ブリヂストンの浜島裕英とフェラーリのルカ・バルディセリ(画像)
ブリヂストンは、F1トルコGPの評価を行った。トルコGPはフェラーリをはじめソフト側でスタートするチームや、ルイス・ハミルトンの3ストップ、ホンダ勢の1ストップなど、タイヤ選択により多彩な戦略がとられたレースとなった。

イスタンブール・パークで開催されたFIA F1世界選手権第5戦トルコGP決勝レースは、ミディアム・ミディアム・ハードのタイヤ戦略で戦ったフェリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)が3年連続でトルコGP優勝を飾った。

ポールポジションからスタートしたマッサは、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンを3.7秒引き離してフィニッシュラインを越えた。ハミルトンはハード・ハード・ハード・ミディアムのタイヤ戦略でマッサの2ストップに対し3ストップを敢行、マッサと同じ戦略を使った3位のキミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)にわずか0.4秒差の2位だった。

レースは1周目に数台を巻き込むアクシデントが発生し、スタート早々からのセイフティカー導入となった。タイヤはどちらのコンパウンドも高いパフォーマンスを発揮し、予想より気温が低かったことも問題にはならなかった。今回のレースの最速ラップタイムは20周目にライコネンがミディアム・コンパウンドで記録した1分26秒506、2番手のタイムは31周目にハード・コンパウンドでハミルトンが記録した1分26秒529だった。

次のF1世界選手権は5月22日〜25日にモンテカルロの公道で開催されるグランプリ・ド・モナコ。ブリヂストンのスーパーソフト及びソフト・コンパウンドのポテンザタイヤが使われる予定だ。

浜島裕英 (株)ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長
「今日は、数多くの戦略や異なるタイヤ選択が見られたとても興味深いレースでした。ドライバーがハードとミディアムを使う順番も多彩で、エキサイティングなグランプリになりました。ルイス・ハミルトンのクルマに関してですが、我々ブリヂストンもチームも安全面を考慮し、それが彼の戦略に影響を及ぼしたのは確かです。しかし、ドライバーに関しては、非常に良いリザルトを達成したと思います。このような懸念材料がグリッドに並ぶ他のクルマに与える影響はありませんでした。今回の結果を、今後の分析に活かして行きたいと思います。また、1ストップのみでレースを完走したクルマが3台ありましたが、このことは、これら選手たちのタイヤが十分な耐久性を発揮したことを示しています。路面温度や気温が原因のトラブルはありませんでした。F1カレンダーで最もシビアなサーキットとの戦いは終わりました。来シーズンまで難しいターン8ともお別れです。でも、もちろん気を抜くわけではありませんよ!」

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カテゴリー: F1 / F1関連 / ブリヂストン