F1 ニキ・ラウダ
F1モナコGPの決勝レース前にニキ・ラウダに敬意を表して1分間の黙祷が行われた。

今月20日(月)、3度のF1ワールドチャンピオンであるニキ・ラウダが逝去。国歌斉唱前にはドライバーがニキ・ラウダのトレードマークだった赤いキャップをかぶり、ニキ・ラウダのヘルメットを囲んで1分間の黙祷が行われた。

各チームがマシンにニキ・ラウダへの追悼メッセージなどを掲載しており、ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルはニキ・ラウダ仕様のヘルメットを着用してレースに挑んでいる。



ニキ・ラウダは、1976年にレース中の事故で大やけどを負いながら6週間後に“奇跡の復活”を遂げ、“不死鳥”と呼ばれた。

1975年にフェラーリで初のF1ワールドチャンピオンを獲得したニキ・ラウダは、1976年にニュルブルクリンクで開催されたドイツGPでのクラッシュでマシンが炎上。頭部に大火傷を負い、FRP製のボディーワークが燃えて発生した有毒ガスを吸い込んだため、肺に深刻なダメージを受け、生死の境をさ迷った。

しかし、事故発生から6週間後のF1イタリアGPで奇跡のレース復帰を果たし、4位入賞を果たした。後に「恐怖心を消し去ってレースをできるようにするため、早めに出場することが最良と考えた」と語っている。

その年はジェームス・ハントと1ポイント差でタイトルを逃したものの、翌1977年に2度目のタイトルを獲得。1984年にはマクラーレンで3度目のF1ワールドチャンピオンを獲得。通算25勝、54回の表彰台、24回のポールポジションとファステストラップという戦歴を残した。

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