ピレリ
ピレリが、F1スペインGPの予選を振り返った。

ピレリがタイトルスポンサーを務めるスペインGP予選では、メルセデスのニコ・ロズベルグが、ポールポジションを獲得し、ルイス・ハミルトンによる今シーズンのポール独占を阻止した。

P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムは、路面温度が49℃に達する中で酷使されつつも一貫した性能を示した。

タイヤ戦略は既に予選の段階から始まっており、決勝では戦略が鍵を握る。バルセロナではハードコンパウンドよりもラップあたり1秒以上速いミディアムタイヤが決勝のメインタイヤになると予想されていることから、上位勢のドライバーたちは、ハードタイヤのみでのQ1突破を図った。

両コンパウンド間の性能差のため、ハードのみでのQ2進出は容易なことではなかったが、最終的には、メルセデスの両ドライバーとフェラーリのセバスチャン・ベッテルがそれに成功した。しかもハミルトンは、理論的にはラップタイムが遅いハードタイヤを使用して、Q1の最速タイムを記録した。

メルセデスは、Q2とQ3を通じてQ1でのアドバンテージを維持し、ロズベルグがハミルトンを抑えてポールポジションを獲得した。ベッテルは3番手、ライコネンは7番手ながら、ともに1セットのミディアムタイヤを温存した(ベッテルはQ1で、ライコネンはQ3で)。したがって、フェラーリも決勝に向けて強力な戦略的ポジションを保っている。決勝用にミディアムタイヤを温存する目的で、Q2の上位5名は1回のみのランを行った。

予選時よりも大幅に気温の低いコンディション下で行われた午前中のFP3では、セッション前半にハードタイヤでも最速をマークしていたロズベルグが、ミディアムタイヤでセッション最速タイムを記録した。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「マシン性能とタイヤ動作の両面において、予選は予想通りの展開となりました。摩耗とデグラデーションは想定内で、明日の決勝では、理論的には3ストッパーがわずかに速くても、2ストッパーが主流となるでしょう。明日の決勝でも路面温度は本日同様に高くなりそうですから、各チームは、決勝での最適な戦略構築のために十分かつ正確なデータを得ていることになります」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1スペインGP