F1 ブラジルグランプリ
ピレリが、2017年 F1世界選手権 第19戦 ブラジルグランプリ 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。

フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、スーパーソフト-ソフトと繋ぐ1ストップ戦略でブラジルグランプリを制した。アクション満載のオープニングラップでトップに立ったベッテルは、その後もアドバンテージを維持し、唯一のピットストップを無難にマネージしてフィニッシュした。

ベッテルとは異なる2つの戦略が注目された。ピットレーンからのスタートを余儀なくされたメルセデスのルイス・ハミルトンは、耐久性の高いソフトタイヤを使用してポジションをあげた。スタート時にソフトタイヤを装着したドライバーは4名だった。ハミルトンは、43周目にトップでピットストップを行い、スーパーソフトへ交換した。5位でコースに戻ったハミルトンは、スーパーソフトのスピードを生かして4位を獲得した。

グリッド降格ペナルティにより14番グリッドからスタートしたレッドブルのダニエル・リカルドもソフトタイヤでスタートした。しかし、オープニングラップの波乱に巻き込まれたリカルドは、フレッシュなソフトタイヤへの交換を余儀なくされ、さらに順位を下げた。リカルドは、レース後半にスーパーソフトへ交換し、6位まで浮上した。チームメイトのマックス・フェルスタッペンも2ストップ戦略を採り、終盤にスーパーソフトへ交換して5位を獲得した。

マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)
「スタート時の路面温度が50度を越え、このレース週末で最も高い路面温度を経験しました。しかし、序盤のセーフティカー導入に助けられたこともあり、上位勢ンの大半が予想通りの1ストップ戦略でフィニッシュしました。メルセデスのルイス・ハミルトンは、フレッシュなスーパーソフト勢に囲まれながら、古いソフトタイヤでファステストラップを刻むなど、圧巻の走りを見せました。レッドブルも効果的な代替戦略を実証しました。オープニングラップでピットストップを余儀なくされたダニエル・リカルドを含め、両ドライバーともに順位を上げてフィニッシュしました。我々は、引き続きインテルラゴスで2018年向けの最終タイヤテストに臨みます。火曜日にマクラーレンが、水曜日にメルセデスがテストに参加します。アブダビでの最終戦終了後、全チームが初めて来シーズン用のタイヤを装着する機会を得る予定です」

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我々は1ストップが最速戦略であると予測し、スーパーソフトからソフトへの交換のタイミングを26~28週と見ていた。セバスチャン・ベッテルは、予想通りの戦略を実行し、28周目にピットストップを行った。メルセデスのバルテリ・ボッタスも同じ戦略を採り、ベッテルよりも1周早いピットストップを行った。

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1ブラジルGP