NISSAN GT-R NISMO GT3
ニスモは、NISSAN GT-R(R35) NISMOをベースにFIA GT3規則に合致したレース専用モデル、NISSAN GT-R NISMO GT3の「2018年モデル」を発売する。(受注生産/2019年1月ごろよりデリバリー開始)

ニスモは2012年にNISSAN GT-R NISMO GT3の発売を開始し、日本、欧州、アメリカ、中国、オーストラリアなど、世界各地のカスタマーに販売してきた。

2015年には、SUPER GT GT300クラス、ブランパン耐久シリーズ(現ブランパンGTシリーズ耐久カップ)でチャンピオン、バサースト12時間レース(豪州)で総合優勝を勝ち取るなど、実績を積み重ねてきた。

今回発売する「2018年モデル」は、2015年モデル以降の、ベース車両のNISSAN GT-R(R35) NISMOの大幅な進化や、蓄積された実戦データを反映させたもの。GT-Rの持つ強みを活かしながら、どのサーキットでも、またどのタイヤ銘柄でも、安定して速く走れる車両を目指した。

具体的には、エンジンを従来よりも約150㎜後方かつ下方に搭載することにより、重量配分の最適化と低重心化を図った。また前後のサスペンション並びにメンバーも新設計し、運動性能を向上させている。

昨年4月以降、国内/海外での精力的なテストに加え、今シーズンよりオフィシャルパートナーチームの各シリーズへの参戦を通じて、約30,000㎞を走破してきた。基本性能の向上により、競争力を高めながら、プロドライバーのみならず、ジェントルマンドライバーにも扱いやすく信頼性の高い商品とした。

片桐隆夫 (ニスモ社長)
「2018年モデル」のNISSAN GT-R NISMO GT3は、これまでニスモがレース活動で培ってきた技術のすべてを投入した車両で、世界各国のGT3レースで活躍できる仕上がりとなっています。実戦参戦初年度ながら、すでにSUPER GT(GT300クラス)で3位表彰台、またブランパンGTシリーズアジアでも総合3位を獲得するなど、競争力の高さを示しています。いち早くGT-Rを選んで好成績を上げてくれたオフィシャルパートナーチームに感謝するとともに、多くのチームが「2018年モデル」のNISSAN GT-R NISMO GT3でレースに参戦してくれることを期待しています。

NISSAN GT-R NISMO GT3 2018年モデル エンジンNISSAN GT-R NISMO GT3 2018年モデル エンジン インテリア

■2018年モデルの開発ポイント
・車両パッケージの見直しによる 低重心化及び 重量配分の最適化
・専用設計されたサスペンションによる運動性能の向上
・安定したダウンフォース特性と空気抵抗の両立
・最新の解析技術を活用した前後の剛性(曲げ、ねじり)の改善とリニアリティ向上
・ドライサンプ化による低重心化と潤滑信頼性の両立
・トランスミッションの新設計によるメンテナンス距離の延長
・ブレーキの強化と耐久信頼性改善
・専用設計したエアコンシステムをオプション設定し、耐久レース等でのドライバーの疲労を軽減し快適性を確保

■車両本体価格
60,000,000円 (税抜/ニスモ工場渡し)
※お客様の参戦カテゴリーに応じて、別途オプション部品/スペア部品が必要になります。

■販売体制
車両販売及びカスタマーサポートは、ニスモが行います。

■主要諸元
全長4,832mm
全幅2,036mm
ホイールベース2,817mm
トレッド(前)1,690mm
トレッド(後)1,700mm
重量1,285kg 注1)
エンジン型式VR38DETT
総排気量3,799cc
最高出力405kw以上/6,500rpm(550ps以上/6,500rpm)注1)
最大トルク637N・m以上/5,000rpm(65.0kgf・m以上/5,000rpm)注1)
駆動方式2WD(FR)
クラッチディスク5.5"メタル4プレート
トランスミッション6速シーケンシャル
ブレーキフロント6ピストンキャリパー/ベンチレーテッドスチールディスクおよびパッド
リヤ4ピストンキャリパー/ベンチレーテッドスチールディスクおよびパッド
サスペンションフロント独立懸架ダブルウィッシュボーン式
リヤ独立懸架ダブルウイッシュボーン式
タイヤフロント330/710-18
リヤ330/710-18
ホイールフロント13.0J×18
リヤ13.0J×18
注1)FIAが決定する性能調整による変動あり


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カテゴリー: F1 / 日産