MotoGP ヤマハ フランスGP
ロッシが5番手セカンドローを獲得、ビニャーレスは11番手
Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが予選で健闘。Q1では雨の残る路面でスリックタイヤを履く賭けに出てトップタイム。Q2に進出して5番グリッドを獲得した。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはタイヤチョイスのミスでペースが上がらず11番手に留まった。

フリープラクティス第3セッションはウエットコンディションとなり、ウイーク初日に順位を上げられなかったロッシはQ1に進むこととなった。午後も雨が降り続くなか、第4セッション終盤を走りながらQ1に向けての作戦を立てたという。そして出場ライダーのなかでは唯一、スリックタイヤを選択。路面温度15~17度という状況に最初のラップは11番手に留まったものの、ロッシは次のアタックで1分39秒074秒を叩き出して一気にトップに立ち、さらにそのあとも更新を続けた。

タイヤが暖まると1分37秒667を記録。これで2番手以下に1.595秒の大差をつけた。この頃になるとライバルたちもピットに戻ってスリックへ交換をはじめたが、ロッシのトップは維持されてQ2進出を決めた。

Q2も同様の作戦で臨んだが効果が得られなかったため、素早くウエットタイヤに交換して最初のトライで8番手。次のラップでもうひとつ上げて7番手となった。そのあともタイムを更新して1分41秒655のベストラップを記録し、最終的にはトップから0.703秒差の5番手でセッションを終了した。

一方、チームメイトのQ1での活躍を見ていたビニャーレスは、自身もスリックタイヤを選択してQ2に出場。クリアスペースを確保するために最後まで待ってからコースに入ったが、雨が激しくなったためすぐにまたピットに戻りウエットタイヤに交換した。

この時点で残り時間は11分弱。最初のトライで9番手につけたビニャーレスだが、全体のペースが上がると10番手に後退。4ラップ目では1分42秒555に更新したものの、順位ではさらにひとつ下げて11番手に留まった。トップとの差は1.603秒。決勝は4列目からのスタートとなる。

モルビデリがセカンドロー、ホームGPのクアルタラロは4列目
PETRONAS Yamaha SRTのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロは難しいコンディションなかで健闘し、ともにトップ10入りを果たした。モルビデリはQ1で好走してQ2で6番手を獲得。クアルタラロはホームGPを10番グリッドからスタートする。

フリープラクティス第3セッション、予選セッションともにウエットコンディションとなり多くの転倒車が続出するなか、前日に暫定でQ2進出を決めているライダーたちに変更はなかった。しかしウエット用のセッティングとタイヤをテストするために走行し、クアルタラロはフリープラクティスで1分44秒197の13番手となった。

一方のモルビデリはフリープラクティス第3セッションでしばらくトップに立ったあと1分44秒403の16番手となったが、今季初めて出場したQ1では、ウエットタイヤで1分39秒262を記録して2番手を獲得。これでQ2進出を決めると、そのQ2では1分41秒681のタイムで6番手とし、グリッド2列目をもぎとった。

モルビデリは終始ウエットタイヤを選択したが、クアルタラロはスリックでQ2をスタート。ところがこのあとウエットに交換を余儀なくされ時間を費やしたことで、1分42秒509の10番手にとどまることとなった。

Monster Energy Yamaha MotoGP
バレンティーノ・ロッシ (予選5番手/1分41秒655)
「Q2進出を逃してしまったので、スターティングポジションを上げるために何かしなければならないと思っていました。そこでQ1ではギャンブルに出て、前後タイヤにスリックを選んだのです。これが正解でした。もちろんリスクはありましたが、路面の水の量が多くなかったこともあってスリックの利点を生かすことができ、Q2出場を決めることができたのです。これが非常に重要でした。Q2では、ウエットコンディションでウエットタイヤを履いてしっかり力を発揮し、5番グリッドを獲得しました。明日の決勝がウエットコンディションなら、いい戦いができるでしょう。昨日のドライではペースが上がらなかったのでセッティングのモディファイに取り組むべきでしたが、今日はそのための時間はありませんでした。だからこのあとは、明日のコンディションの行方を注意深く見守らなければなりません」

マーベリック・ビニャーレス (予選11番手/1分42秒555)
「作戦がうまくいきませんでした。Q2の序盤でスリックタイヤを履きましたが、そのあと雨が激しくなってしまいました。そしてタイムアタックのための最適な時間帯の2~3ラップを無駄にしてしまったのです。それでも、全体的に見ればここまでよい仕事ができています。常に進化を目指しており、実際に今日のウエットコンディションでも大きく前進できました。ドライコンディションでは好調ですから、コースとの相性がとてもよいのです。今回は11番グリッドからのスタートとなってしまいましたが、そこから表彰台を目指してベストを尽くします。速く走る方法を熟知していますし、マシンは非常に好調ですから自信を持って臨みます。不可能なことなど何もありません。明日の決勝ではプッシュし、ベストを尽くし、その結果、何かを得られると思っています。とくに前半でのオーバーテイクが重要になるでしょう」

マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
「今日もまた、ふたりが明暗を分ける結果になりました。フリープラクティス第3セッションがウエットコンディションになり、ロッシ選手はQ1からの出場となりました。この間にもコンディションが刻々と変化していましたが、いずれにしてもフルドライやフルウエットではなかったので、スリックかウエットかの判断が非常に重要な鍵だったのです。そして、Q1の初めにスリックを履くというギャンブルがロッシ選手には功を奏しました。Q2でも同じ作戦をとりましたが、雨が再び強くなったため、ウエットタイヤに交換。ここで少し時間を費やすことになりましたが、そのあとしっかり力を発揮して5番手を獲得することができました。今朝までの状況を考えれば、非常にうれしい結果です。
ビニャーレス選手もまたスリックタイヤでQ2をスタート。しかしこの作戦がうまくいかず11番手に留まる結果になってしまったことは非常に残念です。これは本来の実力を反映するものではありません。グリッド4列目からのスタートは大きなチャレンジになりますが、彼のすばらしいペースをもってすれば挽回が可能でしょう。私たちチームはウエットのデータを集めてセッティングの調整を続けます。しかし明日のウォームアップでそれを試せるかどうかは天候次第になります。どちらにしても、私たちは完全なウエットか完全なドライでレースができるよう願っています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
フランコ・モルビデリ (予選6番手/1分41秒681)
「Q1は順調でした。ウエットタイヤで好タイムが出て、フィーリングも上々でした。ロッシがスリックで速かったのを見て多くのライダーが交換しましたが、その間にまた雨が降り出しました。私もピットに戻り、皆の様子を見守っていましたが、ニュータイヤを持っていなかったので自分たちにできることをしただけ。その結果、Q2に進むことができたのです。そしてQ2では1分41秒6というタイムで6番手を獲得しました。明日の天気がどうなるかわかりませんが、私はどうやらドライよりもウエットのほうが少し速いようです。でも同時に、金曜日のドライのときのペースももっと上げられると信じています」

ファビオ・クアルタラロ (予選10番手/1分42秒509)
「Q2でいい走りができず悔しい気持ちです。でも私たちとしてはスリックを試さざるを得ませんでした。結果的にその判断が間違っていたことになりますが、ウエットタイヤで好タイムが出たことはよかったと思っています。最初のラップがベストで、そのあと雨が激しくなりました。いろいろトライしましたが、それ以上、短縮できませんでした。今日のコンディションを考えれば、最終的なタイムは決して悪くないと思います。グリッドポジションは期待通りではありませんが、マシンのフィーリングはとてもよく、明日の決勝のための準備は整っています。フリープラクティス第3セッションではウエットタイヤでいいペースが出ていたので、決勝がどちらになっても不安はありません」

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カテゴリー: MotoGP