“ニキータ・マゼピンを殺せ” 行き過ぎた誹謗中傷にハースF1が警告
ハースF1は、2021年にF1ドライバーとして起用するニキータ・マゼピンが、昨年末のソーシャルメディアでの自分の行動について受けている継続的な批判から教訓を得たと信じており、行き過ぎた誹謗中傷に警告した。

ニキータ・マゼピンは、2021年のハースのF1ドライバーとして発表された直後、アブダビGP前に自動車の後部座席で女性の胸を触ろうとしている動画をInstagramに投稿。

当初、その女性はニキータ・マゼピンを擁護していたが、その後、実際には状況に満足していないことを示唆。ニキータ・マゼピンだけでなく、ハースF1も定期的にソーシャルメディアで誹謗中傷の的となっている。

ハースF1は、冬の間にチーム内でこの問題に対処したと繰り返し述べており、最近、ニキータ・マゼピンがシート合わせのためにファクトリーを訪れた後、チーム代表のギュンター・シュタイナーは、目に余る誹謗中傷はチームにもドライバーにも良くないことだと語った。

「率直に言って、ニキータがファクトリーにいるということは、シーズンの始まりに近づいていることを意味するので、我々全員にとって良いことだ」とギュンター・シュタイナーは RACER に語った。

「昨シーズンの終わりに起こったことを含め、多くのことについてニキータと対話を続けている。彼は自分の行動に即座に責任を負った。彼は謝罪した。彼はこの経験から学び、間違いなくそれによって懲らしめられた。彼はそれをこれからのF1のキャリアに適用するだろう」

「彼に対するソーシャルメディアでの反応は依然として強い。我々はチームの投稿を通じてそれを自然に認識している。どんなに激しいものでも意見を述べる権利があることを尊重しつつ、チームとしてはニキータにこれから学ぶのための最適な環境を提供していたい感じている。現在、バーレーンが近づいており、これからのシーズンに集中する機会を提供したいと感じている」

ハースF1のチームオーナーであるジーン・ハースも同じ意見を持っている。チームとオンラインとの両方からの反応によって、同じようなことがもう繰り返されないことを期待していると語った。

「ギュンターは彼に『おまえは馬鹿だ。そのようなことは許されない。完全に受け入れられない事だ』と言ったが、それが我々の反応だ」とジーン・ハースは語った。

「彼はあらゆる面から多くの批判を受けたと思う。彼は21歳だ。若い男性にとって、批判の大洪水を受け入れるのは困難だったに違いない。それが良い教訓になることを願っている」

「どう展開していくか見ていかなければならない。いろいろなグループからのソーシャルメディアの反応はかなり強く、彼がしたことに対して『彼を殺せ』という声さえあった。だが、そういった誹謗中傷をすることも不適切な行為だと感じている」

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カテゴリー: F1 / ニキータ・マゼピン / ハースF1チーム