MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP プレビュー
Monster Energy Yamaha MotoGP、スピールベルグへ
ブルノ・サーキットのテストで好調ぶりを発揮したMonster Energy Yamaha MotoGPが今週末、シュペールベルク・サーキットで第11戦オーストリアGPに臨む。
マーベリック・ビニャーレスは2016年と2017年の2年連続で2位を獲得。昨年は12位に留まったが、今年はブルノ・テストでの好調を維持して表彰台復帰を目指す。
8時間にわたり行われたテストでは、第11戦のスタートに照準を合わせて2019年型マシンに集中。このコースでトップ・バトルに加わるためにはストップ&ゴーのコーナーにしっかり対処することが不可欠なため、ブレーキングを遅らせて深くまで進入する方法を繰り返し試みた。
チームメイトのバレンティーノ・ロッシもまた、ブルノ・テストで2019年型YZR-M1の新しいセッティングに手ごたえを得てモチベーションを高めている。スピールベルグはヤマハのマシンの強みを十分に発揮できるコースではないと認めながらも、テストの成果を発揮できるよう期待する。このコースを誰よりもよく知るロッシは、1996年に125ccクラスで3位を獲得して初表彰台。翌1997年にはさらにひとつ上げて2位となっている。最高峰クラスでは2016年の4位がベスト・リザルトで、今年こそはMotoGPでの表彰台獲得を目指す。
1969年に誕生したスピールベルグ・サーキットは、1996年に改修工事を受けて現在のレイアウトとなり、2016年から再びMotoGPが開催されるようになった。コース・レイアウトは非常に特徴的で、コーナーが合計10(左3、右7)と少なく、ストレートは最長626mのものを含め数多い。そのためトップスピード、加速性能、ブレーキングでの安定性が重視され、ライダーにとってはアクセル全開のチャンスが何度も訪れる。
クアルタラロとモルビデリ、第11戦オーストリアGPで高みを目指す
第10戦チェコGPからわずか5日、PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは第11戦の舞台となるオーストリアへ移動。チェコGP翌日の月曜日に行われたテストでも好調を確認しており、自信を持って臨む。
前回7位、月曜日のテストではトップを獲得したクアルタラロ。ここスピールベルグ・サーキットはヤマハのマシンの長所を十分に引き出せるようなコースではないと考えているものの、依然としてルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得の目標に変わりはない。
一方のモルビデリは、前回チェコでは1周目に他車に接触されて転倒リタイアとなってしまったが、翌日のテストではさらなる開発プログラムを着実に実行して3位獲得と好調ぶりをアピール。ここオーストリアでは優勝経験があり、前回の教訓を生かして上位を狙う。
第11戦のフリープラクティス第1セッションは8月9日(金)の現地時間9:55にスタート。決勝は日曜日の14:00、全28ラップで競われる。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス
「ブルノ・テストでは、加速性能を向上させるための新しい方法があまり見つからなかったため、マシン全体のベスト・パフォーマンスを引き出すことに集中しました。ストップ&ゴーのコーナーが多いのでライン取りも変更しなければならず、具体的にはブレーキングを遅らせて、より深く突っ込むことを目指しました。加速で苦戦することはわかっていますが、代わりにフロント周りのフィーリングを向上させたいと考えました。このように厳しい状況を意識しながらも、気持ちは非常にすっきりとしています。難しいコースなので成績を予想することは不可能ですが、上位に近づいていってバトルを展開することが目標です」
バレンティーノ・ロッシ
「チームとともにマシン作りに取り組むためにも、2週連続のレースは大歓迎。早く前のような好調を取り戻せるよう期待しています。ブルノ・テストでは好みのセッティングが見つかったほか、いろいろな面白い発見がありました。スピールベルグ・サーキットは相性の良いコースではありませんが、いつものようにベストを尽くし、テストの成果をいくつか試してみたいと思っています。いずれにしても、テストのあと、すぐにレースがあるのはとても良いことなのです」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「オーストリアGPが始まります。ブルノ・テストで多くのデータを収集して大きな手ごたえを感じており、準備万端、またハードワークに取り組んでいきます。テストの成果を生かせるよう期待していますが、それは決して簡単なことではないでしょう。コース・レイアウトがおもにトップスピードと加速性能を重視して設計されているため、ヤマハの良さを十分に生かせず苦戦することになるからです。それがわかっていても、私たちは恐れることなくコースに飛び出していきます。スピールベルグは美しい場所ですし、このグランプリは素晴らしいイベントです。とても楽しみです」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
フランコ・モルビデリ
「厳しい戦いになると思いますが、自分たちの力を信じて頑張ります。今シーズンは、ときに非常に速く走ることができましたが、今回は、どんなときでも速く走る方法を学ぶべき時間だと考えています。大量のデータを集め、そのなかからベストの状態を引き出すためにしっかり勉強しなければなりません。とは言え、このサーキットには良い思い出もあり好きなコースです。ヤマハのマシンではストレートで苦戦することが予想されますが、それがどの程度の難しさなのかは始まってみなければわからないので様子を見守るだけです」
ファビオ・クアルタラロ
「私たちにとって決して楽なコースではないでしょう。ファクトリー・ヤマハを基準にして対策を考えていきたいと思っています。ライバル・マシンのほうがパワーに勝るところもあり、ここのようにストレートがたくさんある場所では苦戦するかもしれません。そんなときでも私たちは、ただひたすら、つまらないミスをしないように冷静に対処していくことが重要です。これまでとはまったく性質の異なるコースなので、YZR-M1で新たなチャレンジをする絶好のチャンスでもあります。Moto2やMoto3ではいい走りができたのできっと今回も走りをエンジョイできると思いますが、MotoGPでの決勝がどんな展開になるかは、まだ想像がつきません」
カテゴリー: F1 / MotoGP
ブルノ・サーキットのテストで好調ぶりを発揮したMonster Energy Yamaha MotoGPが今週末、シュペールベルク・サーキットで第11戦オーストリアGPに臨む。
マーベリック・ビニャーレスは2016年と2017年の2年連続で2位を獲得。昨年は12位に留まったが、今年はブルノ・テストでの好調を維持して表彰台復帰を目指す。
8時間にわたり行われたテストでは、第11戦のスタートに照準を合わせて2019年型マシンに集中。このコースでトップ・バトルに加わるためにはストップ&ゴーのコーナーにしっかり対処することが不可欠なため、ブレーキングを遅らせて深くまで進入する方法を繰り返し試みた。
チームメイトのバレンティーノ・ロッシもまた、ブルノ・テストで2019年型YZR-M1の新しいセッティングに手ごたえを得てモチベーションを高めている。スピールベルグはヤマハのマシンの強みを十分に発揮できるコースではないと認めながらも、テストの成果を発揮できるよう期待する。このコースを誰よりもよく知るロッシは、1996年に125ccクラスで3位を獲得して初表彰台。翌1997年にはさらにひとつ上げて2位となっている。最高峰クラスでは2016年の4位がベスト・リザルトで、今年こそはMotoGPでの表彰台獲得を目指す。
1969年に誕生したスピールベルグ・サーキットは、1996年に改修工事を受けて現在のレイアウトとなり、2016年から再びMotoGPが開催されるようになった。コース・レイアウトは非常に特徴的で、コーナーが合計10(左3、右7)と少なく、ストレートは最長626mのものを含め数多い。そのためトップスピード、加速性能、ブレーキングでの安定性が重視され、ライダーにとってはアクセル全開のチャンスが何度も訪れる。
クアルタラロとモルビデリ、第11戦オーストリアGPで高みを目指す
第10戦チェコGPからわずか5日、PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは第11戦の舞台となるオーストリアへ移動。チェコGP翌日の月曜日に行われたテストでも好調を確認しており、自信を持って臨む。
前回7位、月曜日のテストではトップを獲得したクアルタラロ。ここスピールベルグ・サーキットはヤマハのマシンの長所を十分に引き出せるようなコースではないと考えているものの、依然としてルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得の目標に変わりはない。
一方のモルビデリは、前回チェコでは1周目に他車に接触されて転倒リタイアとなってしまったが、翌日のテストではさらなる開発プログラムを着実に実行して3位獲得と好調ぶりをアピール。ここオーストリアでは優勝経験があり、前回の教訓を生かして上位を狙う。
第11戦のフリープラクティス第1セッションは8月9日(金)の現地時間9:55にスタート。決勝は日曜日の14:00、全28ラップで競われる。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス
「ブルノ・テストでは、加速性能を向上させるための新しい方法があまり見つからなかったため、マシン全体のベスト・パフォーマンスを引き出すことに集中しました。ストップ&ゴーのコーナーが多いのでライン取りも変更しなければならず、具体的にはブレーキングを遅らせて、より深く突っ込むことを目指しました。加速で苦戦することはわかっていますが、代わりにフロント周りのフィーリングを向上させたいと考えました。このように厳しい状況を意識しながらも、気持ちは非常にすっきりとしています。難しいコースなので成績を予想することは不可能ですが、上位に近づいていってバトルを展開することが目標です」
バレンティーノ・ロッシ
「チームとともにマシン作りに取り組むためにも、2週連続のレースは大歓迎。早く前のような好調を取り戻せるよう期待しています。ブルノ・テストでは好みのセッティングが見つかったほか、いろいろな面白い発見がありました。スピールベルグ・サーキットは相性の良いコースではありませんが、いつものようにベストを尽くし、テストの成果をいくつか試してみたいと思っています。いずれにしても、テストのあと、すぐにレースがあるのはとても良いことなのです」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「オーストリアGPが始まります。ブルノ・テストで多くのデータを収集して大きな手ごたえを感じており、準備万端、またハードワークに取り組んでいきます。テストの成果を生かせるよう期待していますが、それは決して簡単なことではないでしょう。コース・レイアウトがおもにトップスピードと加速性能を重視して設計されているため、ヤマハの良さを十分に生かせず苦戦することになるからです。それがわかっていても、私たちは恐れることなくコースに飛び出していきます。スピールベルグは美しい場所ですし、このグランプリは素晴らしいイベントです。とても楽しみです」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
フランコ・モルビデリ
「厳しい戦いになると思いますが、自分たちの力を信じて頑張ります。今シーズンは、ときに非常に速く走ることができましたが、今回は、どんなときでも速く走る方法を学ぶべき時間だと考えています。大量のデータを集め、そのなかからベストの状態を引き出すためにしっかり勉強しなければなりません。とは言え、このサーキットには良い思い出もあり好きなコースです。ヤマハのマシンではストレートで苦戦することが予想されますが、それがどの程度の難しさなのかは始まってみなければわからないので様子を見守るだけです」
ファビオ・クアルタラロ
「私たちにとって決して楽なコースではないでしょう。ファクトリー・ヤマハを基準にして対策を考えていきたいと思っています。ライバル・マシンのほうがパワーに勝るところもあり、ここのようにストレートがたくさんある場所では苦戦するかもしれません。そんなときでも私たちは、ただひたすら、つまらないミスをしないように冷静に対処していくことが重要です。これまでとはまったく性質の異なるコースなので、YZR-M1で新たなチャレンジをする絶好のチャンスでもあります。Moto2やMoto3ではいい走りができたのできっと今回も走りをエンジョイできると思いますが、MotoGPでの決勝がどんな展開になるかは、まだ想像がつきません」
カテゴリー: F1 / MotoGP