エステバン・オコン ハースF1の若き同僚“フーリガン”ベアマンを称賛

エステバン・オコンはここ数年、チームメイトとの関係において良好とは言えない状況が続いていた。
フォースインディア/レーシングポイント(現アストンマーティン)ではセルジオ・ペレスと不和があり、アルピーヌではフェルナンド・アロンソと最初は良好な関係を築き、2021年のハンガリーGPでは二度の王者がオコンの初優勝を助けた。
しかし2022年シーズンには関係が悪化し、アロンソへの攻撃的な走りが裏目に出た。アロンソの後任としてピエール・ガスリーが加入したが、2人のフランス人ドライバーもまた関係はうまくいかず、2024年モナコGPでの衝突が決定的となった。
一方で、オコンはハースでのスタートをベアマンと良好な関係で切った。両者はイギリスGPでコンディションが難しい中で接触したものの、ハースのチーム代表・小松礼雄が事態を収め、関係への影響はなかった。
オコンは最近、最新のチームメイトとの関係について語り、こう述べた。
「僕らには少し同じ情熱がある。ただ彼はフーリガンだ!若いから、いろんなことを経験してるんだ。例えばグッドウッドで、走ったあとに誰が一番大きなスリックタイヤを持ち帰るかって挑戦をしてたんだ」
「彼はギアボックスのコンピューターをだます方法を思いついたんだ。時速30キロで走ってるのに、リアタイヤを7速にまで入れてしまった。僕ならそんなことをする勇気はなかった!たとえ30で走ってても、リアタイヤが280出てたら車はおかしな動きをする。見ていて本当に面白かったよ!」とオコンは付け加えた。

「変わってない」──シルバーストンでのベアマンとの接触について
2025年のイギリスGPで、オコンとベアマンは接触した。大雨の後に路面が乾き始めた状況で、ルーキーがインから仕掛け、2人は接触してシンクロしたようにスピンした。両者ともに走行を続けられたが、ポイント獲得には至らなかった。
レース後、小松礼雄がミーティングを開き、その件について話し合った。オコンはこのクラッシュが関係に影響していないことを明かし、こう述べた。
「オリーとの関係は変わってない。おそらく僕が経験したチームメイトの中で一番良い関係だ。僕らは本当にうまくやってるし、チームの中もサーキットでもこういう雰囲気があるのはいいことだ」
現在、オコンはドライバーズランキング10位で27ポイント、ルーキーのベアマンは19位で8ポイントを獲得している。
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