女性ドライバー、レース契約と引き換えにヌード撮影を要求された屈辱 / F1関連ニュース
Wシリーズに参戦するエマ・キミライネンが、キャリア初期の屈辱の契約交渉を告白した。

女性ドライバーのエマ・キミライネンは、20歳だった2010年シーズンにヨーロッパでシートを獲得できず、アメリカへと渡り、インディライツのチームと交渉していた。そのインディライツのチームは、彼女が持ち込まなければならないスポンサー資金について『心配しなくていい』『すべて手配している』と伝えたという。

しかし、エマ・キミライネンがアメリカに到着するまでにチームが何を手配したかは明らかにはならなかった。チームが獲得したスポンサーは“男性向け雑誌”であり、スポンサーの条件はキミライネンがその雑誌でヌードでポーズをとることだった。チームは当初、ビキニでの写真で“十分”だと交渉していたが、最終的にスポンサーはヌード撮影を望んだ。

エマ・キミライネンは契約条件にうんざりしてヨーロッパに戻ってすぐに契約をキャンセル。4年間、モータースポーツの世界に完全に背を向けた。

10年が経ち、エマ・キミライネンはそのストーリーをあえて告白することを決断した。

「10年が経ちましたが、幸いなことに、モータースポーツでは多くのことが前向きに変化しました」とエマ・キミライネンは SHIKAANI に語った。

「28年間のキャリアで多くのことを経験しましたが、大事にするのは好きではないので、公の場でそれについて話すことはありませんでした」

告白の後、エマ・キミライネンは、モータースポーツ界全体からサポートを得たと語る。

「私が受けたサポートの数々は言葉にならないくらいです。このようなことを話すのは信じられないほど難しい。キャリアに悪影響を与えたくありませんからね。私は“もしも”について不平を言う人になることは決してありません・・・私の冒険はまだ続いています。レースしましょう!」

「大声で言いたいのは、7歳の女の子の母親として、私は世界が女性の権利とジェンダーの平等において進歩していることを非常に誇りに思っているということです。まだやるべきことはたくさんありますが、間違いなく正しい方向に進んでいます」

2014年にエマ・キミライネンは地元フィンランドのスカンジナビアツーリングカー選手権に戻り、2019年にWシリーズに転向。2つのレースを逃したものの、ランキング5位でフィニッシュした。

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カテゴリー: F1 / F1関連