中嶋一貴
中嶋一貴が、非情な結末となったル・マン24時間レース後にコメントを発表した。

中嶋一貴がステアリングを握るトヨタの5号車は、23時間57分までトップに立っていた。

しかし、その数分前、ターボ過給機とみられるトラブルによってマシンはパワーを失っていた。「ノーパワー、ノーパワー」と叫ぶ一貴の無線に誰もが耳を疑った。

トヨタにとって、初挑戦の1985年以来、18度目のル・マン挑戦。今年も勝利の女神は微笑まなかった。

「まず、チームの皆に有り難うと言いたいと思います」と中嶋一貴はコメント。

「TS050HYBRIDは運転しやすく、すべては上手行っていました」

「レースの終盤、僅か20秒後ろをポルシェ#2号車が追い上げて来ましたが、上手くペースを作ることが出来、心配はしていませんでした」

「しかし、2周を残したところで万事休す。トロフィーを手にすることが出来なくなりました」

「最終周に、私がTS050 HYBRIDで走リ出すとマーシャルやファンはとても暖かく迎えてくれて、感情が高ぶるのを覚えました」

日本のクルマに乗った日本人ドライバーとしてル・マンのチェッカーを受けるという快挙は来年までお預けとなった。「来年こそトロフィーを獲得しに帰って来ます」と中嶋一貴は力強く語った。

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カテゴリー: F1 / 中嶋一貴 / トヨタ / ル・マン24時間レース / WEC (FIA世界耐久選手権)