NISSAN ZEOD RC
日産は1日(日)、「NISSAN ZEOD RC」で初めてル・マンの舞台となるサルテサーキットのコースに挑んだ。GTアカデミー卒業生のヴォルフガング・ライプと、ル・マン24時間レースでLMP2クラスを2度制しているトミー・エルドスがステアリングを握り、24ラップを走行した。

今回の走行では、燃料ポンプ系とエキゾーストの破損による遅れもあったが、テストはル・マンのコースを電力だけで一周走り切るという目標に向けて、マシン開発の点で重要なステップアップとなった。

「今日はマシン開発の点で非常に重要なステップとなり、我々が得たことは実に特筆すべきことでした」とニスモのグローバルヘッドオブブランド、マーケティング&セールス、ダレン・コックスは述べた。

「私たちが取り組んでいる、ル・マンの13.6kmコースを電力だけで走ることのできるマシンを作るという目標が、壮大なチャレンジなのだということは分かっていました。そして、なぜこれまで誰もこのプロジェクトに取り組んでこなかったのかを痛感しています」

「今日はコースの大部分を電力で走行することができ、とても有意義な内容となりました」とダレン・コックスは続けた。

「今日はシステムのテストと、電気モーターからガソリンエンジンへの切り替えが途切れなく行われることを確認することが課題でした。他の場所でのテストも非常に価値がありますが、ル・マンでの走行はここでなければできません。今日はテストカーを走らせました。英国に戻ってから一週間通して、実戦用のマシンでテストを続け、レースに備えます」

「ここまで必死に作業に取り組んできてくれた、プロジェクトに尽力してくれているすべてのスタッフを誇りに思います。今日は、その努力が報われました。私たちのスタッフは既に24時間のレースを戦い抜いたようなものです。先週は徹夜で作業が続いた日が、2日もありました。このプロジェクトの実現に向けた取り組み姿勢は、とにかく並外れたものです」

「NISSAN ZEOD RC」チームは、今週、公式テストで使用したテストカーに換えて、英国で実戦用のマシンでテストを続ける。レースでは、SUPER GTドライバーの本山哲とルーカス・オルドネスも日本から直行し、ライプと合流する。

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カテゴリー: F1 / 日産