ピレリ F1ブラジル 予選
ピレリが、F1ブラジルGPの予選を振り返った。

F1ブラジルGPの予選では、メルセデスのニコ・ロズベルグが、P Zeroイエロー・ソフトタイヤでブラジルグランプリのポールポジションを獲得した。今週末用として、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroホワイト・ミディアムが選択されている。両コンパウンド間の性能差はラップあたり約1秒となっており、決勝では多彩な戦略が可能となっている。

2ストップが主流になると予測されるが、3ストッパーも十分可能。予選開始時の降水確率は低く、全セッションを通じてドライコンディションが続いた。日曜日の決勝もドライウェザーが予想されている。インテルラゴスはラップが短く、トラフィックに巻き込まれることも多いため、トラックポジションのゲインに関しては戦略が最重要となる。

午前中の最終フリー走行(FP3)でのメルセデスの両ドライバー間のタイム差はわずか0.1秒ほどで、彼らの戦いは引き続き予選を通じて展開された。Q1では、全ドライバーがソフトタイヤを使用した。(うち2名を除く全員がセッション序盤でミディアムを使用した。)Q2以降はソフトコンパウンドのみが使用され、ドライバーたちは、決勝用に耐久性の高いミディアムタイヤを温存した。メルセデスのルイス・ハミルトンとロータスのロマン・グロージャンは、予選を通じてミディアムタイヤを全く使用しなかった。

昨年と比較して、ラップタイムは全体的に遅くなっている。その大きな理由は、インテルラゴスの新しい縁石。以前よりも高さのある縁石は、乗り越えて通過することができなくなっている。

最も重要なQ3での路面温度は50℃に達し、今週末で最も暑いコンディションになった。Q3では、大半のドライバーが2回のランを行い、最終ランで新品のソフトを使用してポールを争った。ニコ・ロズベルグが5戦連続となるポールポジションを獲得した。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「インテルラゴスはタイヤに高い負荷を課しますので、決勝では2〜3ストップになると予想しています。予選での摩耗とデグラデーションのレベルは想定通りでした。ラップタイムに最も大きな影響を及ぼしたのは、縁石を伴う新しいレイアウトでした。ドライバーたちは、昨日初めて経験した新しいレイアウトに馴染むことを求められていました。昨年の予選で経験した猛烈に暑いコンディションとは比較になりませんが、路面温度は高い状態が続きました。両コンパウンド間の性能差とドライウェザーによって、決勝では複数の戦略の選択肢が考えられます。各チームは、戦略について今晩入念な計算を行うでしょう」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1ブラジルGP