セルジオ・ペレス、レッドブルF1首脳からの個人的な謝罪を明かす
セルジオ・ペレスは、レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコから自身の民族性に関する発言についての謝罪を受け入れたと語った。

今週の初め、マルコは2023年のF1シーズンを通してペレスのパフォーマンスが不安定なのは出身国のせいだとし、激しい批判を浴びた。

「彼は南米人だから、マックス・フェルスタッペンやセバスチャン・ベッテルほど集中力がないことを忘れてはいけない」とマルコはServusTVに語った。

すでにテレビの生放送で発表された声明で「攻撃的な発言」に対する遺憾の意を表明していたペレスは、マルコから直接謝罪することを打診されたことを明らかにした。

「彼とプライベートな話をした。彼は謝ってくれたし、僕にとってはそれが一番大事なことだった」とペレスは今週末のシンガポールGPに先立って明かした。

「基本的に僕たちは前に進んでいる。僕は彼と個人的な関係を築いているし、ああいうものを見れば、常にそういう感情を抱くものだと思う」

「その人ことを知っていることはとても助けになる。彼がそういう意味で言っているのではないとわかっているからね。ヘルムートとは個人的な付き合いもあるし、彼の謝罪を受け入れましたけど、彼がそのような意味で言っているわけではないのは分かっている」

以前、ペレスはラテン系のF1ドライバーはヨーロッパのドライバーよりも「多くの批判」を受けているとの考えを明かしている。

ペレスは、今回の発言がその説に拍車をかける可能性があることを認めつつも、マルコとの個人的な関係が見解を変えた背景にあると主張している。

「もし僕がそれらのコメントを見たら、そのように感じるでしょうけど、ヘルムートのことを知っていて、彼と個人的な関係があるので、僕にはそうは思えなかった。つまり、正直なところ、僕たちは個人的な関係を築ているので、僕がメディアに何を言おうが、彼がメディアに何を言おうが、僕たちがする会話とは違うんだ」とペレスは説明した。

「とにかく、僕たちは良好な関係を築いていますし、それがその側面に関係していないことはわかっている」

セルジオ・ペレス レッドブル・レーシング

ペレスはマルコの考え方に悪気はなかったと主張する一方で、母国メキシコのファンがその主張に強く反応した理由は理解できるという。

明らかにあのコメントは、単独で読むと非常に失礼なものだ」とペレスは認める。

「でも、ヘルムートのことを知り、個人的な関係を築いたことで、彼のことを理解することができた。そして、彼は私に個人的に謝罪してくれた」

「何事もそうだけど、個人的な関係を築くときは、世間体よりも個人的な感情の方が重要なんだ」

また、33歳のペレスはマルコの批判によって来年末の契約満了前にレッドブルを去ることを検討する可能性も否定している。

レッドブルを離れることを考えているのかと質問されたペレスは「いや、僕は残るよ」と答えた。

「僕にとっては、もう1年ここにいて、それから様子を見るというのが僕の物事の考え方だ。今年を可能な限り競争力を持って乗り切り、来年に向けてスタートしたい。来年早々には、チームが何をしたいのか、そして僕が何をしたいのか、より明確なビジョンが見えてくると思う」

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カテゴリー: F1 / セルジオ・ペレス / レッドブル・レーシング