました。高温に加え、大幅な路面の改善など、エクストリームな厳しいコンディションに、タイヤは十分に対応していました。これから、今シーズン最初の連戦となるオーストリアのシュピールベルクへ向かいます」
カテゴリー: F1 / ピレリ / F1フランスGP