MotoGP | ヤマハ 第16戦 日本GP 初日レポート
Monster Energy Yamaha、もてぎの初日にダブルトップ5獲得
第16戦日本GPがツインリンクもてぎでスタート。Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはベースセッティングに手ごたえを掴み、ビニャーレスはFP1でトップ、FP2で2番手を獲得して総合2番手と絶好調。チームメイトのロッシは終始、ユーズドタイヤを使用しながら総合5番手につけた。
FP1の序盤で早々にトップ立ったビニャーレスは、その後、特徴的なストップ&ゴーのコースにセッティングを適合させることにエネルギーを集中。そのなかで徐々にラップタイムを更新し、セッション開始から25分後にはもう一度トップに返り咲いたが長くは続かなかった。しかし最後の5分で全車がアタックをはじめると、マシンをプッシュしトップを奪還。1分45秒572のベストタイムで0.258秒差をつけファビオ・クアルタラロの追撃を退けた。
午後からのFP2も着実に前進。終盤までトップに近い位置を維持したあと、リアタイヤをソフトコンパウンドに替えてアタックに挑むと1分45秒085で再びトップに浮上。その後、クアルタラロが上回り、0.321秒差で総合2番手となった。
一方のロッシはFP1の開始早々に3番手へ。その後はロッシ自身が事前に語っていたとおり、ユーズドタイヤを使用して決勝用セッティングに専念した。セッション終盤にはライバルたちがニュータイヤに履き替えてアタックを行ったが、ロッシはピットに戻ることなくそのまま続行。その結果、トップのビニャーレスから0.848秒差の12番手となった。
FP2も様々なセッティングオプションを試しながら複数のタイヤスペックをテスト。その後、マシンに問題があったため、セッティングを素早く調整してセカンドマシンで走行。残された時間は極めて短かったが、終了数分前に4回目の走行を開始して冷静に1ラップ。残り10秒でフィニッシュラインを通過すると、最後のラップに全力を注ぎ、1分45秒466へ更新して5番手に浮上した。トップとの差は0.702秒だった。
クアルタラロが初日総合トップ! モルビデリも6番手と健闘
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは日本GPのウイーク初日、FP1とFP2の総合結果でそれぞれトップと6番手を獲得する好調なスタートを切った。2日目・土曜日は午前中に雨が予想されているため、この結果が非常に重要な意味を持つこととなる。
MotoGPで初めてツインリンクもてぎを走るクアルタラロは、午前中のFP1ではコースに慣れることに重点を置きながらも2番手獲得と好調。午後からのFP2では1分44秒764のベストタイムで2番手以下をコンマ3秒も引き離した。明日はウエットコンディションを経験することで、マシンの理解をさらに深めるチャンスにも恵まれそうだ。
チームメイトのモルビデリも好調。FP1ではクアルタラロに続く2番手を獲得し、第2セッションとの総合タイムではトップから0.798秒差の6番手。セッティングは確実に向上しており、クアルタラロ同様、明日は異なるコンディションで新たなトライを行う予定だ。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分45秒085)
「とってもうれしい結果に、今日は非常にポジティブです。明日の天気がどうなるかわからないので、セッティングでたくさんのことを試しましたが、すべてに好感触を得ることができましたし、実際、両セッションともフィーリングは本当にすばらしかったのです。明日はもう一歩前へ、とくにメカニカルな部分でさらに改善を図りたいと思っていて、そのための最善の方法を見つけ出すことが重要です。またウエットでも速さを維持したいと思っています。もともとヤマハの得意とするところで、常に上位をキープできます。ですから明日の予選では、雨でもフロントローを狙っていきます。今日は心拍数を測定したのですが、ブレーキングで何度か上がっていました。ここが最も手間取る場所というわけです。10~11ラップも走ると実感するようになります」
バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合5番手/1分45秒466)
「明日の天気予報が雨なので、タイムアタックのための時間を最後に少し残しておこうと考えていました。でも残念ながらマシンにブレーキングで問題が出てしまったので、タイヤを外し、セッティングの異なるセカンドマシンに装着しなければなりませんでした。それでも何とか、4回目の走行の2ラップ目を残り10秒でスタートすることができて、そこで好タイムを出してトップ10に入ることができました。明日の天候を考えれば、これはとても重要なことです。それ以外は、それほど悪くありません。ペースも順調です。多くのライダーが、リアにソフトコンパウンドを選んでペースを上げています。私たちはどうすべきか、これからよく考えたいと思います。明日もハードワークは続きますが、初日としては非常に順調です」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「日本GPを好調にスタートすることができました。とくに明日の雨を考えると、初日によい仕事ができたことを評価したいと思います。試したいことがいくつかあったので、できるだけ多くをこなせるようハードワークに励みました。ビニャーレス選手はスタート直後からスピードがあり、すべてにおいて自信を持って臨み、その結果としてトップと2番手を獲得。ロッシ選手はFP1、FP2ともにユーズドタイヤでのライディングに集中し、いよいよタイムアタックに挑もうとしたときにマシンに問題が出て時間を費やしてしまったのですが、幸い、チェッカーが出される10秒前にラインを通過することができたので、最後の1ラップで記録を更新して5番手を獲得しました。ビニャーレス選手もロッシ選手も総合的には非常に順調で、周回を重ねたタイヤでもハイペースを維持できました。明日の天気を考えれば、ふたり揃ってトップ10に入れたことは非常に重要です。私たちにとって決して楽ではないこのコースで、ヤマハの4台がトップ6に入っている事実が、ヤマハの進化を証明しています」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合トップ/1分44秒764)
「両セッションともハイペースを維持。初日を順調に終えることができました。タイムアタックではリアタイヤがもう少し効いてくれると思っていただけに大満足とはいきませんでしたが、この好調を喜ぶべきでしょう。初日からたくさんのことを試し、興味深いデータを収集することができました。明日は雨の予報なので、今から準備万端と言うのは気が早すぎるかもしれませんが、良い方向へと進んでいることは間違いありません」
フランコ・モルビデリ(フリー走行総合6番手/1分45秒562)
「FP1ではブレーキングのポイントを見つけるのに苦労しました。ここもてぎはヘビー・ブレーキングの箇所がたくさんあるので、初めはなかなかうまくいきませんでした。でも周回を重ねるうちにラインがわかってきて、改善すべき点も明らかになりました。そして一日の終わりには、タイムアタックだけでなく決勝ペースでも大きな成果をあげることができたのです。今日は合計40ラップを走行しましたが、走れば走るほど多くを学べたのです。ですから明日、予報に反して晴れてくれたら、もっともっと速くなれると思います。逆にウエットコンディションになれば、ただコースへ出てベストを尽くすだけです。MotoGPではウエットの経験が少ないので予想がつきませんが、Q2進出の権利は確保できているので、あとは予選で前の3列までを目指したいと思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP
第16戦日本GPがツインリンクもてぎでスタート。Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはベースセッティングに手ごたえを掴み、ビニャーレスはFP1でトップ、FP2で2番手を獲得して総合2番手と絶好調。チームメイトのロッシは終始、ユーズドタイヤを使用しながら総合5番手につけた。
FP1の序盤で早々にトップ立ったビニャーレスは、その後、特徴的なストップ&ゴーのコースにセッティングを適合させることにエネルギーを集中。そのなかで徐々にラップタイムを更新し、セッション開始から25分後にはもう一度トップに返り咲いたが長くは続かなかった。しかし最後の5分で全車がアタックをはじめると、マシンをプッシュしトップを奪還。1分45秒572のベストタイムで0.258秒差をつけファビオ・クアルタラロの追撃を退けた。
午後からのFP2も着実に前進。終盤までトップに近い位置を維持したあと、リアタイヤをソフトコンパウンドに替えてアタックに挑むと1分45秒085で再びトップに浮上。その後、クアルタラロが上回り、0.321秒差で総合2番手となった。
一方のロッシはFP1の開始早々に3番手へ。その後はロッシ自身が事前に語っていたとおり、ユーズドタイヤを使用して決勝用セッティングに専念した。セッション終盤にはライバルたちがニュータイヤに履き替えてアタックを行ったが、ロッシはピットに戻ることなくそのまま続行。その結果、トップのビニャーレスから0.848秒差の12番手となった。
FP2も様々なセッティングオプションを試しながら複数のタイヤスペックをテスト。その後、マシンに問題があったため、セッティングを素早く調整してセカンドマシンで走行。残された時間は極めて短かったが、終了数分前に4回目の走行を開始して冷静に1ラップ。残り10秒でフィニッシュラインを通過すると、最後のラップに全力を注ぎ、1分45秒466へ更新して5番手に浮上した。トップとの差は0.702秒だった。
クアルタラロが初日総合トップ! モルビデリも6番手と健闘
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは日本GPのウイーク初日、FP1とFP2の総合結果でそれぞれトップと6番手を獲得する好調なスタートを切った。2日目・土曜日は午前中に雨が予想されているため、この結果が非常に重要な意味を持つこととなる。
MotoGPで初めてツインリンクもてぎを走るクアルタラロは、午前中のFP1ではコースに慣れることに重点を置きながらも2番手獲得と好調。午後からのFP2では1分44秒764のベストタイムで2番手以下をコンマ3秒も引き離した。明日はウエットコンディションを経験することで、マシンの理解をさらに深めるチャンスにも恵まれそうだ。
チームメイトのモルビデリも好調。FP1ではクアルタラロに続く2番手を獲得し、第2セッションとの総合タイムではトップから0.798秒差の6番手。セッティングは確実に向上しており、クアルタラロ同様、明日は異なるコンディションで新たなトライを行う予定だ。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分45秒085)
「とってもうれしい結果に、今日は非常にポジティブです。明日の天気がどうなるかわからないので、セッティングでたくさんのことを試しましたが、すべてに好感触を得ることができましたし、実際、両セッションともフィーリングは本当にすばらしかったのです。明日はもう一歩前へ、とくにメカニカルな部分でさらに改善を図りたいと思っていて、そのための最善の方法を見つけ出すことが重要です。またウエットでも速さを維持したいと思っています。もともとヤマハの得意とするところで、常に上位をキープできます。ですから明日の予選では、雨でもフロントローを狙っていきます。今日は心拍数を測定したのですが、ブレーキングで何度か上がっていました。ここが最も手間取る場所というわけです。10~11ラップも走ると実感するようになります」
バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合5番手/1分45秒466)
「明日の天気予報が雨なので、タイムアタックのための時間を最後に少し残しておこうと考えていました。でも残念ながらマシンにブレーキングで問題が出てしまったので、タイヤを外し、セッティングの異なるセカンドマシンに装着しなければなりませんでした。それでも何とか、4回目の走行の2ラップ目を残り10秒でスタートすることができて、そこで好タイムを出してトップ10に入ることができました。明日の天候を考えれば、これはとても重要なことです。それ以外は、それほど悪くありません。ペースも順調です。多くのライダーが、リアにソフトコンパウンドを選んでペースを上げています。私たちはどうすべきか、これからよく考えたいと思います。明日もハードワークは続きますが、初日としては非常に順調です」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「日本GPを好調にスタートすることができました。とくに明日の雨を考えると、初日によい仕事ができたことを評価したいと思います。試したいことがいくつかあったので、できるだけ多くをこなせるようハードワークに励みました。ビニャーレス選手はスタート直後からスピードがあり、すべてにおいて自信を持って臨み、その結果としてトップと2番手を獲得。ロッシ選手はFP1、FP2ともにユーズドタイヤでのライディングに集中し、いよいよタイムアタックに挑もうとしたときにマシンに問題が出て時間を費やしてしまったのですが、幸い、チェッカーが出される10秒前にラインを通過することができたので、最後の1ラップで記録を更新して5番手を獲得しました。ビニャーレス選手もロッシ選手も総合的には非常に順調で、周回を重ねたタイヤでもハイペースを維持できました。明日の天気を考えれば、ふたり揃ってトップ10に入れたことは非常に重要です。私たちにとって決して楽ではないこのコースで、ヤマハの4台がトップ6に入っている事実が、ヤマハの進化を証明しています」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合トップ/1分44秒764)
「両セッションともハイペースを維持。初日を順調に終えることができました。タイムアタックではリアタイヤがもう少し効いてくれると思っていただけに大満足とはいきませんでしたが、この好調を喜ぶべきでしょう。初日からたくさんのことを試し、興味深いデータを収集することができました。明日は雨の予報なので、今から準備万端と言うのは気が早すぎるかもしれませんが、良い方向へと進んでいることは間違いありません」
フランコ・モルビデリ(フリー走行総合6番手/1分45秒562)
「FP1ではブレーキングのポイントを見つけるのに苦労しました。ここもてぎはヘビー・ブレーキングの箇所がたくさんあるので、初めはなかなかうまくいきませんでした。でも周回を重ねるうちにラインがわかってきて、改善すべき点も明らかになりました。そして一日の終わりには、タイムアタックだけでなく決勝ペースでも大きな成果をあげることができたのです。今日は合計40ラップを走行しましたが、走れば走るほど多くを学べたのです。ですから明日、予報に反して晴れてくれたら、もっともっと速くなれると思います。逆にウエットコンディションになれば、ただコースへ出てベストを尽くすだけです。MotoGPではウエットの経験が少ないので予想がつきませんが、Q2進出の権利は確保できているので、あとは予選で前の3列までを目指したいと思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP