KERSシステムの未来は?
FIA会長マックス・モズレーは、KERSが莫大な費用を招くことなく、きちんと開発されるために、KERSの将来をF1チームと議論することを望んでいる。

KERSは、来年からF1に導入される。しかし、チームはKERSの開発に苦戦しており、どれだけのチームが開幕戦までにKERSを準備できるかは不明である。

またKERSの開発は、F1チームに莫大な開発費をもたらしており、チームのいくつかはKERSの準備に6000万ドルを費やしているとも言われている。

F1チームは2010年に標準KERSの導入を検討してるが、マックス・モズレーは、FOTAに対し手紙を送り、何を選択するかはチーム次第であるとの考えを明らかにした。

しかし、モズレーはまた、理事会はKERSにバッテリーを使用することには賛成していない。

これまで、多くのチームが電子的なKERSを選択しているが、ウィリアムズのみ、非バッテリーのフライホイール式のKERSを開発しているとみられている。

「KERS搭載はチームに義務づけられていない」

「またチームが標準化システム、あるいは搭載しないことで合意しても構わない」

「化学的貯蔵法、特にバッテリーの使用については、現在利用可能なバッテリは持続不可能なので、F1では禁止すべきだという見解である」

「F1では、少なくとも2種類の機械的あるいは電気機械的システムが開発されているが、油圧システムなど他の方法もあるかもしれない。F1は現在の400KJ、60KWよりも、例えば最大2MJの貯蔵、150KWの入力、100KWの出力といった大容量のシステムから恩恵を受けるだろう。しかし、F1の本質にはまだ非常に小さいものだ」

「この数字は機械的システムで理論的に可能であるが、バッテリーやキャパシタを使った場合、近い将来に実現することは無理である。非化学的装置の開発に成功すれば、乗用車や他のアプリケーションに対して非常に大きな影響を与えるだろう」

「これはFOTAと深く探求したい課題である。特に、チームに余分なコストを押し付けることなく、F1の傑出したエンジニアリング能力をKERSの開発に利用できるかについて検討したい」

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カテゴリー: F1 / F1関連 / FOTA / FIA(国際自動車連盟)