F1のレジェンド、無冠の帝王スターリング・モスが90歳で死去
F1のレジェンド、スターリング・モスが90歳で亡くなった。

スターリング・モスは、1951年から1961年まで10年間にわたってF1に参戦し、通算で16勝を挙げている。その間、メルセデスやマセラティでランキング2位を獲得したことはあるが、一度もチャンピオンになることはなく、「世界チャンピオンにならなかった最も偉大なドライバー」「無冠の帝王」と評されている。

1962年シーズン開幕前にグッドウッドで行われた非選手権レース「グローヴァー・トロフィー」に出場した際に芝の斜面に激突して頭部に重傷を負い、昏睡状態に陥る。1ヵ月後に意識が回復したが、半年間は麻痺が残り、翌年にテスト走行を行ったが、精神面で集中しきれないことを悟って32歳で引退を決意。

1980年に現役復帰してBTCCに参戦。その後もヒストリックカーレースに定期的に出場したが、2011年に81歳で正式にモーターレーシングから引退した。

2000年にはモータースポーツの発展に貢献したとして「ナイト」の称号が与えられた。スターリング・モスはスポーツ特派員とオブザーバーとしてF1での存在を維持してきたが、2018年1月に公の場への関与(パブリック・エンゲージメント)からの引退を発表していた。

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